レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第22節 vヘレス

今節はカシージャス公式戦500試合出場記念。

試合前に、12日に亡くなったルイス・モロウニイ氏への黙とうがささげられた。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロア、ガライ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:シャビ・アロンソ;ラス、グラネロ;カカ

FW:ロナウドイグアイン

67分:イグアイン→ラウール、73分:シャビ・アロンソ→ディアラ、76分:カカ→ドレンテ

モスケラが招集メンバーから最終的にはずれた。ガライ、ラスが先発復帰。ロナウドイグアインは久しぶり。

■ヘレスの先発メンバー

GK:レナン

DF:レドンド、アイタミ、レアンドロ、カサード

MF:モレーノ、ケイタ;カルロス・カルボ、ビクトル・サンチェス、モモ

FW:マリオ・ベルメホ

74分:カルロス・カルボ→アベル、モレーノ→アルスティサ、81分:マリオ・ベルメホ→アントニート

4-2-3-1のヘレス。ベルメホを残してしっかり守る。

■雰囲気を察するのは誰か

この試合で言うべきことは、ボール運び以外にない。

前半とにかく上手くいかなかったのは、中盤3人のボール運びに加勢する選手がいなかったから。

2トップとカカはヘレスの最終ラインと勝負することに拘って、中盤に降りてくることがほとんどなかった。イグアインロナウドの2トップの良いところは、それぞれ広くサイドに開いてボールを受け、攻撃の幅を広げられるところにあった。サイドで受けて仕掛けたり、パスを出したりという仕事で、ピッチを広く使い、2トップ以外の選手の攻撃参加を可能にしていたわけだ。

だがこの試合では、ゴール前での仕事をしようという姿勢が目立ち、ピッチ幅を有効利用できていなかった。

中盤にも降りてこないし、サイドでボールを受けないという前の3人のうち、1人でも中盤に加勢していたら、もっと楽に攻撃が進められたのだが。

ラウールの凄いところは、このあたりの流れを察知する能力の高さだ。

必要な時に、必要な場所で仕事をこなす。それによって、自由に自分の仕事をできる選手を増やす。地味だが、こういう仕事をしてくれる選手が、若手の中からも現れるとありがたい。

今日はピッチの悪さもあって、危ないボールロストが多く、よってヘレスの攻撃は高めの位置からスタート。良い形ができていた。

マドリーの解決策は、まず、センターバックセルヒオ・ラモスが参加すること。センターバックとしての彼の良さがこういうところで出ている。

そして後半から前線の3人の役割分担をきっちりしたこと。

中央にいる選手、サイドに流れる選手、3人が順繰りに役割を果たすことで、中央のごちゃごちゃ感が解消された。

64分、修正が実ってようやく先制。

空いたスペースに入ってくるアルベロア得意の動きで右サイドを抜け出し、うまくディフェンダーの前に入ってゴール。

右サイドでの彼の良さが出た。両サイドで持ち味を出せる貴重な選手だ。

69分には、カカのセンタリングに対し、ニアでラウールがつぶれ、ファーのロナウドがヘッドで決めて2-0。

71分にも抜け出したカカからロナウドへと渡り、キーパーのいないゴールへ流し込んで3-0。

これで勝負が決まったので、シャビ・アロンソとカカを休ませることができた。

■リヨン戦へ

リヨン戦も、グティファン・デル・ファールトの負傷、招集外が濃厚。

ボール運びをどうするか、という課題がまた出てくる危険がある。中盤で何とかできる選手がいなければ、フォワードが降りてくる、サイドに開くといったゴール前以外での仕事をこなさなければいけない。

これをできるかどうかで、ずいぶんと難易度の違う試合になるだろう。

幸いにも、今日予行演習は済んでいる。

ミッドウィークには、問題なく解決してくれることを期待したい。