レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

疑問符だらけのプロジェクト

会長選挙への立候補意思を表明しているエドゥアルド・ガルシアが、監督と選手の獲得構想を明かしたようだ。

監督は現クロアチア代表監督のビリッチ、獲得する選手はドログバチェルシー)、ケイリソン(パルメイラス)、マルカーノ(ラシン)という構想のようで、ビリッチやドログバとは契約の意思確認がとれているという。

ビリッチについては「選手としても監督としてもカリスマ性があり、最大の長所はロッカールームのコントロール術だ。良いグループを作り、プレッシャーをかけ攻撃するスタイルだ。」と語っている。

が、ガルシアが語るようなこうした長所を持った有能な監督は、そう遠くまで行かずとも(スペイン国内でも)見つけられるように思う。攻撃的なスタイルを求めるなら、せっかくそういうフットボールを身上とする国のクラブなのだから、スペインの監督を求めたい。

今ガルシアの語る理由では「なぜビリッチなのか?」という疑問の答えにはなっていない。

獲得候補の選手についても、疑問符は付く。

まず、ドログバ

良い選手だし、まだ数年はトップレベルでプレーできるだろうが、既にベテランの域に入った選手だ。ベテランのフォワードならファン・ニステルローイがいて、タイプは違うがラウールもいる。ここへさらにベテラン選手を加えることにどれほどのメリットがあるのか。

どうせ大金を費やして獲得するスター選手ならイブラヒモビッチの方が若く、また、カンテラーノのネグレドに託す選択肢にも夢がある。

”今”ドログバであることに強い意味はあるのだろうか。

ケイリソンはスター候補、マルカーノも地味だがこれからに期待できる選手という人選で、高い移籍金を払うだけじゃないぞ、というところを示しているように感じられる。

それならば、スカウトや交渉の要、SDの人選をまず明らかにしてほしかった。しっかりしたSDならば、今後の選手発掘にも期待ができそうだが、ここが決まらないと、こうした若手との契約に賭けていいものやら、判断がつかない。

といったように、現状のままではいろいろと説明しなければならないことが多く、ガルシアは守勢に回ってしまうのではないかと思う。

(ペレスについては報道による構想を当てにすれば、だが)ペレスのように強烈でもなく、マルティネス・ブラーボのようにその対抗馬として当たるつもりもないような、インパクトに欠けるプロジェクトだ。これをもって選挙戦で争うなら、相当説得力ある回答を用意しないと厳しいのではないか、と思う。