レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第25節 vエルチェ

夕方のキックオフ。最近この時間帯が増えてきたが、リーガの観戦にはまだ何だか違和感が残る。

■マドリーの先発メンバー

GK:ディエゴ・ロペス

DF:カルバハル、ペペ、バラン、アルベロア

MF:シャビ・アロンソ;イジャラメンディ、ディマリア

FW:ベイル、ベンゼマ、ヘセ

74分:ヘセ→イスコ、82分:ベンゼマ→モラタ、83分:シャビ・アロンソ→カゼミロ

結局ロナウドは使えず。

会見でアンチェロッティが話していたとおりバランとイジャラメンディが先発。左サイドバックアルベロアとなった。

■エルチェの先発メンバー

GK:マヌ・エレーラ

DF:ドミンゴ・シスマ、ボティア、ロンバン、アルバカル

MF:リベラ;ルベン・ペレス、ハビ・マルケス

FW:カルレス・ヒル、コロ、マヌ・デル・モラル

73分:リベラ→アーロン、マヌ・デル・モラル→フィデル、78分:カルレス・ヒル→エレーラ

中位で頑張るエルチェ。アウェイでの失点が多いのがネック。

■イジャラメンディは底で

モドリッチが出場停止になったため、中盤にはイジャラメンディが入った。

これまでならシャビ・アロンソとのドブレピボーテが定石だったが、アンチェロッティは4-3-3で変更なし。

イジャラメンディが低い位置に降りてボールを捌くのには何の問題もないし、モドリッチのような狭いところでの技術はない分シンプルにボールを動かすので、リズムは出来る。

一方で、モドリッチの代役として期待される高い位置での仕事はあまりできず。薄くなりがちな中央でボールを捌いたり縦に入れたり、サイドに出てフォローしたりといったプレーが求められるが、そういうことは得意ではない。

今のマドリーの攻撃を操っているモドリッチと比べるのは酷だが、いずれにしても彼の適正はもう一列下がったところ。

今回はモドリッチを欠いていたためやむを得ない起用となったが、できればシャビ・アロンソとうまく世代交代するイメージで、底での起用を重ねていってもらいたい。

高い位置でいつものようにボールを動かしてくれるモドリッチがいないため、マドリーの攻撃は停滞。

サイドに寄せて逆へと展開するような大きな動きもあまり見られず、個々のマッチアップで何とかしなければならない場面が多かった。

サイドにしても、単純にクロスを上げてしまう攻撃を目指しているわけではないので、うまく人を増やして相手の組織を崩さなければならないのだけれど、そういうことはできていなかった。

■セットプレーから先制

重要な選手を欠いて攻撃がある程度手詰まりになるのは仕方ない。この後の日程を考えると、この試合はとにかく結果を残して終えておけばオッケーという試合。

その意味で、前半のうちに先制してしまえたことは大きかった。

流れの中でうまくいきづらいのははっきりしていたので、セットプレーがらみで取れたというのも理想的。

同点のままずるずると後半に入ると、エルチェが退いて守ることにどんぞん自信をつけていくし、マドリーは焦ってしまう。その前に1-0としておけば、ハーフタイム後が本当に楽になる。

イジャラメンディのミドルが相手に当たってゴールしたが、イジャラメンディにとってはリーガ初ゴール。思い切りが良かったし、しっかりミートして枠内に行っていた。彼のシュートの選択が正解だった。

■後半のもろもろ

後半はリードを生かして、マドリーにしてはかなり落ち着いた展開。ボールを持って無理をしない形を作れていた。

エルチェはどうにかしてきっかけを作りたかったが、カウンターも前線に任せすぎで迫力不足。狙いどころを定めて数人が駆け上がるようなタイミングは作れず、前線の1人2人が突進する他ないということが多かった。

負傷から帰って来たバランにとっては、ちょうど良い調整になったといえてしまうような内容。

意図したものではないだろうが、60分頃から当たりが激しくなり、互いに倒されることが増えた時間帯があった。

ここでうまく誘って退場者を出すとか、早いリスタートでマドリーを欺くということはあり得たかも知れないが、ベルナベウではなかなか難しかった。

72分にベイルがミドルを突き刺し、2-0としてほぼ勝負あり。

フリーではあったが、少ないステップで素晴らしい速さ、コースのシュート。

ベイルはこの試合、かなりいろいろな場所でボールに絡んでいて、全体の出来としても比較的良かった。

次節以降はロナウドが帰ってくるので、まったく同じようにとはいかないだろうが、様々なところに顔を出すことは続けてもらいたい。

2-0となって以降、ヘセ、ベンゼマシャビ・アロンソを下げ、それぞれイスコ、モラタ、カゼミロと交代。休みを与える余裕が出来た。

イスコは81分にゴール。「ケーキにイチゴを乗せる」という仕上げの得点だった。

イスコは、4-3-3の継続による割を食って出場がかなり限られている状況。その中でゴールという目に見える結果を出したことはプラスだろう。

モドリッチが非常に良いことと、ベンゼマの控えでモラタが苦しんでいることを考えると、コパで何度か試されているトップ起用が現実的。高い位置で前を向かせたいので、トップから少し中盤に降りて縦パスを受け、前を向いて周囲と絡んでいく形が確立されてくればと思う。

ただ、シーズン中にその形を作っていくのはかなり難しい。今後シーズン後半に入って行くこともあってなおさらだ。今回のように途中から出場して慣らしていくほかないだろう。

彼の能力には期待しているので、新しいポジションでももっとやれるところを見せてもらいたい。

■いざCLへ

何度も言うようだが、後の試合を考えると省エネで乗り切りたかった試合を、前半のうちにリードして試合運びが出来たこと、後半に追加点をあげて数人を休ませることが出来たことは、理想どおり。

これでうまくCL、アトレティコ戦に向かっていくことができそう。

ミッドウィークのCL第1戦はまずアウェイ。マドリーにとっては鬼門のドイツでの試合となるが、そろそろ結果を出してジンクスを打ち破ってもらいたい。