週末に行われたアウェイでのエルクレス戦。
■マドリーの先発メンバー
GK:アダン
DF:ラス、アルベロア、ファナン、マルセロ
FW:イグアイン
46分:アダン→デュデク、アルベロア→ベンゼマ、ファナン→カルバーリョ、マルセロ→ドレンテ、カナレス→グラネロ、イグアイン→ペドロ・レオン、59分:ケディラ→ファン・デル・ファールト、エジル→マテオス、78分:ディマリア→ファンフラン、85分:ガゴ→ホセル
これがマドリーデビュー戦のエジルは先発。チームの中でプレーする時間を与えるためだろう。攻撃陣はイグアイン以外新加入。連携を高めてもらいたい。
エルクレスのメンバーは省略。ユベントスのトレゼゲが加入するかも、というエルクレス。小さなクラブにこういう有名選手が加入するとわくわくする。実現すれば面白いな。
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モウリーニョの4-2-3-1は、4-3-3からの変形に近く、3の両サイドがピッチの幅を広く使うのが良いところと考えていた。
要するに、サイド攻撃がしっかりできることが大きなメリットで、その主役を3の両翼に担ってもらうことがキモなのだろうということ。実際、このポジションができる選手が過去に比べると多くなっている。
が、この試合では、サイドを積極的に使う雰囲気はほとんど感じられなかった。中央の方が好きそうなエジルは仕方ないとしても、ディマリアはもっとサイドで勝負してもらいたい。
ペナルティエリアの幅のあたりで立ち止まっているのではなく、その外でえぐるようなドリブルが見たいところ。
特に、サイドバックがどんどん攻撃参加するような場面でない時は、ディマリアのような選手がサイドで頑張ってくれないと、攻撃にはもちろん、相手サイドバックが気兼ねなく上がれるようになるから、守備にも悪い影響が出てきてしまう。
ペドロ・レオンは割とサイドでやってくれているので、左でもそういうプレーが見られると良い。
これを突き詰めていくと、じゃあ中央で誰がゴールにいれてくれるのか、という問題にたどり着く。
サイドが良くてもクロスに合わせる動きがないと、ゴールは生まれない。そこで、報道されているような9番問題になってくるわけだが、フォワードの動きだけでなく、2列目から飛び込んできて人数を増やすようなことが連動してできないと、得点の確率は低くなってしまうだろう。
合わせるのがうまいフォワードがいれば助かるのは明らかだけれど、フォワードだけでなく、中盤が得点に直接絡む動きをできるかどうかも大きなポイントになってくるだろう。
まあ、この試合では、相手がリトリートする場面が多く、その時にオフザボールの動きが全くなかったので、攻めあぐねるのは当然の流れだった。
とにかく走れないので、スペースはできないし、足元でしか受けられない。それでセットプレーで失点という、本番では見たくない一連の流れを見てしまった。
その後、メンバーが替わってきて逆転したので、対面は保ったが、毎年のように新しい監督の下で見られる、プレシーズンらしいもっさりした試合だった。