レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CLグループステージ第5節 vガラタサライ

遅れてしまったので、ガラタサライ戦を簡単に振り返る。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:カゼミロ、イジャラメンディ;ベイル、イスコ、ディマリア

FW:ヘセ

28分:ヘセ→ナチョ、59分:カゼミロ→シャビ・アロンソ、74分:マルセロ→カルバハル

カゼミロの先発起用に驚きはなかったが、ヘセのトップ起用は予想外。

ガラタサライの先発メンバー

GK:ムスレラ

DF:エブエ、シェジュ、ギョクハン・ザン、ヌンク

MF:フェリペ・メロ、セントゥク・イナン;ブルマ、アムラバト

FW:ドログバ、ウミト・ブルト

64分:ブルマ→スナイデル、67分:アムラバト→リエラ、フェリペ・メロ→グルセラム

2位通過の可能性は十分にあるガラタサライ

前回対戦からの間に監督はマンチーニに代わっている。

ムスレラを欠いており、ブラク・イルマズ、スナイデルも控えと、前回対戦とは少し違うメンバーを並べた。

■前半はしかたない

前半のマドリーのボール回しがぎこちなかったのは、中心となる選手が不在だったことを考えれば仕方ない。

個々の選手の能力の問題というより、チームとして噛み合わないといった印象で、スムーズに攻撃を作ることが出来ていなかった。

ヘセの1トップ起用も、マドリーのポゼッションにいつもとは違う影響を与えていた。

トップチームではサイドで起用されるヘセは、ベンゼマのように楔を受けて起点になるというより、自分で仕掛けたり裏を狙ったりするのが得意で、ピボーテからボールを足元に入れてもらって、2列目と絡むことは少なかった。

周囲もそれを分かってロングボールで狙ってみるようなことをしていたので、これまでの良い時のような形にはなっていかない。

また、独力でボールを運べてしまうロナウドがいなかったことで、困った時に預けてしまえる先がなかった。

ディマリアはもともと得意な左サイドでのプレーとなったが、序盤は存在感が薄く、ベイルもボールを運ぶようなプレーはほとんどなし。

サイドでボールを持ち上がることができなかったことで、低い位置でボールを動かさざるをえない時間帯が長く続いた。最初のシュートが20

過ぎまでなかったこともやむなし。

セルヒオ・ラモス

26分にセルヒオ・ラモスがロングボールの対応を誤り、ウミト・ブルトに入れ替わられて抜け出され、引っ張って退場。

彼のカード、退場が多いのは今に始まったことではないが、今シーズンは特に不安定だ。

読みが悪いのか出足が遅れ、身体能力の高さで何とかカバーしているというプレーがしばしば見られる。普通であればカバーできないところを追いついたり競れたりしてしまえるのは彼の能力の高さではあるのだが、本来であれば相手に一歩先んじてプレーするべき。

彼のような能力と経験を持った選手が、身体能力で何とかしているという状況はもったいないし、何よりリスクが高い。

バランの状況は不透明だが、今の状態であれば不動のセントラルというよりもうまくローテーションしてやっていくべき選手というところ。

シーズン後半に向けて、改善を図っていってもらいたい。

1人少なくなったマドリーはヘセを下げてナチョをセントラルとして投入。

上に書いたように、いつも通りのプレーとはいかなかったヘセだが、持ち味を出す時間もなく交代。せっかくの起用がもったいない形で終わってしまった。

ドログバはまだまだ

1人少なくなったマドリーは、37分にベイルのフリーキックで先制。

少なくなったとはいえ、流れを完全に持っていかれたわけではなかったが、それでも少ない側のセオリー通りセットプレーを生かした。

ガラタサライは直後の38分、ドログバのスルーパスにウミト・ブルトが抜け出し、落ち着いてシュートを隅に決めて同点。この場面はドログバがうまかった。ナチョを背負った状態からターンして前を向いて、アウトでのパスを通した。

ドログバはまだまだヨーロッパの第一線でやれそう。受け方も素晴らしいし、はたくパスも正確だ。ちょっと周りと合っていない場面もあったが、彼のプレーに周囲が合わせていけば、ガラタサライでももっと輝けるだろう。

サイドバックの変化

せっかくの先制点を1分でフイにしたマドリー。

グループステージ勝ち抜けを目指し、ガラタサライが後半ペースを上げてくるかと思ったが、追いつかれたマドリーが後半落ち着いて試合を運んだ。

まず、前半よりもサイドバックの攻撃参加を増やし、ディマリア、ベイルとともにサイドでの攻撃の厚みを作った。

サイドに留まるだけでなく、センターフォワードがいない分前線に飛び出すプレーも積極的にやっていた。マルセロはいつものことだが、アルベロアが同じように攻撃に絡んでいたのが特に印象的。

2点目はディマリアのクロスに合わせて飛び出した彼が決めた。後半のマドリーの攻めを良く表したゴール。

3点目も右サイドから。

アルベロアがイスコのパス交換で飛び出し、ディマリアにパス。彼がきっちり決めて、数字に残る結果を出した。

前半はうまくいっていなかったディマリアだが、後半はアシストとゴールを記録。

ガラタサライが出てきてスペースができてからは、ゴールには結びつかなかったが、彼らしいドリブルが見られた。

これでほぼ試合の行方は決まり。

カゼミロ、マルセロと交代させながら試合を進め、最後はイスコがダメを押して4-1で勝利。

グループステージの首位通過を決めた。

■カゼミロ

ケディラの代役候補としてイジャラメンディと競ることになるカゼミロは、前線がいつもと違うメンバーな中、わりとうまくこなしていた印象。

彼らしい速い展開が何度も見られ、パスの面では大きな問題はないだろう。

守備面では、イジャラメンディとのコンビではまだまだ不安がある。

この組み合わせが継続することは今のところはあまりなく、シャビ・アロンソモドリッチと組むことの方が多くなると思われるので、彼らとどこかで合わせてやってみてもらいたいと思う。

全体として、それなりにこなしてはいたがまだまだ出来そうなので、もう少し出場を重ねて、チームに馴染んだところを見てみたい。

■一休みできる

首位通過を決めたことで、第6節のコペンハーゲン戦は消化試合に。

スケジュールを考えると、休めるタイミングが出来たことは重要。

控えのメンバーにチャンスを与える試合になるだろう。

試合は12月10日、コペンハーゲンのホームで行われる。