直前に終わったユベントスとゼニトの試合が引き分けに終わったため、勝てば決勝トーナメント進出が決まる。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
79分:グティ→ファン・デル・ファールト、86分:ラウール→ハビ・ガルシア、89分:サビオラ→ブエノ
レクレアティーボ戦と同じくセルヒオ・ラモスとペペのセンターバックコンビ。
怪我が心配されたスナイデルは先発。
■BATEの先発メンバー
GK:ベレムコ
DF:ハグシュ、カザンツェフ、ソスノフスキー、ユーレビッチ
MF:ウォロジコ、リフタロビッチ;スタセビッチ、ブリズニュク、クリベツ
FW:ロジオノフ
46分:スタセビッチ→ネハイチク、65分:ウォロジコ→シバコフ、70分:リフタロビッチ→スカヴィシュ
2位以内を狙うのは厳しいが、ホームでCL初勝利を目指す。
■久し振り
ピッチの周りも観客席にも雪が積もる、BATEのホームで試合開始。マドリーの選手は防寒対策をしているが、ラウールとペペだけは気合の半袖。
7分、ドレンテのクロスをラウールがうまくトラップしてシュート、これが決まって先制。久しぶりに早い時間に先制点を取った気がする。
序盤から守備の運動量が多い印象のマドリー。ラウールが下がって守備をするのはもちろん、中盤の3人がよく走る。追いまわしすぎてしまうような場面もあったが、何もしないよりはずっと良い。
BATEがそのプレッシャーをかいくぐっても、センターバックは人に対して強い2人、何度も跳ね返していた。サイドバックでのエインセは、センターバックの時よりも安心して見ていられるし、トーレスも守備に大きな問題はなし。
やられそうな気配はなかった。
ドレンテにボールが収まる回数が多く、期待はしているのだけれど、彼にはクロスの練習が必要。ラウールの得点に繋がったもの以外、まともにゴール前に入るものも少ない。
相手守備陣にしてみれば、サイドに追い込めば良くなってしまうのだから、得意のドリブルが活きるチャンスも少なくなってしまう。
圧倒するボール支配率ではないけれど、守備がある程度しっかりしているので不安が少ない。序盤に先制できたことも、重要な一戦で余裕を与えただろう。
前半、BATEの枠内シュート1本に抑えたのは立派。
■指示や交代
前半と変わらず、マドリーの前線と中盤は相手を追いまわす。
BATEが慣れてきたのかボールを運ばれる機会が増えてきたが、そこで効いていたのがガゴ。ボールを奪うところに必ずいるような、そんな存在感。
70分までに3人交代して巻き返しを図るBATE。ラウールとドレンテが下がり気味になって、前にサビオラを残す形で対応。
シュスターの指示かどうかは分からないが、ベンチを出てあれこれ指示しているシュスターは本当に久しぶりに見た。
マドリー最初の交代はグティに替えてファン・デル・ファールト。これはそのまま置き換えたような形。
ラウールをハビ・ガルシアにした時点で守り勝つ意思統一を図り、最後は時間稼ぎも意図しつつ、ブエノを出した。
同点にしたいBATEが出てくるところを、カウンターで仕留められれば最後はもっと楽をできたが、かみ合わず。ともかく、いつもよりしっかりした守備が最後まで途切れず、1-0で試合終了。
90分間でBATEの枠内シュートが1本で、無失点にも納得。
■その他もろもろ
ゼニト戦を残して決勝トーナメント進出を決めた。
一位になるためには、BATEがユベントスに勝ち、マドリーがゼニトに勝たなければならないので、相当苦しいが、ひとまず最低限のノルマはクリアできたといっていい。
寒い土地での試合で、大きな怪我なく試合を終えられたのも成果。このまま、あとは負傷者が回復するのを待つだけ、となればいいのだが。
ブエノはCLデビュー。ロスタイムを含めて5分ほどの出場時間だったが、それでも最後に交代で出たことは評価したい。あとは時間が長くなれば、トップに帯同している意味が出てくる。
次の試合はリーガ第13節。アウェイでヘタフェと対戦する。ヘタフェは前節バルセロナと引き分けている。先制を許すと似たような展開になりかねないので、(当然だが)きっちり守りたい。