移籍金は1200万ユーロほどと伝えられており、アルビオルとナポリは4年契約を結んでいる。
アルビオルは2009年にマドリーと契約。
再び会長となったペレスの、初期のスペイン化計画のためにバレンシアからやってきた。
最初のシーズンだったペジェグリーニの時には出場機会は多かったものの、モウリーニョが監督となってからはカルバーリョ、セルヒオ・ラモスといった選手達にポジションを奪われ、ほとんど出場時間が得られないシーズンが続いていた。
最終ラインでの安定感のないプレーは、多くのマドリディスタをやきもきさせ続けたが、昨シーズン終盤、ある程度継続して出場していた際は、それなりに落ち着いたプレーを見せていた。
また、チーム内の序列にもかかわらず、クラブへの批判的発言はほとんどせず、内部を乱すようなこともなかった。
イタリアでの幸運と再起を祈っている。
■カバーニマネーで補強
ナポリはカバーニを違約金満額で売ることに成功したため、このオフの資金が豊富になった。ベニテスが新たな監督となったことで、スペインからの選手獲得に熱心に動いている。
マドリーからはカジェホンを獲得したのに続き、スペイン人がまたもナポリへ渡ることとなった。
1人を売った資金で主力級と数人契約できるならば収支も悪くないし、チーム力の低下も抑えられることが期待できる。このオフ、ナポリは非常に上手く立ち回っていると言える。
■皆幸せになる移籍
この移籍はマドリーにとってもアルビオルにとっても悪くないもの。
代表歴はあるとはいえ、クラブでは4番手のセントラルで1200万ユーロもの移籍金を得られたことは大成功と言っていい。
個人的には1000万ユーロであれば御の字と考えていたので、この移籍金には驚かされた。
アルビオルにしても、このままマドリーで続けていても序列を上げるのは非常に難しい状況だった。
ペペは世代交代を考える年齢になってきてはいるけれど、まだまだやれる状態だし、セルヒオ・ラモスは磐石、バランは成長著しいとあって、3番手になることもかなり高いハードルだったので、移籍して出場機会を得られる見込みがあるクラブへ行くのは、当然の判断。
CLへの出場もあるので、再起を図るには素晴らしい場所になるだろう。
まずは継続して先発することを目指し、頑張ってもらいたい。