レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第36節 vビジャレアル

ビジャレアルはCL出場権獲得のためには負けられず、モチベーションが高い。マドリーとの精神的な差はいかに。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:セルヒオ・ラモスカンナバーロエインセトーレス

MF:ラス、ハビ・ガルシアロッベン、ラウール、ファン・デル・ファールト

FW:フンテラール

46分:フンテラールイグアイン、74分:トーレスドレンテファン・デル・ファールト→パレホ

ガゴの代役はハビ・ガルシアファンデ・ラモスはパレホを最初から使うつもりはないようだ。守備的な選手を2枚並べるいつも通りの形。

同じく出場停止のマルセロの位置にはファン・デル・ファールト

ビジャレアルの先発メンバー

GK:ディエゴ・ロペス

DF:ハビ・ベンタ、ゴンサロ、ゴディン、カプデビラ

MF:エグレン;カニ、イバガサ、ピレス

FW:ジョレンテ、ロッシ

51分:イバガサ→ブルーノ、72分:ジョレンテニハト、83分:ピレス→マティアス・フェルナンデス

セナ、カソルラを負傷で欠いているが、それでも充実しているといっていい陣容。

■いつも通りと言うほかなし・・・

ハビ・ガルシアは走り回るラスの相方としてどうしたらいいか、よくわからないままプレーしていると思う。

彼の長所は何かと言うと、やはりセンターバックでも通用する高さと当たりの強さだと思うのだけれど、それを活かす術がまだない。

ボールを持ってもパス出しが遅れて、助けに下がって来たラウールに渡すしかない場面もあって、今のままでは攻守ともに厳しい。

フンテラールは1トップとして、楔を受けたり、サイドに流れたりすることを相変わらずしない。ボールを受けてファールをもらったこともあったが、回数が少なすぎる。中盤が前を向けるよう、自分が基点になることをしてくれないと、自分が一番得意なゴール前でのシーンが少なくなってしまう。

とにかく、できる仕事を増やしてほしい。

ロッベンファン・デル・ファールトは、いつもよりは守備に参加していた印象だが、攻撃面での見どころはあまり作れなかった。

特にロッベンは、パスが少なくボールロストが多いいつもの悪い癖が出てしまい、リズムが悪かった。

今のマドリーでは攻撃が脅威でなく、そのために相手が余裕をもって対応でき、また攻撃に転じているように見える。怖がっていないから、思い切った攻撃ができる、というマドリーにとっての悪循環。

15分のピレスの得点も、悪い取られ方から一気に展開されたもの。ゴール前でマドリーの選手が明らかに足りないという状況を作られての失点。

本当に悪い意味でいつも通り。何もできない展開が3週間続いている。

■至極当然

後半開始の時点で、フンテラールに替えてイグアイン。こんな展開では何もできないフンテラールが下げられるのは仕方ない。

そして、最初の攻撃。今日はバランスを取りながら要所で良い攻撃参加を見せていたトーレスが柔らかいクロス。イグアインが折り返し、ファン・デル・ファールトが押し込んで同点。

セルヒオ・ラモスのように一気に上がることはないが、様子を見ていい位置取りをするトーレスの攻撃参加とクロスが報われた。

一回のチャンスを得点に結びつけたマドリー。が、それ以降が続かない。

特に中盤の対決は前半同様厳しい。ラスが運動量を活かして頑張るが、周囲がついてこない。イバガサ、ピレス、カニの3人を中心に、良いようにボールを回される。

チームとしての成熟の度合いの差ははっきりしていた。

62分にカニに勝ち越し点を許した後、ドレンテとパレホを投入。

ドレンテは久々にサイドバック。とは言ってもほとんど2バックの形だったけれど。以前よりは少し余裕をもってプレーできているように見えた。

パレホはもう少し時間をかけて見たい。

88分、セルヒオ・ラモスのシュートのこぼれ球をイグアインが押し込んで同点。完全なオフサイドを見逃してもらってのゴールで、CL出場を争うビジャレアルには不運だなあと思っていたら、終了間際、カシージャスがコーナーをキャッチミスし、カプデビラに決められて2-3。

このまま試合終了。優れたプレーを見せ、勝つべきチームが勝った、という印象。

そして、バルセロナの優勝が決まった。

■おめでとう、バルセロナ

まずはバルセロナに祝福を。素晴らしいシーズンを送った、優勝にふさわしいチームだった。ただ、来シーズンは逆の立場になっていられるように願う。

さて、これで本当にシーズンが終わったマドリー。

数字上は可能性が残っていたので、いつもの形を崩さず行くという意図があったかもしれないが、残りの2試合を同じように浪費する必要はないだろう。

特に、ガゴ・ラスでなければ(少なくとも今のところは)機能しない守備的な選手を並べる中盤の組み合わせについては、組み替えていいのではないだろうか。

長い時間プレーさせて見てほしいパレホもいるし、ファン・デル・ファールトをここで試してもいい。ピボーテグティのようにやらせてみてもいいと思う(彼の場合は、このポジションでもだめなら本当に厳しい。最後のチャンスかもしれない)。

あとは、今日なかなかの出来だったトーレスを継続してみる、怪我もなく、ほとんど休んでいないラウールを休ませて他の選手にする、などだけれど。

とにかく、今日のままでは”何となく”シーズンが終わってしまいそうだ。モチベーションの維持はとても難しいだろうから、だったらせめて可能性を見出す努力を見せてほしいと思う。