レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第8節 vグラナダ

前半にリードするも後半追い上げられ、最後にダメ押し。良くも悪くもマドリーらしい試合になった。

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 ■マドリーの先発メンバー

GK:アレオラ

DF:オドリオソラ、バラン、セルヒオ・ラモス、カルバハル

MF:カゼミロ;バルベルデ、クロース

FW:ベイル、ベンゼマアザール

 

34分:クロース→モドリッチ、69分:アザール→イスコ、83分:ベイル→ハメス・ロドリゲス

 

サイドバックを軒並み欠いており、カルバハルが左に。バルベルデが先発。

 

グラナダの先発メンバー

GK:ルイ・シルバ

DF:ビクトール・ディアス、ヘルマン、ドゥアルテ、カルロス・ネバ

MF:モントーロ、エレーラ;プエルタス、アゼーズ、マチス

FW:ソルダード

 

6分:モントーロ→ゴナロン、51分:アゼーズ→バディージョ、64分:ソルダード→カルロス・フェルナンデス

 

ここまで2位のグラナダ。ホームでは3試合で3得点にもかかわらず、アウェイ4試合で10得点と爆発している。

 

■早い先制、その後続かず

2分にベイルの美しいアウトサイドパスをベンゼマが決めてマドリーが先制。

6分には負傷でモントーロを下げざるを得なくなり、グラナダとしては思惑から外れた試合展開、マドリーにとっては願ってもない立ち上がりとなった。

 

ただ、ここから畳かけられないのが今のマドリーでもある。

クロースの負傷というアクシデントもあって、無理しないポゼッションでのらりくらり。グラナダがプレスに来ない時には決して無理をしない姿勢であった。

 

もちろんこのやり方も間違いではない。

負傷者が相次いでおり、負傷のリスクを取ってまで強度を高める必要はないと、省エネに徹して結果を出すことも考え方の一つだ。長いシーズンの中には、幸運な展開を利用して、楽して勝つ試合があることは理解できる。

しかし、今はそういう時期ではない。内外からの信頼を取り戻すために、ベルナベウでさすがと思われる試合を作るべきで、この試合はそういうものにできそうな立ち上がりだった。

先回りしてしまうと、結果的には4得点、しかも取ってほしい人が点を取ったので、良かったのだが、前半のプレーはたまたま勝っているだけのようにも見える内容。調子に乗ると手が出ない、という印象を他のクラブにも与えられなかったのはもったいなかった。

 

アディショナルタイムアザールのゴールで2-0。

バルベルデが競り合いに勝ち、局面を打開してアザールへのパス。落ち着いてループシュートを決め、今シーズン初ゴールを挙げた。

アザールはやっと、といった表情。これで彼を取り巻く環境も少し落ち着くだろう。

 

グラナダの改善で試合は混沌

2点差になった後半はグラナダが積極的に前から守備を行うように。

彼らからすると、良く分からないうちに終わってしまった前半だっただろう。ハーフタイムで状況を整理して、やるべきことをやろうと腹をくくった改善ぶりで、前半のマドリーのポゼッションのしかた、強度では怪しい点が出てきた。

 

左サイドのカルバハルは普段のようなはがし方ができず、相手から遠い足でセンターバックに返すパスが多かった。

オドリオソラも狭いスペースでのプレーを苦手にしており、サイドバックのところから攻撃が前に進めず苦しむことに。

 

オドリオソラは守備はいいのだが、こういう点が残念。上がった際も、相手が前にいるとクロスがほとんど当たってしまい、チャンスが作れないから、ボールを渡しづらいと感じてしまう。

守備は無難にこなせているから、攻撃の改善が必要。

 

グラナダが良いペースで進めていた中でマドリーが追加点。

61分、相手を押し下げたところからアザールが中へ持ち出してモドリッチへ。モドリッチの糸を引くようなミドルシュートが決まった。

この場面でシュートする意識が重要。モドリッチのコンディションも徐々に良くなっているからこその決断だった。

 

3点差になって、グラナダは少しペースダウン。

やり方は変えないものの、良いところもあった後半に一発でやられたダメージはあっただろう。

しかし、69分にプレスが功を奏する。

 

アレオラに詰めたカルロス・フェルナンデスが一歩先に出て、アレオラが蹴ってしまいペナルティ。

マチスが決めて3-1。ここまで枠内シュートが1つくらいしかなかったが、後半になってからの守備でもぎ取った1点。

77分にはコーナーからドゥアルテに決められ3-2に。ニアに入った相手についていけず、逸らされたボールに対しての反応もドゥアルテが勝った。

何でもないような場面から10分に満たない間にセットプレーで2失点。前半から強度が上がっていないマドリーがその報いを受けたといったところ。

 

1点差になって、グラナダは更に自信をつけてボールを奪いにきた。

得点は試合の流れを一気に変える。終盤になってからのグラナダのプレーは、モドリッチバルベルデがはがせない勢いがあった。

主審がコンタクトの場面で双方に不信感が出る判定を下していたため、カードで相手を減らせる可能性やフリーキックのチャンスも出てきた。

こういう混沌は、マドリーの望むところではない。勝ち点を落とすリスクはもちろん、負傷や退場のリスクをも負うことになる。前半楽をした分、後半に慌てて仕事をして帳尻を合わせる羽目になった。

 

最後はハメスがカウンターを決め切って4-2に。

オドリオソラが好きなスペースがある攻撃で、中央もイスコ、ハメス、ベンゼマが良く走った。

ハメスも復帰後初ゴール。ユニフォームを脱ぐほどの喜び方で、見ている側もうれしくなる。

 

後半はグラナダが良かったものの、マドリーはアザールモドリッチ、ハメスが得点を挙げて勢いがつく結果となった。

 

■最後に

4点目が入ったことで、終わり良ければすべて良し、といった印象になったのは良かった。3-2のままだとこれほど良い捉えられ方はしていないだろう。

幸運な展開を生かせなかった前半の課題は残るものの、アザールモドリッチ、ハメスが得点してこれから上向くだろうか、と前向きなイメージをもって代表期間に入れる。

 

カゼミロとともに中盤を支えたバルベルデは出色の出来。

アザールのゴールについてのアシストがついたが、それ以上に存在感があった。最終ラインから苦しいボールが来たり、難しい守備を強いられたりしたが、大きなミスなく処理し、かつ前線に出て行って攻撃に厚みを加えてくれた。

ASは「ジダンのポグバ」と表現しているが、まさにその通り。彼の出来も、今後に期待を抱かせるものとなった。

 

as.com

 

代表戦明けはマジョルカとアウェイで対戦。そのミッドウィークはガラタサライとアウェイでの試合。