マドリーはメスト・エジルの移籍についてヴェルダー・ブレーメンと合意に至ったことを公式サイトで発表した。
報道によれば契約期間は6年間、移籍金は1500万ユーロ。
ブレーメンは水曜日にCL予選を控えており、その試合に出てしまえばCLに出場するクラブには魅力半減となるため、このタイミングでの移籍決定となった。
ブレーメンは当初移籍拒否の構えだったが、エジルが予想外にもメディアに移籍願望を口にし、ブレーメンでのプレーに影響を与えそうということもあってか、移籍を容認した。
エジルは21歳。ドイツ代表としてプレーした南アフリカW杯での活躍で一気に注目を集めた。
ブレーメンでのプレーを見たことはあまりないが、W杯でのプレーを見る限り、いくつかのサイトで見た”走れるトップ下”という表現が当たっているように思える。
パスだけでなく、自分もゴール前に走りこめる能力は、カウンターが主になりそうなモウリーニョのチームでは重宝されるかもしれない。
■ポジション争いは・・・?
この移籍によって、ファン・デル・ファールトの立場が危うくなると報道されている。
だが、ファン・デル・ファールトはカナレスとの争いに負けたわけではなく、負傷中のカカも含めて怪しいというべきだろう。加えて言えば、カカはトップ下という限定されたポジションでしか能力を発揮できていないが、ファン・デル・ファールトがサイドなどでもプレーできることを見せれば、攻撃的中盤の中での立場は怪しくなる。当然グラネロもポジション争いに巻き込まれることになるだろう。
能力を別にしても、明らかに人員過多のポジションに選手を加えた感は否めない。
モウリーニョは、エジルの移籍に関わったような雰囲気でコメントをしているが、この移籍が効果のあるものと認められるかどうかは、これからのポジション争いではっきりしてくることだろう。