レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第7節 vエスパニョール

招集リストの記事でも書いたように、陣容がピンチ。バタバタと負傷者が続いている。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロアセルヒオ・ラモスアルビオル、マルセロ

MF:ラス、シャビ・アロンソエジル、カカ、ロナウド

FW:イグアイン

71分:ラス→ケディラ、77分:エジルカジェホン、85分:カカ→グラネロ

セルヒオ・ラモスをセントラルに移し、アルビオルとのコンビ。前回良かったバランはベンチ。

前線はエジルとカカの2人がそろって先発した。

エスパニョールの先発メンバー

GK:アルバレス

DF:ハビ・ロペス、フォルリン、モレーノ、ディダック

MF:バエナ、ハビ・マルケス;ティエヴィ、ベルドゥ、ロマリッチ

FW:セルヒオ・ガルシア

56分:ティエヴィ→ウェイス、70分:ハビ・マルケス→ダトロ、74分:ロマリッチ→アルフォンソ

カメニがいない。

セビージャからロマリッチが来て、攻撃的な中盤に。彼は中盤でいろいろやれると思うので、良い選手を加えたと思う。

■彼らが”高い”理由

エスパニョールは、ホームということもあってか、勇敢にラインを上げて前から来ていた印象。

奪われた後のリアクションが良く、エスパニョールの前線の守備に負けて、マドリーは繋ぐことがうまく出来ていなかった。

シャビ・アロンソを自由にはしてくれず、最終ラインやラスからの楔のパスの成功率が低かったため、相手にボールを渡してしまう展開が多かった。

前線で期待したエジルやカカもそれほど良くなく、チームを助けるためをコンスタントに作ることはできず。

こんな状況で試合を支配することはほとんど不可能に近い。エスパニョールにしてみれば、かなり良い感じで試合運びが出来ていた。

流れが良かったエスパニョールに対し、マドリーはカウンターで活路を見出す。

数は多くはなかったが、良いパスが入れば、それなりに前線は仕事をしてくれる。そのあたりが彼らの値段が高い所以。

カカとエジルがぱっとしなかった分、ロナウドの状態は良いように見え、序盤のミドルから始まり、数少ない前を向く機会に良い仕事をしてくれた。

先制点を挙げたイグアインも、最初の大きなチャンスをきちんと決めてアピールに成功。

皮肉なことに、エスパニョールが良い形で来ていた分、カウンターを成功させる土台は出来ていたということ。エスパニョールにしてみれば、良い守備が出来ているうちに点数をとってしまいたかったところ。

エスパニョールの狙いは、ロマリッチとベルドゥで基点をつくり、セルヒオ・ガルシアと、フォワードのようだったティエヴィでマルセロのサイドを崩す、という感じ。

この攻撃の質が高ければ、ここ数試合見られたように、マドリーが序盤にどたばたして失点していれば、ということを考えると恐ろしい。

結果的には4点差、無失点という試合にはなったが、この結果はフェアなものではないだろう。

まさに、両クラブの前線の”値段”がそのまま結果に反映されたような試合になった。

■攻撃を中盤で組み立てたい

出来は決して良くなく、攻撃の最初のパスが引っかかってばかりだったので、ストレスがたまる試合であった。

カカが中央にいる場合、カカがピボーテの周辺まで降りてきてボールを触ることがあるが、こういう動きがある時にトライアングルで相手をいなすとか、そこから展開する、楔を入れるとかといったことがスムーズに出来るかどうかで雲泥の差となる。

2点目では、2人がボールをもらいに寄った、その裏へ走ったイグアインへパスが出ているが、こうした連動が頻繁に出てくればより良い。

今は、どうも降りてくるだけ、ボールを触るだけになりがちで、周辺との絡みで組み立てるところまでは到達していない。

普段なら最終ラインのロングボールの正確性で逃げられるところでも、サイドへのロングボールがうまくない組み合わせとなると、中盤の組み立ての悪さが露呈する。

まだまだシーズン序盤なので、改善に向けて様子は見てみたい。

■今後の予定

今週末はリーガはお休み。負傷者が出ているマドリーにとっては幸運。次節は来週末、ベルナベウにベティスを迎える。

来週はCLも控えているので、負傷者の復帰が待たれる。