レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

コパデルレイ5回戦第1戦 vマラガ

新年最初の試合。少しの間とはいえ、試合のない時間を過ごして早起きがちょっと辛い。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロア、ペペ、アルビオル、マルセロ

MF:ラス、シャビ・アロンソカジェホン、カカ、ロナウド

FW:イグアイン

46分:アルベロアケディラカジェホンベンゼマ、カカ→エジル

セルヒオ・ラモスの負傷により、アルビオルが久しぶりの先発。右はアルベロアが入った。カジェホンも先発。

■マラガの先発メンバー

GK:カバジェロ

DF:セルヒオ・サンチェス、デミチェリスマタイセンモンレアル

MF:トゥララン、アポーニョ;カソルラ、セバ・フェルナンデス、ドゥダ

FW:ファン・ニステルローイ

61分:ファン・ニステルローイ→ロンドン、65分:ドゥダ→イスコ、78分:カソルラ→ブオナノッテ

ファン・ニステルローイは先発でベルナベウに帰還。ホアキンは負書中とのこと。

■対照的な前後半 前半はだらしないマドリー、後半はマラガの失敗を突く

マラガの序盤の勢いは素晴らしかった。球際の厳しさがあり、マドリーのリズムを壊した。ファン・ニステルローイは、ゴール前での怖いプレーは数回だったものの、ボールを収めるところでの技術の高さはさび付いていないことを示し、中盤のプレーを助けた。

一方、マドリーは攻守ともに漫然としており、クリスマスぼけしたままの前半を過ごした。

組み立ての段階では、シャビ・アロンソからのパス出しの時間が作れず、サイドで参加したいマルセロは動きが良くなく、引っかかる場面もあった。

この段階でうまく行かないのを助けられる前線の選手はカカしかいない。カカは相変わらず低い位置に降りて、ボールを動かすのには助けになっていたが、それをチームとして生かすことは出来ていなかった。

そうなると、ロナウドカジェホンイグアインは苦しい。

ロナウドはディフェンスを背負って受けるプレーをしていたが、簡単に倒れすぎで、押し上げるためを作る役には立っていなかった。

カジェホンは裏へ抜け出す動きをし、何度かボールは来たが、ゴール前での判断はマラガの老練なセンターバックの方が上。きっちり足を出されてブロックされてしまっていた。イグアインもボールが入らないから目立たず。

コーナーキックの散漫な守備を2度も突かれて2失点し、逆にシュートまで行ける場面はほとんどなし。

1点返すことすら難しいと思わせる前半だった。

後半頭から3人を一気に替えたマドリー。

シャビ・アロンソを助けるためにカカは残したかったし、今日こそコエントランが左サイドバックとしてチャンスを得るような状況だったのだが、モウリーニョのコメント通り、ショック療法としての面を重視すべきだろうか。

ともかく、このままアウェイでの第2戦に向かいたくないマドリーは攻めた。

サイドバックに移ったラス、左のマルセロ、ケディラアタッキングサードに進出し、マラガの守備をこじ開けにかかる。2バックとシャビ・アロンソだけが残るような状況も多く、非常にリスキーな展開を選択することになった。

実際、マラガはカウンターからチャンスを作りかけたが、マドリーゴールを脅かすほどまでに至ることが出来なかったのが大きな失敗だった。

身体能力があるロンドンを入れて、カウンターを重視する形は取ったが、マドリーは3人でディレイして何とか対応。

また、マラガは押し込まれた後、セカンドボールを得ることが難しくなり、マドリーは連続攻撃ができるようになった。

ここでセカンドボールを、少なくとも競れなかったのがマラガの2つ目の失敗。バイタルは狭くなっていたが、その分余りにもゴール前にへばりつきすぎた。

それでもカウンターが成功していれば結果はマラガだっただろうし、この2つの問題が重なったことでマドリーは息を吹き返したといえる。

1点目は攻撃にとにかく参加していたケディラがゴリゴリ突破してのゴール。

守備が本職のケディラだが、本来はこういう仕事も出来るし、してもらいたいもの。現状は縦に速い攻めが多く、攻撃の重要な場面に絡める機会は少ないが、押し込んだときに前線に適宜参加できること、またそれを許容するチームのバランスと各選手の持ち場での守備があればと思う。

2点目は、マラガの先制点を挙げたセルヒオ・サンチェスのバックパスをイグアインが奪ってのもの。イグアインはこういったボールを抜け目なく狙っている。シュートは難しい角度だったが、きちんと決めた。

セルヒオ・サンチェスとしては痛恨。不用意なパスで、試合の流れを完全にマドリーへ傾けさせるゴールを献上してしまった。

今日はよくボールに絡み、パスを捌いていたエジルが最後にバイタルでワンタッチプレーを美しく決め、ベンゼマの決勝点をアシスト。ベンゼマはスピードのある動きでディフェンスを寄せ付けず、隅へ良いシュートを決めた。

わずか10分程度でマドリーは逆転に成功。

マラガは押しとどめる術を打とうとしたものの、詰めが甘かった。マドリーは前半の借りを返す出来で何とか勝利。第2戦に多少の余裕を持って臨める結果を手に入れた。

■週末へ向けて

トーナメントなので、とにかく勝ったことは良い。

前半の内容は早く忘れ去りたい。コパの初戦で、何とか勝ったから助かっている。これを戒めとして、もう一度気持ちを入れなおしてもらいたいものだ。

週末はリーガ。グラナダとベルナベウで対戦する。

取りこぼしが怖いリーガでは、同じ失敗をすることなく、きちんとした90分間を見せてもらいたい。