レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ファンデ・ラモスの管理

一般的に考えて、それまで長く主力として活躍してきた選手でも、33歳になる選手が次第にベンチへ回っていく、というのはよくあることだ。

世代交代という意味で、若い選手より体力で劣ってきはじめたベテランが、60分ずつの出場になったり、日程が厳しい場合は1試合休ませたりするのはチームのマネージメントとしては間違っていない。

だが、代わりに入っている若い選手がベテランよりも良いプレーをできないとなると、話は違ってくる。

「やっぱりベテラン選手の方が良かったのでは?」という声が出てくるし、ピッチを眺める選手本人も納得しづらい。

おわかりかと思うけれど、グティの一件。

スナイデルファン・デル・ファールトグティよりいいプレーを見せれば問題の一部は解消されるだろうと思う(グティの性格からして、完全に納得することはないだろうが)。

グティのパスを諦める代わりに、スナイデルファン・デル・ファールトが走ることを期待したはず。特にグティでは計算できない守備面での運動量を期待したのだが、全く意図通りになっていない。

どっちにしても走らないなら、得点につながるパスが期待できるグティの方が良いのではないか、と思うし、仮にもポゼッションを意識するのならエリア近くでの仕事を期待する選手が必要なのではないか、とも思う。

パスも運動量も、どちらも現段階では”やってくれるはず”という可能性に過ぎないなか、「運動量が上がる可能性の方を取った」と言えば堅実に聞こえるが、どうみてもグティのモチベーションを管理できていないことは明らか。

33歳という年齢であっても、グティのパスセンスは活かす価値がまだまだある。にもかかわらずうまく扱えていない、扱うつもりがないというのは、ファンデ・ラモスの選手管理に問題があることを示しているといっていい。

ファンデ・ラモスが来シーズンの監督候補に含まれるべき、という考えは変わらないが、こういったチーム(25人の選手の集まり)の管理の仕方は他の監督候補と比較されるべきだろう。