レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

マドリーを去る人々

まずは、ユベントスへの移籍が決まったカンナバーロから。

■無責任

カンナバーロユベントスの契約期間は1年間。

マドリーとの契約が6月末で切れるため、移籍金は発生しない。

さて、カンナバーロを残留させるべきかどうかということについては、以前少し書いたけれど、ボルーダ政権の判断を先送りする姿勢に問題があった。

ボルーダ政権が選挙までのつなぎなのは明らかで、本人も認めているところだったし、だから無闇な決定はしないことをモットーに新会長にバトンを渡すことは、わからないでもない。

けれど、仮にも会長職に就いたのだから、まったく判断を下さないというやり方には疑問があった。少なくとも現在契約下にある選手の評価はすべきだし、このことについて何もしないのは、会長(またはフロント)として一つの責任を放棄したということでもある。

例えば、カンナバーロと契約更改をすべきかどうかクラブとして評価をし、更改すべきでないという結論に達したなら、仕方のないことだ。少なくとも議論された結果として受け止めることはできる。

ところが、今回のカンナバーロの場合、完全に、しかも意図的に「放置」していたわけで、クラブに対しても選手に対しても、とても無責任な態度だと思う。

最後になるけれど、カンナバーロの3年間の功績に感謝したい。

マドリーのディフェンスラインに与えてくれた経験はとても大きいものだったと思う。

ミヤトビッチがついに

SDであるミヤトビッチとマドリーとの契約が、5月20日付で、双方合意のもと解消したことが公式に発表された。

カルデロン会長辞任の後、随分と粘ったなという印象。

就任当初から、代理人がSDになることへの不安(選手との交渉に代理人時代の利害が絡む危険性)が指摘されていたが、実際に移籍金のキックバックを受けていたという(大いに真実味のある)噂が何度も出ていた。若い選手に高すぎる移籍金が提示され、契約に至っていたのがその証拠と言われているが、噂がもし真実でなかったとしても、非効率的な予算の使い方をしてきたことは間違いない。

クラックの獲得もたびたび失敗し、かといってチームを助けてくれるロールプレイヤーをうまく獲得することもできず、「期待の若手」という看板でお茶を濁してきた感が強く、仕事の出来は悪い。

イグアイン、マルセロ、ガゴといった選手たちは次第に成長しているが、当時の彼らのために支払った額は適正だっただろうか?

ドレンテ獲得に費やした額は?

そのドレンテをそもそもサイドバックのつもりで契約したという不可解な判断は?

冬に獲得したラスとフンテラールのCL登録問題は?

思い返してみても、おかしなことが多すぎた。

ミヤトビッチは、マドリーでの選手としての名声まで地に墜として、クラブから去ることになった。

次期政権のSDには優秀な人材が就いてもらいたい。

※コメントありがとうございます。返事が遅れてごめんなさい。明日返信します。