レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第14節 vアルメリア

代表戦を挟んで再開のリーガ。わずか2週間ほどの間なのだが、久しぶりの試合に感じる。

■マドリーの先発メンバー

GK:ディエゴ・ロペス

DF:カルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモスアルベロア

MF:イジャラメンディ、シャビ・アロンソ;ベイル、イスコ、ロナウド

FW:ベンゼマ

53分:ロナウド→ヘセ、61分:ベンゼマ→モラタ、73分:イジャラメンディ→カゼミロ

マルセロとコエントランが揃って負傷しているため、アルベロアが左に回った。ケディラのポジションにはイジャラメンディ。

アルメリアの先発メンバー

GK:エステバン

DF:ネルソン、ペジェラーノ、トルヒージョ、トルシリエーリ、ドゥバルビエール

MF:スソ、ベルサ、アゼーズ、アレイチェ・ビダル

FW:ロドリ

58分ベルサ→ソリアーノ、65分:ペジェラーノ→テバル、72分:アレックス・ビダル→オスカル・ディエス

今のところ、残留争いに参加してしまいそうなアルメリア。ここまでホームで勝ち点5しか得られていない。

アロンソとイジャラメンディ

ケディラの代わりに入ったのはイジャラメンディ。

イスコも先発に復帰し、しばらく継続して使われていた4-3-3から4-2-3-1に回帰した。

4-3-3を維持し、現有戦力の中では守備面である程度計算の立つカゼミロをそのまま当てはめる選択肢もあったが、これまでより多く起用してきたイジャラメンディを先発起用。シャビ・アロンソとのソシエダコンビとなった。

心配だった守備面は、アルメリアの攻撃がいまいちだったこともあって、それほど問題にならず。また、奪われた後の前線の切り替えが良かったので、ドブレピボーテが広いスペースをカバーしなければいけないようなまずいことにはならなかった。

ケディラより身体能力が劣ってしまうのはやむを得ないが、競り合うところでのまずさもあまりなく、卒なくこなしていた印象。

ただ、もっと身体能力の高い相手を当てられると難しくなるだろう組み合わせなので、そういう場合はカゼミロを使うようにして、うまく使い分けをしていけば何とかなりそうな印象だった。

組み立てへの関与については、どちらかに大きく偏ることはなかったが、どちらかと言えばアロンソの方が長いボールを出していた。イジャラメンディは短いパスでリズムを作るようなプレーを多くしていた。

アロンソモウリーニョ期とはやり方を変えている。以前ならばサイドに大きく振る浮き球が多かったのだが、この試合で印象的だったのはベンゼマへのゴロの楔。

少し遠い位置からでも楔を入れ、前線にボールを届ける形を多用し、サイドでの勝負ばかりにならないよう気を遣っているように思われる。

アロンソが復帰してまだ日は浅いが、昨シーズンまでとはボールの捌きを変えて、アンチェロッティのスタイルに合わせようとしていることはありがたい。時間が経てば、今のスタイルで周囲ともっと合わせていくことができそうだ。

アロンソとイジャラメンディの組み合わせだと、2人ともポジションを維持するタイプなので、モドリッチのように高い位置に出て行って前線の選手と絡むことが減るだろうことは心配な材料ではある。

前線の4人が前に切り離されたような形になることは、今のマドリーの取って望ましいものではない。攻守が分離することが癖になると、またアタッキングサードで崩せないマドリーに戻ることになるからだ。

恐らく、アロンソやイジャラメンディが前線に出て行くプレーをするように変化することは望めない。その分、陣形をコンパクトに保ち、サイドバックが攻撃に厚みを出すといったことがより求められることになるだろう。

■チームの底上げを

試合は5-0と大勝。内容も良く、代表戦明けにしては素晴らしい試合だった。

ロナウドがいつものようにゴールを決め、ベンゼマ、ベイルといった前線の主力もゴールを挙げた。ベンゼマは真っ先にジダンのところへ向かうのが微笑ましい。

イスコのゴールはらしいシュート。少し横に出して、出してきたディフェンダーの足の間を抜いてニアへ。エリア少し外でのこのシュートは彼の得意なプレー。トップ下であまり違いを作れていなかったが、このゴールで今後の流れが変わるかもしれない。

最後のゴールはモラタ。

アシストはカゼミロと、カンテラーノの2人によるゴールだった。出場時間はなかなか増えてこないが、出れば勤勉にプレーしているモラタの印象は良い。クラブへの忠誠という点で、カンテラーノらしい選手と言える。うまく起用してチームの刺激になれば。

カゼミロは、ケディラの負傷以降、改めて名前が多く取り上げられるようになっている。

今日はベンチスタートだったが、先ほど書いたように、イジャラメンディとタイプが違うので、彼を起用すべき試合も今後出てくる。そうした機会でイジャラメンディとの違いを出してくれれば、チームとしては使い分けのめどが立つだろう。

若い選手が良いプレーをし、結果を残したことは嬉しい。

チーム内にポジション争いがあるのは良いことだ。現有戦力で少しでも底上げを図れる。

いくつか足りないポジションはあるけれど、うまくチームとして穴埋めし、問題を小さくしていってもらいたい。

■今秋の予定

今週は水曜日にCLがある。

ガラタサライをベルナベウに迎える第5節で、グループステージ勝ち抜けを決めたい。

リーガの次節はバジャドリーと対戦。こちらもベルナベウでの試合。