レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第28節 デポルティーボvレアルマドリード

前節はホームで何とか勝利し、CL敗退の雰囲気をひとまず払しょくした形のマドリー。

第28節はリアソールデポルティーボと対戦。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:トーレスカンナバーロ、ペペ、エインセ

MF:ディアラ、スナイデルグティドレンテ

FW:ラウール、ソルダード

ディアラとスナイデルが中盤低めの位置取りの表記となってはいるが、攻撃時は底に残るのがディアラ一枚という場面は多い。

ドレンテも最前線に近いサイドに上がっていくので、4人の中盤を維持するような形ではない。

そしてソルダードが先発。これは全くの予想外だった。

デポルティーボの先発メンバー。

GK:アワテ

DF:マヌエル・パブロ、ロボ、パブロ・アモ、コロッチーニ、フィリペ・ルイス

MF:セルヒオ、デ・グズマンヴィルヘルムション、ラフィータ

FW:シスコ

デポルティーボは5バックでしっかり守ってくる。

とはいっても、両サイドは攻撃時に上がってくるので、攻撃に手薄さは感じない。

■今シーズンの課題は未解決 右サイドは・・・

5-4-1となるデポルティーボは、ボールを保持しようというチームではない。

ということは必然的にマドリーがボール支配率で上回るわけだが、そうなると厳しいというのは今シーズン定番の課題。

まして、ほとんど使ってこなかった形を使っているので、うまくいかないのはある意味で当然。

グティスナイデルはセルヒオとデ・グズマンのマークに苦しめられる。今節はこの2人に期待したいところだったが、デポルティーボの守備によって目論見は崩れた。

マドリーが守る場合、左サイドはエインセドレンテが担当することになる。ドレンテがかなり低い位置まで戻るのは決まったことなのかどうかはわからないが、戻る場面はあって、とりあえず2人は確保している。

一方右サイドはトーレス一人。セルヒオ・ラモスが一手に引き受けている右サイドで、トーレスがおいそれと守ることを期待するのはまだ酷か。

グティスナイデルもサイドでプレーする選手ではないのでトーレス一人が相手の攻撃にさらされることになる。

デポルティーボはサイドに2人いるのだから、単純に考えてもマドリー右サイドが狙われる。

それに、エインセトーレスのどちらが攻めやすいかと言われたら、やっぱりトーレスだろう。

マドリーは完全に攻めあぐねた。

チャンスと言えば、43分のソルダードとラウールのコンビネーションでシュートに行った場面と、81分のスナイデルのシュートくらい。

57分、右サイドでトーレスをかわしたフィリペ・ルイスのセンタリング。ペペが出した足に不運な形で当たってしまい、オウンゴール

結果としてデポルティーボのマドリー右サイドを攻めた形が功を奏した。

この一点を返せるような展開ではなく、そのまま0-1で終了。

■監督にもまだまだこれからに期待

今回の布陣の変更について、シュスターから明確なコメントが出ていないので何とも言い難いが、少なくともソルダードドレンテの起用に関しては、バティスタロビーニョといった選手を休ませる意図が含まれていたと考えるのが自然。

思惑としては「スコアレスで十分。終盤に主力を出して短い時間で何とかしよう。」という感じだったと想像する。そういう控えの起用に異論はない。

ただ、68分のロビーニョイグアインの投入に関しては遅い決断だった。

スコアレスだったならば残り20分で勝負して良かったと思うが、不運な失点を喫したまま、10分近く機能しないメンバーを放置したのは解せない。

シュスターは相変わらずの決断の遅さを露呈した。

アウェイとはいえ、勝ち点を落として良い試合などないのだから、早く修正を図るべきだった。

あとは、今更言っても詮無いことだが、ニステルがいない場合のオプションが少ない。ソルダードサビオラを短い時間でも少しずつ起用していれば、違っていたかもしれない。

どうなるかと思われたドレンテも、短い時間の出場によって少しずつ適応してきているのだから。

もちろん、それによって今節の結果が間違いなく変わっていたということは言わないが、ニステルを欠いた場合のチーム全体の信頼性が今ほど落ちてはいなかっただろうとは言える。

フォワードについていえば、純粋な控え選手はサビオラソルダードだったが、そのどちらも起用時間がほとんどないまま、信頼はされないままだ。

バティスタフォワードとしてもプレー可能とだからといって使うならば、彼ら控え選手のチャンス(それはつまり先発選手の休み時間でもある)がもっとあって良かっただろう。

チームとしての底上げがなされないまま、ここまで来てしまった感がある。

■今後・・・

幸いなことに、バルセロナアルメリアと引き分けて、勝ち点差は1縮まっただけ。

マドリーがつまずいた時にライバルがお付き合いしてくれているのだから、日程に余裕があるマドリーはリーガでしっかりとした試合をしてほしい。

ベストなメンバーがそろった時には内容の伴った試合を、また、控え選手には時間を与えて全体の底上げを図ってほしい。

次節はホームでバレンシアと対戦。

厳しい相手だが、問題を多く抱えている相手であることも確か。

どんな試合になるだろうか。