レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

コパデルレイ準々決勝第1戦 vバレンシア

バレンシア3連戦の初戦。この連戦で、タイトルがかかった試合とそうでない試合の落差がでてしまうかもしれない。まずはかかった試合から。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:エッシェン、バラン、カルバーリョ、マルセロ

MF:ケディラシャビ・アロンソエジルモドリッチロナウド

FW:ベンゼマ

46分:マルセロ→コエントラン、62分:モドリッチ→ディマリア、69分:ベンゼマイグアイン

マルセロが復帰。モドリッチ中央、エジル右の、セルタ戦と同様の配置。

バレンシアの先発メンバー

GK:グアイタ

DF:ペレイラ、ラミ、ビクトル・ルイス、グアルダード

MF:パレホ、ティノ・コスタ、ピアッティ、バネガ、ジョナス

FW:ソルダード

74分:ビクトル・ルイス→リカルド・コスタ、76分:ティノ・コスタ→ガゴ、84分:バネガ→バルデス

こちらもほぼフルメンバー。

■主導権はバレンシアだが・・・

モドリッチケディラが入ったことで、セルタ戦と同様、前線から追える展開を期待。確かにケディラは以前のようにシャビ・アロンソの隣の位置に留まることは少なく、モドリッチと同じ高さまで出てボールを取りにいくことが何度もあった。

しかしながら、バレンシアもさすが。パレホ、バネガを中心にパスを回し、最終ラインも上手く関わって、マドリーのプレスをかわしていた。

そして攻撃の狙いはマルセロのところ。ピアッティとペレイラで、マルセロ1枚になっているところを突いてきていて、そこからソルダードと、逆サイドのジョナスをフィニッシュに絡めようとする形。これによって、マドリーは徐々に自陣に下がることを余儀なくされていった。

マドリーにとって誤算だったのは、マルセロがなかなかボールを運べず、ボールロストが多かったこと。

負傷が癒えて帰ってきて、いきなりのフル稼働が難しいことはわかってはいただろうが、それでも組み立ての時には彼にボールが集まっていて、攻守にわたる役割が大きかった。そこで本調子の時のようにボールを前に進められず、引っかかることが多かったことで、マドリーはよりシンプルなカウンター狙いが多くなっていった。

バレンシアは、この流れでアウェイゴールを取りたかったところだが、ジョナスの何度かのチャンスは決められず、ソルダードの抜け出しは判定に恵まれなかった。

マドリーにしてみれば、アルビオルがやはり不安定。審判の判定に助けられたが、ソルダードとの対決は完全に劣勢だった。

そんな流れの中、マドリーが速い攻めで先制に成功。

ベンゼマがグアイタを良く見てきっちり決めたことはもちろんだが、ケディラがアシストで絡んでいることが大事。

この場面に限らず、ケディラが前線やサイドに張り出してボールを触る機会が、最近本当に増えている。特にモドリッチや同胞のエジルがためられるので、そのおかげで顔を出せていることが多い。

この成長(というよりも、本来のプレーをできていること)は、今後に向けての大きな希望になるだろう。

さて、マドリーは主導権を握るバレンシアに対して引いての対応が中心。ケディラモドリッチを中心に前に出ていくほど、チームとして押し上げられる時間がなかった。

散発的にキーパーまで追いかけることもあったが、効果は薄く、バレンシアの中盤を利するだけに終わってしまった。ボールを継続して持ち上がれなかったこと、そのために全体の位置が低くなってしまったことで、本来の形を作れなかったのは残念。

だが、それでも凌いで先制してしまえるのは、こういう試合でのチームの集中力と言っていいだろう。

バレンシアにとっては、イグアインのハンドがとられず尾ウンゴールとなってしまったことも含め、判定に恵まれなかった。それに、ジョナスが先制点を決めたいところで決め切れなかったことは悔やまれるところだろう。

その意味で、バレンシアにはアンフェアな結果であり、マドリーはよく無失点で凌いだと言える。

■モチベーションの維持を

リーガとの差を考えた時に、メンバーの違いはあるが、やはり精神的な面での充実度の差がプレーに反映されているように思える。奏功するかどうかは別にしても、前線から走る積極性は見られるし、全体として活気がある印象。

リーガで同じバレンシアと対戦してどういう試合展開になるかは注目しておきたい。

シーズンの中の一連の試合で、あからさまに捨て試合を作ってしまうと、タイトルがかかった試合でのモチベーションの管理まで難しくなってしまうので、巻き返しは難しくても最低限のレベルは維持してもらいたいものだ。

リーガでの試合は日曜日にメスタージャ、コパの第2戦は水曜日に同じくメスタージャで開催される。

第1戦はとにかく結果を残せたので、これを勝ち抜けにつなげてもらいたい。