レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第21節 vグラナダ

第2節では1-0で辛勝したグラナダとの対戦。2014年になって無失点で連勝を続けている流れを維持したい。

■マドリーの先発メンバー

GK:ディエゴ・ロペス

DF:カルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:シャビ・アロンソ、;モドリッチ、ディマリア

FW:ベイル、ベンゼマロナウド

46分:ベイル→ヘセ、77分:ベンゼマ→イスコ、83分:ディマリア→イジャラメンディ

4-3-3は継続。エスパニョール戦と変わったのはカルバハルとシャビ・アロンソ

グラナダの先発メンバー

GK:ロベルト

DF:ニョム、マインス、ムリージョ、アングーロ

MF:ファタウ;イトゥーラ、レシオ

FW:ピティ、エルアラビ、ブライミ

70分:レシオ→ペレイラ、81分:ピティ→ブオナノッテ、81分:ムリージョ→コエフ

中位につけているグラナダ

ここまでアウェイで10試合戦い、4勝を挙げている。

■ディマリアによる改善と問題点

前回対戦時は8月。

シャビ・アロンソが負傷でおらず、ベイルとはまだ契約に至っていなかった。一方でエジルがいたということで、僅か5ヶ月前にもかかわらず、かなり以前の出来事のよう。

当時はイスコをピボーテで起用して4-2-3-1を使っていたが、今は4-3-3でディマリアが中盤。

ディマリアの中盤起用がこのところ続いているが、出来はあまり良くない。運動量はケディラにも劣らないほどだが、ボールの持ち方はサイドの選手らしさが抜けないので危なっかしいし、シンプルにやって欲しいところで時間をかけてしまうようなところも目立つ。

プレーの判断については、このところ素晴らしいプレーを続けているモドリッチが参考になるだろう。

シンプルにさばいてしまう時と、自分で相手をかわしてしまう時、前に出て行くタイミングの判断が良く、高い技術もあって中盤を仕切れている。

サイドにいる時も強引な仕掛けが目立ち、プレーの判断という点では良くないディマリアにとっては良い場。

攻撃面では、ディマリアが左サイドの高い位置に入ることで、ロナウドが中央に入ってしまった後のスペースが使えている。

攻撃でこそ力を発揮するマルセロにとっては良い。ロナウドがいなくてマルセロに丸投げでは厳しいので、ディマリアとのコンビで仕掛けられることが増えている。

ディマリア自身にとっても、左でプレーする方が右でよりやりやすそうで、サイドに出て行くメリットはあるといえる。

ただ、元のポジションに帰っていくのが大変。

奪われ方が悪いと、サイドバックもおらず中盤の2枚とセンターバックしかいないような状況になることもあり、ディマリアが出て行って高い位置にいる時は、リスクを考えながらプレーをしていく必要がある。

もちろん、彼が高い位置に出て行くということは、左でチャンスを作れそうということなので、何でも安全運転にする必要はないのだが、奪われ方をよく考えて攻撃を作っていかなければならないだろう。

その点で、今日のシャビ・アロンソモドリッチは素晴らしかった。

特に奪われた後のファーストディフェンスでグラナダの速攻の芽をきちんと摘めていて、ファールなくボールを繰り返し奪い返せていたのが大きい。

ここの2枚がこれほどの守備を安定して出来ると、攻撃はやりやすくなる。奪われても最初のフィルターがしっかりしているという安心感は大きい。

モドリッチは今チーム内で一番調子が良い。プレーの判断が良く、技術の高さをより生かせているし、競り合いも上手くボールを奪う守備が出来る。

■チームとして良かった後半、ベイルは・・・

前半はなかなかシュートまでたどり着けないまま終わったが、後半はマドリーが完全にペースを握る。

グラナダを自陣から出させない時間帯が長く続き、厚みのある攻撃をできていた。

先制は57分。モドリッチのパスを受けたロナウドがターンしてからダブルタッチでうまくコースを作ってシュート。足元の技術とシュートの精度を見せた。

2点目は73分。ロナウドのワンツーで抜け出したマルセロのクロスに合わせてベンゼマがゴール。簡単なゴールだったが、きっちり決めてくれて安心。こういうゴールを積み重ねてくれることが彼に対する信頼感に繋がる。

ゴールはこの2つだけだったが、2つ”だけ”と言えるほどに後半はとにかくボールを持って攻めていた。

アンチェロッティの目指す形はこの後半に見られたようなものだろう。ボールを持って攻める時に期待感があったのは久しぶり。これが続けばシーズン後半に大いに期待が持てる。

この後半にベイルがいなかったのは当然というべきか。

替わって入ったヘセは組み立ての段階でボールに触って前に出て行くとか、ちょっと中央に入ってみるといったことを積極的にやってくれるのでリズムが出来て、右サイドに停滞感がない。

ただサイドに張り付いているだけでは、カルバハルの動きも生きてこないし、中央の近い距離感のプレーに参加できない。淡々とクロスをあげるだけになってしまう。

ゴール前での怖さという点では、ベイルは実績もあり、捨てがたいところではアルのだけれど、今のところはヘセの方が使いたいと思わせるプレーを見せてくれている。

■今週の予定

今節はカードが4枚(セルヒオ・ラモス、ディマリア、ベンゼマモドリッチ)と大目だったものの、特に前線の選手は守備に走った証拠でもある。無失点は継続され、守備の内容はこの数試合の中で最も良かった。

このままどこまでいけるのか、注目したい。

ミッドウィークにコパを挟んで、週末はアスレティックとアウェイで対戦する。ビルバオのホームでも良い内容を続けてもらいたい。