レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

階段を駆け上がるサラビア

パブロ・サラビア・ガルシアは1992年5月11日生まれ。左利きの17歳の選手だ。

ポジションは左サイドが本職。カンテラの有望株というと、フラド、グラネロ、パレホといった面々に代表されるように中央で才能を発揮する選手が多い印象だが、サラビアはサイドで成長を続けている。

彼は11歳の時にマドリーに加入、2007年にフベニールCにステップアップした頃から、彼の才能が話題になっていた。

当時U-16スペイン代表でプレーしていたサラビアにアーセナルリバプールがオファーを出したと言われている。

(3年以上同一クラブに在籍する15歳未満の選手は、一方的にクラブとの契約を破棄できる条項を利用したもの)

だが、サラビア(とその両親)はマドリーに留まった。

以降、U-17、U-18代表と各世代別代表に招集され、2009年には第4回フットボールドラフトで銅賞を受賞(ちなみに、この回のドラフトではマドリーから、GKフェリペ・ラモスが銅賞、MFパレホが銀賞、FWブエノが銀賞を受賞)するなど、マドリーのカンテラで順調に成長を続けている。

以下、2009年12月4日のアスの記事をさらっと要約。

カンテラの至宝、サラビアはたったの17歳だ。アーセナルが獲得目標としたことがあったが、マドリーは彼の移籍を望まなかった。

この左サイドの選手は、ナイジェリアで開催されたFIFAU-17W杯で輝きを放った。サラビアは今シーズンをフベニールAでスタートさせたが、数試合マドリーCでもプレーした。

先のU-17W杯の後、彼の評判は高まり、マドリーのスポーツ部門は彼をカスティージャへ引き上げた。ところが、彼の学校での授業と、カスティージャの練習時間が朝の同じ時間帯であるという問題があったため、カンテラの責任者であるラモン・マルティネス、サラビアの代理人であるヒネス・カルバハル、マドリーが設立した学校のSEKの3者が話し合った。

結果、サラビアの授業を13時からにして、カスティージャの練習に参加できるように協力することで合意した。

月曜日からサラビアはカスティージャで練習し、13日にトレドでデビューするだろう。”

このように、サラビアは今シーズン一気にカスティージャへジャンプアップ。結局12月の招集はならなかったが、1月3日のアルコルコン戦でカスティージャデビューを飾った。

実際のところ、サラビアがどんなプレーをするのか。

動画を探したところ、まあまあ見やすいのは、こちらか。それとU-17代表アメリカ戦のこちらだろう。

あとは、公式の選手紹介ページの動画や、カスティージャで初得点を記録したラシンBとの試合の公式のハイライト(ビデオの5番目、2点目がサラビア)が良さそう(画面は小さいけれど)

フベニールでは頭一つ抜きんでたプレーをしているし、ラシンBとの試合での得点シーンでは、抜け出して、ディフェンダーを体でブロックしてコースを狙うシュートと、強さと速さ、冷静さを見せている。

相手がBチームではあるし、どの動画にしても良いシーンのつまみ食いなので、サラビアが良く見えるのは当然なのだが、仕掛ける時の左足には自信を持っているように見える。

左サイドの選手ではあるが、中央でもプレーし、視野の広さやパスセンスの片鱗を見せている。

最初に書いたように、自分で仕掛けられる有望なカンテラーノは珍しい。どんどん伸びていってほしい。

マドリーフロントと代理人ヒネス・カルバハルは、契約延長に向けて話し合いを始めたという報道もある。サラビア側は契約延長に異存なしのようなので、これから先もマドリーで成長してくれるだろう。

今シーズン中にトップチームに呼ばれれば、1シーズンでフベニールAから駆け上がったことになるが、まずは練習だけでも呼ばれれば。

これからの彼の物語に注目したい。

※しろさんへ  

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