レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第10節 vビジャレアル

ミッドウィークのリーガ。ベルナベウの観客も明らかに少ない。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:ケディラシャビ・アロンソ;ディマリア、カカ、ロナウド

FW;ベンゼマ

70分:ディマリア→エジル、75分:ベンゼマイグアイン、80分:シャビ・アロンソ→コエントラン

カカが先発。最近のカカはボールを引き出すのがうまく、中盤を助けている。

ビジャレアルの先発メンバー

GK:ディエゴ・ロペス

DF:サパタ、ゴンサロ、ムサッキオ、カタラ

MF:カニ、ボルハ・バレーロ、ブルーノ、デ・グスマン

FW:ロッシ、マルコ・ルベン

52分:デ・グスマン→カムーニャス、61分:ロッシ→マリオ、76分:マルコ・ルベン→マルコス・セナ

CLでは健闘しているが、リーガでは下位でもがくビジャレアル。ここまで7得点と、1試合平均で1点取れていないという数字が苦境を物語る。

「スペインのクラブらしい攻撃」と賞賛を集めた頃に戻ることは出来るだろうか。

■序盤のペースアップで試合を決める

最近のマドリーは前半の勢いが素晴らしく、45分で勝敗をほぼ決してしまうくらいの点数を取れている。

意図して序盤のペースを上げており、相手が流れを掴む前の段階でハイプレスにより圧倒することが出来ている。

カカがボールを受けにいくところから攻撃がスタートし、前線の4人はカカに合わせてポジションを流動的に替えている。

特に左サイドでかぶることはまだまだあるが、スタート地点であるカカがうまくボールをさばき、スペースがあれば仕掛けるといったことを出来ているので、攻撃の雰囲気は良い。

流動的な前線で問題となるのは守備。

ポジションから離れてプレーすることで、数的優位を作ったり、攻撃で使えるスペースを作ったりできるメリットはあるが、ボールを取られた後にスペースを使われるというデメリットがあることは周知の事実。

特に守備が雑だった頃のマドリーはこれでだいぶ失敗してきた。

だが、最近のマドリーは、ボールを失った後の守備への切り替えを徹底できており、狭いところでボールを失っても、そこから展開させることなくプレスをかけられている。

狭いサイドへ追いやるコースの切り方、ボールホルダーへの寄せ方はかなり進歩していて、繋げるチームのはずのビジャレアルからボールを奪うか、クリアを強いることもしばしば。

アタッキングサードでボールを奪い、攻撃をやり直せている時間帯の迫力は良い。

また、プレスの網から漏れた攻撃を摘み取る最終ラインの守備もこの試合は安定してできていて、マラガ戦の後半のようにドタバタにはならず。

序盤のリードを安定して保って試合を進めることが出来ていた。

あとは、これだけうまく行った45分間の後の後半をどう使うか。序盤のペースから比べれば後半に落ちるのは当然だが、この試合のように安全なリードを保った状態で、後半に控えを試すなど、違ったことをできないと、チームとしてはもったいない。

■カカの変化

上でも少し触れたカカの良さ。

彼が復調してきたのは、コンディションが整っていることもあるだろうが、周りを使うことが良く出来るようになってきたところが大きいように思う。

使われる選手としてボールを受けて突破できるのも、カカの良さのひとつだが、移籍当初はどうしてもそうしたプレーにこだわるようなところがあって、無理に突っかけてはボールロストしてしまう場面が良くあった。

それが、ここに来て、シャビ・アロンソと前線を繋ぐところでボールを受けてシンプルに捌く役割を引き受けてくれるようになった。これはシャビ・アロンソからの展開に頼りがちのチームが今求めているものでもある。

コンスタントにボールに触りながら、周囲とうまく絡めるようにもなっていて、エジルを安心して休ませられる状態になっている。

パサーとしてのプレーを確立したことで、彼の良さがチームを助けてくれるようになった。

■まだまだ続く

来週もミッドウィークにCLが控えている。厳しい日程が続くが、負傷者が増えないよう願うのみ。

シャヒンは11月にはデビューできているだろうか。

今夜はソシエダと対戦する。