直前にバルセロナがバレンシアに快勝している。降格争いのクラブにきちんと勝ちを収める必要がある。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
MF:シャビ・アロンソ;ラス、グラネロ;ファン・デル・ファールト
69分:グラネロ→グティ、74分:イグアイン→ラウール、86分:シャビ・アロンソ→ガゴ
トップ下は順当にファン・デル・ファールト。グラネロとところにグティを置く手もあるが、先発させずに取っておくということだろう。
■バジャドリーの先発メンバー
GK:ビジャール
DF:ペドロ・ロペス、バラハ、セサル・アルソ、デル・オルノ
MF:ラサロ、ペレ;ナウセット、メジュニャニン、マルキートス
FW:ディエゴ・コスタ
8分:バラハ→ニバウド、61分:マルキートス→ケコ、71分:ナウセット→ブエノ、
プリメーラで厳しい戦いが続いているバジャドリー。しかも負傷者が多い。つらい。
■何とか盛り返して・・・
序盤はバジャドリーのペース。
マドリーにとって精神的に難しいゲームであることを見越して、激しくプレッシャーをかけて攻める攻撃的な姿勢を見せた。
そして実際、マドリーは集中できていないように見えた。バジャドリーの狙いはしっかり的中したと言っていい。
バジャドリーにとって誤算だったのは、8分にバラハが負傷交代してしまったこと。これで少し勢いを削がれた感があった。
この後も序盤のリズムはバジャドリーにあったが、得点のチャンスを生かすことができず。
マドリーとしては大いに助かった。決めるべき時に決められる選手、一つのチャンスをものにできる選手の有無が、この試合を大きく分けた。
決定機を決めきれなかったバジャドリーに対し、マドリーは28分、グラネロが得たフリーキックをロナウドが決めて先制に成功。
相手に当たって入ったが、それでもゴールはゴール。流れが良くない時のセットプレーでリードを奪った。
トップ下のファン・デル・ファールトは、2トップを生かすプレーを心掛けていた。
パスがまず第一に強みである彼がここに入ることで、2トップが良い形でボールを受ける可能性が高まる。グティが低い位置でパスを出せれば、出しどころが分散されて相手にとってはさらに嫌になるが、守備面で問題あり。
現状では、ファン・デル・ファールトのトップ下起用がバランスのとれたものと考えた方が良いだろう。
44分、そのファン・デル・ファールトのフリーキックをイグアインが合わせて2-0。
序盤のリズムの悪さから一転、2点差をつけて前半を終えることができた。
サイドをうまく使えているわけではない。中央突破を愚直に繰り返しているマドリーだが、ロナウドのフリーキックで均衡を破ってから、少しリズムを取り戻した。
強力なフリーキッカーがいることの大切さを実感できる展開。
52分、シャビ・アロンソのボールをロナウドが頭で落とし、イグアインが抜け出して決め、3-0。
さすがにこれでほぼ勝負は決まり。バジャドリーは序盤に試合を動かせなかったのが痛い。フリーキックから2点決められ、この得点ではろシャビ・アロンソのフリーキックに誰も注意しておらず、ロナウドには競りにも行けず、イグアインに簡単に突破を許した。
アルビオルのオウンゴールで1点を返されたものの、ロナウドのクロスに合わせたイグアインが3点目を決めてとどめを刺した。
これで首位キープ。
怪しい立ち上がりを何とか凌いで、セットプレーで先行。セルヒオ・ラモスのハンドが見逃されるなど、幸運な判定もあったのは事実だが、とにかく勝ち点3を手に入れた。
■イグアイン、カカ
イグアインはこれで汚名を少し返上。
リヨン戦のシュートを決めてほしかったと思うのは、マドリーファンなら皆同じ思いだろうが、リヨン戦の後半のように、自信を失ったようになってしまうよりは、切り替えてゴールを決めてくれた方がよほど良い。
どんな選手でも、イージーシュートのミスは経験するものだし、これを糧にしてもらいたい。
ファン・デル・ファールトの先発で2トップが徐々に生き生きしていたので、負傷のため招集リストから漏れたカカとの比較が再燃しそう。
カカを気持ち良くプレーさせるにはどうしたらいいか、ということについては、明日また別記事で書いてみたい。
次節は11位と健闘しているスポルティング・ヒホンをホームに迎える。
※コメントの返信が遅れて申し訳ありません。明日お返事します。