レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

モウリーニョ会見

先ほどモウリーニョバルダーノが同席した会見が終了。マルカより発言の要旨を。

マドリーを率いるために生まれてきたかは分からないが、確かにフットボールを指導するために生まれてきたし、重要な挑戦が好きだ。マドリーの歴史、ここ数年の不満、勝利への期待に惹かれている。選手や監督にとっては唯一のクラブだし、マドリーを率いなければ、キャリアに穴を空けることになる。素晴らしいのはマドリーを率いることじゃなく、マドリーで勝利することだ。

私は監督で、それ以上じゃない。多くの人たちとまとまって仕事をするから、私の周りの人々の質が高いことが大事だといつも言っている。責任を持って指導するが、大きな組織のない監督は監督じゃないし、私はベストの私でいたい。

変革について話すのは早い。まずは多くのことを聞いて、前進するための答えを得て、新しいクラブを知ることだ。

ロナウドはマドリーにとってもフットボール全体にとっても、とても大事な選手だ。けれど、私のチームの強みは全体にあるのであって、個人にあるんじゃない。選手や監督よりも、クラブが常にもっとも重要であるのと同じようにね。

クリスティアーノは勝者だから、このことを納得してもらうのは全然難しいことじゃないだろう。

ラウールとは話したよ。時間を無駄にはしないさ。バルデベバスで朝食を取っていたら、ラウールがトレーニングをしていて、その時にね。選手と監督として話した、メディアを交えずにね。

ラウールについてはこれ以上話したくない。GMや会長として彼に会ったんじゃないから。私は今日やってきてまだ何もしていないが、彼はっマドリーの歴史の中にいる。だから私は彼を尊敬する。彼には率直でなければならないし、ただの選手として接することはできないだろう。

私は全くアンチバルセロニスタじゃない。私はマドリーの監督で、関心があるのはマドリーのことだ、バルセロナのことじゃない。私はバルセロナのことを気にしないで、素晴らしいマドリーを作り上げたい。バルセロナとはCLやリーガでよきライバルだけれど、彼らについて考えたり話したりはしない。バルセロナで誰かが私を嫌っているなら、それは彼らの問題で、私の問題じゃない。

この5年で、バルセロナとは10回対戦した。今度はマドリーで、同じようにプロフェッショナリズムで準備する。フットボールにおいて、私の辞書に”恐怖”の文字はないし、それはマドリーの選手たちも同じだろう。バルセロナとの最初の試合がどうなるかは分からない。

チェルシーでは、最初の相手はマンチェスターだった。インテルではミランと対した。良いことに、選手にやる気を出させる必要はないね。

マイコンランパードドログバのように指導した選手と結び付けるのは簡単だ。私が選手とどういう関係を築いてきたか、みんな知っているから。だが、彼らについて話してはいけないし、今のチームで幸せだと繰り返そう。(アスでは「少しの調整が必要」とある)

マドリーでの監督になることが最大の挑戦じゃない、最大の挑戦は次から次へとやってくる。やることのレベルは変えない。これまでベストのクラブで最大限力を発揮してきたし、マドリーでもベストを尽くす。クラブのフットボールの世界で勝てる全てを持ってここへ来たが、勝つまで眠らない。もっともっと、やりたいことがある。

私はヨーロッパの大会で3回の決勝を戦った。

1つはUEFA杯で、2つはCLだ。3試合全部に勝っているし、その3試合で8点取っている。知的な人に嘘を繰り返しても嘘のままだが、知的じゃない人々に嘘を繰り返せば、それは真実になる。

幸運なことにフットボール界には頭の良い人々が多い。会長やSDの頭が良いから、ポルトチェルシーインテル、マドリーで監督ができるんだ。

もう1つは試合の作り方だ。良く組織を作って守る。良い選手は攻撃も守りもうまいんだ。インテルでは守備的な選手を5人しか使っていない。でもよく守れた。なぜか?監督が良かったからさ。(と冗談)

多分、多くの人はモウリーニョはマドリーでも変わらないだろうと言う。準備されたイメージがあるのか?いいや、私は挑発しない。私は良く働く。長く長く。私の周りの人がもっともっと働くのと同じように。私たちは敬意を求める。敬意があれば完璧だ。そうじゃなかったら、私はグループを守る。挑発はしないさ。

モウリーニョは、選手に自分の哲学を合わせていく。私にとってはそれが一番重要だ。ベストの選手を選び出す。私とやって良くならなかった選手はほとんどいない。だいたい、私と仕事をする選手は幸せになる。私にとっては、チームのバランスを取るために、ボールがあってもなくても良いプレーをする選手が必要だ。守備的にも攻撃的にも、肉体的にも強い選手、普通の試合でも勝ち、精神力が要る決定的な試合でも勝てる選手だ。精神力は今のフットボールではとても重要だからね。

モラッティとは話していない。だが、インテルは未来のあるチームだ。サネッティコルドバマテラッツィのような選手は、先は長くないけれど、インテルは今日も明日も成功するだろう。ヨーロッパの大会のためには良い監督が必要だが、インテルはどの部門でもしっかりしているし、次の監督が良ければ、成功する大きな可能性を持っている。幸運な選手たちだ、私から3冠を獲得するチャンスを与えられたのだから。

私は日々改善していく。イタリアで2年仕事をし、多くを学んだ。カルチョは、良い選手がいて、良い監督がいて、良いチームがいて、とても難しかった。私はより豊かに、より良い監督になった。スペインでの時間が終わった後、イタリアでの2年間の後と同じことを言いたい。違うリーグで戦う時、監督はより多くのものを学ぶんだ。カルチョは今、世界チャンピオンであり、ヨーロッパチャンピオンだから、とても豊かだ。いろいろな問題を置いておけば、とても誇らしい時間を経験したよ。