レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

イスコは再び主役の座に

最近再び出番を増やしつつあるイスコについてのABCの記事を簡単に。

リーガ開幕当初イスコは先発だったが、アトレティコに対して敗北して以降は控えに回された。フランシスコ・アラルコン、”イスコ”は守備的な質で知られた選手ではなく、マドリーは頻繁に上下動してくれる選手を中盤に求めていた。マラガ出身のイスコは、アンチェロッティも「質の高い選手」と認めるが、破壊力のある中盤の選手ではなかったため、4-3-3の採用以降、まずはイジャラメンディ、次にディマリアに代わって先発の11人から外れた。

このシステムにはイスコという犠牲者が必要だったが、アンチェロッティは彼をこのシステムに適応させる方法を模索した。彼は質の高い選手でその価値は覆い隠されるべきではない。カルロは彼が偽9番としてプレーすべきと考え、彼を説得した。

アンチェロッティはアンダルシアでの最近の2試合で彼をこのポジションに置いた。その週を通して、彼はセンタフォワードとして練習していたのだった。「イスコはそのポジションでプレーできる。」と監督は言う。「ボールを受けたりベイル、ロナウド、ヘセのためにスペースを空けたりするためにベンゼマのように後方に下がって、サイドから侵入できる。」とイタリア人監督は説明する。

イスコは最近3試合となるエルチェ戦でこの役割を負い、良いゴールを挙げた。観客は彼を愛し敬意を表し、マドリーの観客席は「イスコ、イスコ、イスコ!」と歌っていた。マドリディスタはベルナベウでのプレーのような彼の質の高さを応援するだろう。そしてアンチェロッティも同様だ。もっとプレーできるようになる。イスコは必要とされている。シーズンの決着がつく時期である今後は、もっと出場時間を与えられるだろう。

練習でのイスコは、ボールタッチで傑出している。ボールが足の延長である(足にくっついたよう、ということ)と、彼のドリブル突破はシンプルだ。体の中心の低いところに重心を置き、ボールを見ることなく運んでいく。”カルレット”は彼がこの長所を疎かにすることはないと知っている。イスコには新たなチャンスが与えられるだろう、マドリーで新たな主役となるチャンスが。

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この記事で述べられているように、守備面で不安が残る現状、イスコは中盤よりも偽9番として起用される機会が増えていくことだろう。

もちろん、長期的にはモドリッチの位置をやれるようになることも必要だが、今は彼の長所をいかすために前線で使って上げた方が良い。

また、ベンゼマの控えで本来の9番であるモラタの出来がちょっとおとなしいことも、イスコのトップ起用に拍車をかけている。

モラタはループシュートでのゴールなど、時折うまさを見せるし、スピードもあるのだが、精神的にはまだ若手の域を出ておらず、遠慮が見え隠れする。

9番として求められるメンタリティに及ばないところが惜しく、ボールを持ったらどんどん突っ掛けてシュートに行って、外してもまた要求する同じカンテラーノのヘセと比較すると見劣りしてしまう(マドリーのようなクラブでは、モラタのような状態になってしまうことが多く、ヘセのメンタリティの強さが突出しているのだが)。

いずれにせよ、ベンゼマの代わりとなれる選手が必要になっていたところで、中盤で割を食っていたイスコがうまく収まれる可能性を見せてくれていることは嬉しい。

記事の後半に書かれているように、シーズンが深まってきたこの時期、イスコがもっと出番を得て大きな仕事を続けてくれればと思う。