レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第31節 vラージョ

大雨のベルナベウ。観客が少なく、寂しい雰囲気。

■マドリーの先発メンバー

GK:ディエゴ・ロペス

DF:カルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス、コエントラン

MF:シャビ・アロンソ;イジャラメンディ、ディマリア

FW:ベイル、ベンゼマロナウド

62分:イジャラメンディ→イスコ、70分:ディマリア→カゼミロ、73分:ベンゼマ→モラタ

モドリッチは先発せず。アンチェロッティはこれまで通りイスコではなくイジャラメンディを選択。

サイドバックはマルセロが休養となりコエントラン。

■ラージョの先発メンバー

GK:ルベン

DF:アルビージャ、ゼ・カストロ、ボルハ・ロペス、ラト

MF:トラスオラス、ニゲス;ロチーナ、ブエノ、ファルケ

FW:ラリベイ

25分:ロチーナ→ホセ・カルロス、59分:ブエノ→ビエラ、70分:ラリベイ→ロンゴ

一歩間違うと残留争いに参加してしまいそうなラージョ。面白いチームなので、何とか残ってもらいたい。

■問題はありつつも

ラージョは前から追いかけ、攻撃でも恐れずに人数をかけてくる。アウェイでもその姿勢は変わることがなく、同じスタイルでプレーしようとしていた。大きくないクラブでこれを続ける勇気は賞賛に値する。

ただ、マドリーにとってはやりやすい相手。ベルナベウではラージョの圧力もそれほどではなく、速い攻めを作りやすい環境だった。

後方での繋ぎは、モドリッチがいない分少し不安ではあった。

シャビ・アロンソの状態はお世辞にもいいとは言えず、この数試合なんでもないパスがずれるようなことが頻繁にあったのだが、この試合でも普通のパスがずれる場面があった。

彼が最終ラインに降りることが多いので、他の中盤の選手よりまず彼が安定してボールを動かしてもらわないと困る。疲れもあるだろうから、イジャラメンディを本来のポジションで使って、シャビ・アロンソを休ませた方が良かったように思う。

そのイジャラメンディは、一列前ではなかなかやりづらそう。時折良いパスは見せてくれるのだが、今のマドリーのこのポジションは、もっと前に出てボールに絡むことが求められる。

イジャラメンディは高い位置で仕事をするタイプではないので、やはりシャビ・アロンソとうまく入れ替えながら使っていきたい。また、イジャラメンディよりもイスコをここで使って馴染ませたいこともある。

このように、中盤はいつもよりちょっと落ちるのが実情ながら、ラージョのプレスをかわせば広がるスペースを使って、マドリーはチャンスを作る。

先制点はロナウド。右サイドのベイルとのパス交換から、ファーストタッチで局面のディフェンダーを置き去りにしキーパーを良く見て決めた。

ベイルは徐々にボールに絡む回数が増えてきていて、印象が良い。サイドに張り付きっぱなしではなく、中央に絞った位置でパスを受けることで、ベンゼマロナウドとの関係が作れている。

■後半ともろもろ

後半はスペースだらけの大味な試合に。

最近はずっとしっかりした試合を続けてきていたので、こうした何も考えなくてもいいような展開は久しぶり。

こうなるとベイルが一層生きてきて、後半に2得点。

スピードを存分に発揮し、面白いように相手を抜いていた。スペースがあるとこういうことができる。

その他、カルバハル、モラタが決めて5-0。

彼らにとっては大きな自信に繋がるゴールだろう。カルバハルはロナウドの丁寧な落としに左足でファーに決め、モラタは右45度からファーへ巻いて決めたそれぞれゴラッソ。

控えメンバーのうち、コエントランは最後までプレーしたが、こうした試合で無失点に抑えた守備に大いに貢献。

サイドで粘り強く相手についていっていて、簡単にクロスをあげさせていなかった。攻撃面では見るべきところは少なかったが、守備面の基本的なところでしっかりしたプレーを見せてくれて、印象が良かった。

シャビ・アロンソがフル出場となり、イスコが30分程度のプレー時間になってしまったことには不満が残る。中盤は本当にうまくやり繰りして世代交代を見据えていってもらいたい。

何度も書いているように、今はモドリッチとディマリアとシャビ・アロンソだからできる形でしかなく、イスコ、イジャラメンディ、カゼミロといった面々が入る余地がほとんどない。

今シーズンのうちに何とかなるかというと非常に厳しいとは思うが、彼らが今のやり方に合わせてプレー時間を得られないと、主力を連戦投入せざるを得ず、チームの疲労は早まってしまう。控えの層もうまく組み込んでいってもらいたい。

チームとしては、落ち着ける結果を出して満足。いろいろと問題がないわけではないが、とにかく結果を出し雑音を減らせたことは大きい。CLを控えてメディアが騒がしいと、ベルナベウも後押ししてくれる雰囲気を簡単に失ってしまう。

観客は少なかったが、ベルナベウでフィエスタとなったことは、CLに少なからず良い影響を与えるだろう。

■CLへ

ドルトムントとはリベンジマッチ。

主力に多くの負傷者を抱え、昨シーズンのような圧倒的な力は感じないが、第2戦では出場停止のレバンドフスキが帰って来る。シャルケには勝ったが、因縁深いドイツでどれだけのプレーが出来るか、不安が残るので、第1戦でできるだけリードしておきたいところ。

まずはもちろん無失点に抑え、2点か、理想的には3点取れれば。