4点差を追いかける第2戦。
■マドリーの先発メンバー
GK:デュデク
MF:ガゴ、ディアラ;カカ
FW:ラウール、ファン・ニステルローイ、イグアイン
46分:ディアラ→ファン・デル・ファールト、70分:ラス→マルセロ
ファン・ニステルローイが先発。マルセロは先発せず、ラス右、アルベロア左の布陣。
■アルコルコンの先発メンバー
GK:ファンマ
DF:ナゴーレ、イニィゴ・ロペス、ゴメス、アヌエルベ
MF:ベハル、ルベン、モラ、エルネスト
FW:ボルハ、カスコン
58分:カスコン→カルメロ、73分:ベハル→バーラ、77分:ボルハ→ヘレミー
アルコルコンは4-4-2の構成。
■結果論
4点差を追うのはどんな相手であっても難しい。0-0から4点を取ることと、4-0を4-4にすることは、同じ4点でも全く違う。
とにかく攻撃しなければならないことがわかりきっていたが、マルセロを使わず、ディアラとガゴのドブレピボーテを選択したことは、マルカでも批判されている。
だが、得点を挙げなければならない一方で、失点すればほぼ望みが断たれてしまうという問題もあった(アウェイゴールルールにより、1点取られれば6点が必要となる)。
結果として終盤に挙げた1点だけとなってしまい、マルカ紙などで采配ミスと書かれているわけだが、マルセロのサイドバックでの先発であったり、ファン・デル・ファールトのピボーテ起用であったりが原因で失点してしまえば、それも”采配ミス”となる。
いずれにしても結果論であって、今朝の試合の先発メンバーをもってそうした議論をするのは不当だと思っている。
逆に言えば、マルセロのサイドバック起用やピボーテを実質1枚にすることに、ペジェグリーニは不安を抱えているのは間違いない。
それでも失点はしないだろうという自信があれば、より攻撃に貢献できる選手を並べたはずだと思う。本来そうしなければいけない試合だったのだから。
今朝は久々にファン・ニステルローイが中央に入った3トップとカカがエリア周辺で何とかしてくれることを期待した布陣としたマドリー。
序盤からかなり押し込んでいたが、ちょっと丁寧すぎる崩しだった。
前に人数がいるだけに、アルコルコンも人数をかけて守ることになり、混雑するエリア周辺を細かく崩すのは難しい。
サイドから早めにクロスを上げたり、ミドルシュートを放ってこぼれ球を狙ったりといった工夫をする判断を、ピッチ上ですることが必要だった。
ファン・ニステルローイに楔が入るのはこれまで通りと確認できたのは良かった。
ここからカカに落として、という形はあったが、やはり中央は狭すぎた。ラウールとイグアインのサイドも、うまくいかず。簡単にプレーしてほしかったが、こねすぎる場面が多かった。
■スペースができて攻め合い
後半に入ってからファン・デル・ファールトを投入。
捌き役が2人いると、ボールは動きやすくなる。とともに、アルコルコンがカウンターを狙うチャンスも増える。
ただ退くだけでなく、きっちりカウンターを狙っているアルコルコンの姿勢は素晴らしい。何度かあったカウンターの機会がマドリーを慎重にさせた。
マドリーも「カウンターのカウンター」で対抗。
スペースがある分だけ、全くスペースがなかった前半と比べるとリズムが良く見える。が、得点には至らず。
仮に速い時間帯で2点くらい取れていれば、試合は違った展開になっていただろう。精神的に少しでも楽になれれば、パスミスやシュートミスが減っていたと思うが。
バーを叩いたシュートが入っていれば、とは思うけれど、アルコルコンの粘り強さも見事なものだった。
70分にマルセロを入れ、アルベロア右、マルセロ左に。
ペジェグリーニもこの時間帯からはなす術なし。攻撃的な選手を入れてしまえば、できることはなかった。
81分にファン・デル・ファールトがミドルシュートを決めて1-0とするも時すでに遅し。トータル1-4で敗退が決まった。
■一時中断
今朝の試合だけを見れば、選手もベンチもできることはやっていたと思う。第1戦の結果が重すぎた。
CLの良い予行演習になったと思うしかない。
さて、週末はインターナショナルマッチデーのため、リーガは中断。
次の公式戦は、来週末のリーガ第11節、ラシン戦となる。
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