レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第26節 vエイバル

CLナポリ戦前のリーガ。コンディションも考えつつだが、勝ち点3は落とせない。

■マドリーの先発メンバー

GK:ケイラー・ナバス

DF:ダニーロ、ペペ、セルヒオ・ラモス、ナチョ

MF:カゼミロ;モドリッチ、アセンシオ

FW:ルーカス・バスケスベンゼマハメス・ロドリゲス

66分:ベンゼマ→マリアーノ、71分:モドリッチコバチッチ、75分:ハメス・ロドリゲス→イスコ

アセンシオ、ハメスが先発。両サイドバックも変更となった。

■エイバルの先発メンバー

GK:ジョエル

DF:カパ、マウロ・ドス・サントス、ラミス、ルナ

MF:エスカランテ、ダニ・ガルシア;ペドロ・レオン、アドリアン・ゴンサレス、ペーニャ

FW:セルジ・エンリク

55分:ルナ→アルビージャ、63分:アドリアン・ゴンサレス→リベラ、87分:ペドロ・レオン→乾

EL圏内も目指せる位置にいるエイバル。ここまでのホームでの勝ち点は26。

■ハメスの頑張り

ハメスはポジションを固定せず自由な動き。守備時はベンゼマと並び、4-4の守備からは基本的には解放されていた。

以前は右サイドに固定されて、左足に持ち替えてしまうことで攻撃の流れを停滞させてしまっていたが、ポジションが縛られないことで、彼のやりたいプレーができていた。

エイバルはフィジカルなチームで、ゆっくり考える時間はない。だからこそ、彼の技術の高さがピッチのいたるところで生きた。

また、計算されていなかったはずの守備面でも、かなり低い位置まで下がって対応していた。4-5で守れれば、全体の人数としては不足することはなくなる。2トップ的に居残ることに甘んじず、守備でもチームを助けてくれたことの印象は非常に良かった。

ハメスは、以前からボールを持てば違いを作れるプレーヤーではあった。問題はその技術をチームの中でどう生かすかというところと、それ以外の場面でどれだけチームプレーができるか、というところ。

動き回る自由を認めることで、サイドでの窮屈なプレーから脱し、最近の出場機会では守備での運動量も目立つようになってきていて、彼の起用に関する課題が解消されつつあるといえる。

ロナウドもベイルもいないチームでの取り扱いであったという但し書きはつくが、一時期のモチベーションの低さはまったくなくなっているし、守備の動きさえ継続してくれれば、ロナウドやベイルがいる状態でも選択肢となり得る。

ハメスとは逆にボールを持ってのプレーが酷いルーカス・バスケスを休ませたり、インテリオールの位置で起用したりするといった起用の幅も広がるだろう。

良い傾向が見えた前半となった。

アセンシオも主に左サイドで落ち着いたプレー。彼は守備の不安が少しあるが、サポートも得て問題ないレベルでできていた。ハメスと並んだ時の仕掛けは面白い。スピードがあり縦に行くこともできるし、細かいことも出来るので、ディフェンスはいろいろ考えなければならなくなる。改めてもう少し使ってみてほしいプレーヤーだと感じた。

■早いうちの3得点

チームとしては、前半に3得点で余裕を持った試合運びが出来たことが重要。

90分の結果として同じようなスコアになることはあるが、45分で概ね決着をつけてしまえる試合があるかどうかは、こういう連戦の中では大きな違いとなる。

ましてアウェイ、接触が激しいチームを相手に、リスクを負ったプレーを避けられる試合とできたことは素晴らしかった。

ベンゼマは2得点で復調なるか。

まだまだ組み立ての時のプレーは本調子とは言えないものの、ゴールで全てが変わるのがフォワード。良いきっかけになってほしい。

モラタはゴール前での迫力はあるが組み立ての関与が少ない、ベンゼマはボールを受けられるがシュート精度に難あり、という一長一短の状態なので、先に抜け出した方がポジションをつかめそう。

チームとして状態が悪く、CLを控えて先発の入れ替えもあった中での早い時間での2ゴールは、チームを確かに救った。

3点目は先述の通り奮闘していたハメス。

右からのクロスを左足の先で触ってファーに流し込む難しいタッチを決めた。2点目のフリーキックのアシストもあったが、ゴールは大事。

3点リードを得て、守備も安定。エイバルに良い形でのシュートをほとんど許さなかった。不調なプレーヤーを使うくらいなら、と思える質の高いプレーで45分のうちに勝負を決めた。

■楽な後半は前半の賜物

後半はエイバルの攻撃を受け止めつつ、無理のないプレー。

緩くなったとも言えるが、スコアレスやビハインドで、慌てなければいけなかった最近の数試合よりはまし。90分強度の高いプレーを強いられるよりはずっと良い。

60分にはアセンシオがゴール。ハメスへパスし、彼のシュートがポストに当たって戻ってきた。彼もまた久しぶりに先発の機会を得ているなかで、報われるゴールとなった。

72分に失点したのは残念だったが、大勢に影響はなく、できれば無失点で終わりたかったという程度。この1点を悔やむよりは、前半のプレーを評価したい。

交代は、ベンゼマモドリッチと重要なプレーヤー下げるもの。最後にイスコを使って、ハメスとの競争も忘れさせない。

こうした交代も前半の頑張りの賜物。

負傷もなく、4-1と快勝。悪い流れを断ち切る契機となりそうな試合となった。

■まずは勝っていくこと

こういう余裕のある試合は本当に久しぶり。シュートの跳ね返りなど多少の運はあったにせよ、それらをものにして結果を出したことが今は大事。勝つことで、また良い雰囲気を取り戻せば、内容もついてくるだろう。

CLもある重要な時期なので、まずは結果を出し続けていきたい。

ミッドウィークはアウェイでナポリとのCL第2戦。週末はベティスをベルナベウに迎える。

この試合の良い流れを持続して、油断することなく臨みたい。