カシージャスがトップデビューから10周年。
それでもまだ28歳。これからまだまだゴールを守ってくれるはず。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
66分:ベンゼマ→ロナウド、74分:イグアイン→ラウール、81分:カカ→ラス
19人招集していたため、ディアラを最終的にベンチから外した。
ペジェグリーニはグティ、イグアインといった第1節先発しなかった選手を起用し、疲れを考慮したメンバーを組んだ。
■エスパニョールの先発メンバー
GK:カメニ
DF:チカ、パレハ、フォルリン、ダビド・ガルシア
MF:モイセス、ベルドゥ:ルイス・ガルシア、中村
FW:イバン・アロンソ、タムード
46分:中村→デ・ラ・ペーニャ、イバン・アロンソ→コロ、86分:タムード→カジェホン
デ・ラ・ペーニャは先発せず。中村は最初は右サイド。
■ピボーテを助けよう
ラスもガゴもディアラもいないドブレピボーテ。
シャビ・アロンソに多少は期待できるが、それでもグティとの組み合わせは何とも心もとない。長短のパスは良くても、良い形でボールを取れないなら効果は半減してしまう。
実際、中盤でうまく追い込みボールを奪うシーンはほとんどなかった。
といってもピボーテだけの問題ではなく、相手最終ラインにプレッシャーをかけない2トップも、エスパニョールを随分楽にしていた。センターバックとモイセス(またはベルドゥ)の3人から楽にボールが供給され、サイドバックが1人で対応しがちなサイドを主戦場にされた。
相手のチャンスは増え、マドリーのチャンスは一向に生まれない。
そして今日の2トップは楔を受ける動きが少なかった。ベンゼマは何度か無理やりボールを受けていたが、イグアインはそういうチームを助ける動きが少ない。
前で潰れてボールを進めてくれる選手がいないので、ポゼッションはあっても後ろで回しているだけ。手詰まり感が漂った。
それでも前半のうちに先制できたのは大きい。
39分、縦パスを受けたグラネロがうまく反転して前を向き、カカとワンツーで抜け出してゴール。
グラネロは落ち着いているように見える。キープでき、ゴールも狙える。今のところ問題はなく、あとは強豪との試合でも同じようにできるか、というところ。期待以上に良くて、見ていてうれしい。
前半のボール支配率は半分ずつ。
うまくいっておらず、得点だけが救い。
■撃ち合いなら・・・
エスパニョールは後半から、中村に替えてデ・ラ・ペーニャ、イバン・アロンソに替えてコロを投入。
前半のエスパニョールの守備は素晴らしかったが、後半はちょっとペースダウン。デ・ラ・ペーニャが入ったことも影響しているだろうが、中央でスペースができ、グティやカカが少し楽にボールを触れるようになった。
先制したことも心理的に影響してか、中盤で落ち着きが出てきて、サイドバックがうまく上がれるだけの時間も作れたりと、前半とは違う印象。
一方守備は相変わらず。
前線がもっと走ってほしい。グティとシャビ・アロンソのドブレピボーテでも、ラスが入っている時と同じような運動量では・・・特にイグアインは居場所が厳しいのだから、どんな場面でも頑張ってほしかった。
デ・ラ・ペーニャにするすると何人も抜かれた時は、点になりそうな雰囲気だった。ぼこぼこのピッチに助けられた場面が何度もあった。
追加点は77分。
左サイドで受けたカカがサイドをえぐって走りこんできたグティへパス。きっちり決めて2-0。このあたりはさすがカカといった感じ。
ラウールが出てきて、前線で追い回す運動量が加わり、ラスで締めて逃げ切りモード。
最後は66分に入っていたロナウドがグティのスルーパスに抜け出し、カメニの股を抜いてダメを押した。
■もろもろ
守備に関してはメンバーから想像できる通りの嫌な展開になった。
それが攻撃の悪さに直結し、前半はまったく良いところがなかった。中村のフリーキックからの展開で先制されていたら、全く違った試合になっていただろう。
後半は撃ち合いになり、マドリーにとっては望むところだった。個人技ではさすがに上回る。
ローテーションしても勝てたのはチーム全体としては嬉しい結果。もっとアピールしてほしい選手はいたが。
次はCL。初戦はチューリッヒまで移動してのアウェイ。
ファン・ニステルローイの復帰はあるだろうか。