ベルナベウで通算1500試合目の記念試合。
■マドリーの先発メンバー
GK:アダン
DF:ラス、バラン、セルヒオ・ラモス、コエントラン
MF:シャビ・アロンソ、シャヒン;カジェホン、エジル、ベンゼマ
FW:イグアイン
46分:セルヒオ・ラモス→アルビオル、エジル→アルティントップ、シャビ・アロンソ、グラネロ
■ディナモ・ザグレブの先発メンバー
GK:ケラバ
DF:ビダ、トネル、クフレ、イバニェス
MF:カレージョ、バデリ;アリスパヒッチ、コバチッチ;サミル
FW:ベチライ
48分:アリスパヒッチ→レコ63分:ビダ→アデミ、82分:サミル→トメチャク
未だ無得点のザグレブ。EL入りも厳しい。
■シャヒンの適正は
CL新記録となる、20分までに4得点と一気に試合を決めてしまったため、勝敗という点では見所が少ないゲームだった。
そのため、それ以外で少し。
シャヒンについては、現在のチームでの居場所はまだ見つからないなという印象。
シャビ・アロンソからサイドへのボールが攻撃のスタートとなる現在の攻撃では、ショートパスで繋いでいきたいシャヒンが低い位置にいる意味はあまりない。だから、彼を通り越すロングパスが目立つことになる。
ピボーテの位置で使うなら、アロンソとではなく、ラスかケディラとのコンビが現実的だろう。だが、その場合はシャヒンを中心にした攻撃の組み立てを構築しなおす必要がある。
もう一つの考え方は、シャヒンを一列前に持っていくこと。
3の中央でなら、彼の今のスタイルをそのまま当てはめることが出来るかもしれない。その場合、エジルが右サイドに出ることが妥当。
この形では、アタッキングサードでのアイデアの向上が見込まれる。特に、前線の4人はどんどん場所を入れ替えてプレーするようになっているから、いろいろ仕事を出来る選手が出来るだけ多いほうが良い。
エジルとシャヒンの組み合わせで、面白いことが起きれば良い。
一方、エジルのサイドの守備が辛くなる危険もはらんでいる。
前線での守備がどれだけできるか、というところもあるが、リトリートした場合にどうか、というところも気になる。
まずは、格下相手にやってみて、守備の強度がどれくらいかを見てみるくらいがいいかもしれない。
■ベンゼマは覚醒した
上で書いたとおり、今のマドリーの攻撃は、シャビ・アロンソのサイドへのパスから始まる。そのパスをよく引き出してくれているのがベンゼマ。
もともと技術があって、ボールをコンスタントに受けられれば、相手の脅威となれるのは当然。シュートも落ち着いて放てるようになっており、完全に覚醒した感がある。
周囲との絡みもよく、イグアインと細かいワンツーで決めた6点目は素晴らしかった。
守備の面でも、きちんと狭いほうへ追い込む守備が出来ていて、イグアインとともに後方を助けている。
■今後の日程
これでグループステージ1位突破を決めた。
第6節はバルセロナ戦の直前に開催されるため、今節同様大幅なメンバー変更をしていくかもしれない。
週末のリーガはアトレティコとのダービー。
勢いに乗って迎え撃ちたい。
CLグループステージ第5節