レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第29節 vマラガ

20人を招集していたため、カンナバーロとラスが最終的にベンチから外れ、スタンドで観戦することになった。代表戦後ということで、違和感を抱えている選手が多いようだ。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:セルヒオ・ラモスメッツェルダー、ペペ、トーレス

MF:ガゴ、スナイデルファン・デル・ファールトイグアイン

FW:フンテラール、ラウール

66分:フンテラールハビ・ガルシア、86分:スナイデル→パレホ、89分:ファン・デル・ファールトドレンテ

一応ドブレピボーテ。だが、スナイデルが高い位置に上がり、ラウールが中盤に降りてくるので、中央がごちゃっとした4-1-4-1に近い。

■マラガの先発メンバー

GK:ゴイティア

DF:ヘスス・ガメス、ガスパールウェリントン、カジェハ

MF:アポーニョ、ロロ;エリセウ、バハ、ドゥーダ

FW:アドリアン・ロペス

55分:エリセウ→ルケ、66分:バハ→サルバ、81分:ドゥーダ→ナチョ

懐かしいルケはベンチから。こちらは1トップ。

■何もなし!

上にも書いたように、マドリーの実際の形は4-1-4-1。しかもロッベンがおらず、中央でプレーしやすい選手たちが4人並ぶので、混雑していた。

代表のようにいかないのは、練度不足と約束事がほとんどないためだろう。それぞれの役割がある程度決まっているといった印象はなく、放っておくとサイドは全く使われないままで、右サイドバックセルヒオ・ラモスが一手に引き受けることになってしまう。

ロッベンがいないとパスがよく回る、というのは確かにそうだが、最終的に突破を図り得る選手がいないというのは現状ではとても苦しい。

スナイデルファン・デル・ファールトは足元でしかパスを受けず、足もとにしか出せない(受けても走っていない)ので、退いて守るマラガの2ラインを崩すことが全くできない。出し所がなく、後ろへ後ろへとボールが戻ってしまう場面が何度もあった。

守備の面でも、ガゴ一枚の厳しさを久しぶりに見たな、という印象。攻撃時に中央に集まりがち、ということは守備時にスペースを空けている、ということでもあるから、とても危険。

ガゴがひとりで走り回ることになるが、それをスナイデルファン・デル・ファールトイグアインがもっと助けてほしい。ラウールが本来のポジションからどんどん下がってくるのは、他の選手が埋めていないスペースを埋めに戻っているので、この現象が早い段階から見られるととてもよろしくない。

前半は枠内シュートなしという散々な内容。攻守ともに見所がない。

FIFAウイルスの影響があるといっても、ちょっとひどい45分だった。

■一番難しいのを決めるイグアイン

流れを変えるために交代もあるかと思われたが、前半とメンバーを変えず後半スタート。

49分、ハーフライン付近でボールを受けたイグアインがエリアまで持ち込み、長い距離を走ったうえ、ディフェンダーに寄せられる難しい体制ながら、ファーへ流し込んで先制。

こういう難しいシュートを決めるイグアイン。この後のもっと簡単な場面で枠に飛べば・・・と思わずにはいられない。

マドリーの交代策は控えのメンバーを出していく形。

66分にフンテラールを下げ、イグアインをトップにあげてハビ・ガルシアを中盤へ投入。これでわりとしっかりしたドブレピボーテになった。

スナイデルに替えてグティでなくパレホ、というのは、やはり何かわだかまりがあるのでは、と思ってしまう。守備に期待できないことがわかっているグティよりも、という考え方もあるが、この後時間稼ぎとリハビリを兼ねてドレンテを出したことを考えると、グティを出さなかったことの説明は苦しいものになるだろうと思う。

マラガは中盤の”3”の部分の選手をポンポンポンと替えて1点差を追う。狙い目はガゴの両サイド、特に久々の先発をした左サイドバックトーレスの前だったが、こちら側のペペのカバーはしっかりしており、ハビ・ガルシアを入れたことで「ガゴの両脇」という問題はある程度解消された。

2点目が入っておかしくないシュートは何本かあったが、1点差のまま試合終了。勝ったことだけが救いの試合だった。

■課題山積・・・

ダラダラとした展開に終始した。代表戦後の疲れはあるだろうし、普段のメンバーが多く欠場したことも見所のない試合を作る要因の一つだった。

スナイデルファン・デル・ファールトは、トップ下かそれに近い役割が与えられないと相変わらず厳しい。ガゴかラスの隣に入るなら守備にも運動量を割いてほしいし、サイドならサイドらしい役割を担えるようにならないと、どちらにしても中途半端。

スナイデルはシュスター期の3センターで好調を維持していた頃のようなプレーを期待したいのだが・・・

あとは攻めあぐねている時に、前線でマイボールにできてしまう選手がいれば。

長いシーズンには、チーム全体の出来が悪いこういった試合が何回かある。そこで頼れるセンターフォワードがいるのといないのとの違いは大きい。

ファン・ニステルローイが復帰して今まで通りのプレーをしてくれるか、フンテラールが受け方を改善するか、会長選挙の公約に従ってそういった能力をもった選手と契約するか。とにかく中盤から前へボールが出ない時は、とことんどうしようもなくなってしまうのは直したいところ。

次節はバジャドリーとホームで対戦する。