レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

カゼミロが最高のタイミングでバージョンAに

短い記事から、簡単に。

カルロ・アンチェロッティはカゼミロに喜んでいる。ブラジル人選手のプレーやトレーニングが魅力的であることを、アンチェロッティが公に認めることに問題はなかった。

確かに、カゼミロがカスティージャにやって来た時、トップチームの重要な選手になる可能性を感じた人は多くはなかった。しかしながら、練習と熱意によって、カゼミロはアンチェロッティの信頼を勝ち取った。チームにおいても同様だろう。ヨーロッパでの試合とアメリカでの2試合を終えて、カゼミロが新たなシーズンのマドリーのスカッドにこれまでより近づいたのは明らかに思われる。彼のベストのパフォーマンス、バージョンAは、一番良いタイミングでやってきた。

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昨シーズンの終わり頃にトップチームデビューを果たしたカゼミロ。

昨シーズンはまだまだチームにも慣れておらず、落ち着いて自分のプレーをするまでには至っていなかったのかもしれない。このプレシーズンにおいては、明らかにより良いプレーを見せている。

ポジション争いの相手はケディラだが、ケディラよりパスの能力が高く、簡単にバックパスや近い味方に預けるパスをしないで効果的に繋げる印象。シャビ・アロンソモドリッチを消されるとピボーテの組み立てへの貢献をほとんど潰されていた昨シーズンだが、仮にカゼミロがしっかりしてくれば、2枚とも組み立てに参加できることになり、相手の守備の目は分散することになる。

そして、ある程度しっかりした身体能力があり、ボールを持った時の寄せや守りのプレーにも十分対処できそうなことが大きい。

ケディラモドリッチかという選択になると、組み立てか守備かの二者択一を迫られることとなり、組み立てを相方に任せる形でケディラがファーストチョイスに選ばれていたのだが、カゼミロならその両立を図れる可能性があり、アンチェロッティのチームの中盤の質を高めてくれる重要な選手になりうるということ。

もちろん、今はそこまで大きな期待をできる段階ではなく、徐々にトップチームに慣れながら成長していく時期ではある。

だが、この先継続して使われるようになればケディラより面白い存在になれる可能性を見せてくれていると言える。プレシーズンでどこまで食い込んでいけるか、期待しておきたい。