ビジャの将来がなかなか決まらない。
なかなか・・・とは言っても、まだ6月の半分が終わったばかりで、オフはまだ先が長いのだけれど。
バレンシアが選手を売らなければならない状況になって、「シルバかビジャか」という選択を迫られ、シルバを残すという決断はした。
ビジャの移籍を容認することでバレンシアが得たいのは、とにかく現金だから、(当然ながら)移籍金を高くつけてくれるところと交渉したい、というわけで、ネグレドを絡めて交渉していたとも言われるマドリーのオファーは最終的には蹴られている。
金銭のみのオファーがありそうなのはイングランド方面で、チェルシーが一番の候補と伝えられているが、代理人の動きを読む限り、ビジャの望みは国内の移籍だ。
国内ということになると、マドリーかバルセロナしか実質あり得ないわけで、このどちらかかイングランドのクラブが行き先になるのだろうが、その前にバレンシアとビジャのせめぎ合いが解決しないことには、ビジャの獲得を望むクラブの側はなかなか動きようがないだろう。
マドリーがビジャの獲得に失敗した場合のフォワードの獲得候補として、噂になっているのがフォルラン、ベンゼマ、イブラヒモビッチといったあたりだけれど。
フォルランには年齢的な問題があり、ベンゼマ、イブラヒモビッチは代替案としての現実味がなく、ビジャの獲得がなければ、フォワードの補強はなくなるかもしれない。
内部のことを見ても、フォワードの数を増やすのは難しい。
まず、健康でありさえすれば一定の仕事が期待できるラウールがいる(先発させなければならない”事情”もある)。
来シーズンは中盤にカカとロナウドが加わることが確実で、ラウールを無理やり中盤で使う方法は取りづらい。2トップなら残る先発の枠は1つ、控えを含めても2,3といったところ。
イグアイン、ファン・ニステルローイが残れば1人しか入り込めず、いざとなればカカもロナウドもフォワードの位置でプレーできることを考えると、その1枠すら存在するか怪しい。
控えとしての復帰はあり得ないだろうというバルダーノのコメントを考えると、ネグレドも厳しそうだ。
2トップにした場合にカカとロナウドの両サイドという構成が可能なのか、という問題もあり、ペレスが好むか好まざるかに拘わらず、中盤かディフェンスに手を入れる方にシフトしていきそうな気はする。
カカとロナウドの関係については、また今度書いてみたい。
※コメントの返信が随分と遅くなってしまい、申し訳ありません。明日返信いたします。