レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第10節 vラス・パルマス

夕方のベルナベウ。日があるうちの試合も見慣れてきた。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャ

DF:ダニーロ、ナチョ、バラン、マルセロ

MF:カゼミロ;モドリッチ、クロース

FW:イスコ、ロナウド、ヘセ

46分:モドリッチルーカス・バスケス、79分:ヘセ→ジョレンテ、86分:クロース→マジョラル

ナバスの負傷でカシージャが先発。中盤は最近おなじみのカゼミロが底となる形。

ラス・パルマスの先発メンバー

GK:バラス

DF:シモン、アルティレス、ビガス、ガリード

MF:ビセンテ、ロケ;エル・ザール、エルナン、ビエラ

FW:ウィリアン・ホセ

63分:エルナン→タナ、67分:エル・ザール→アレマン、79分:ウィリアン・ホセ→アラウホ

マドリーとは久々の対戦。まずは残留を狙うラス・パルマス。アウェイは移動が大変。

■前半で3点、セルタ戦の轍は踏まず

こうした力量差のある対戦では、どうやって強い相手に時間をかけさせるか、焦らさせてカウンターやセットプレー一発の得点を狙うか、というところが定石。

先制されれば精神的に余裕を与えることになるし、思い切ったプレーもできるようになるので、力の差がはっきりと出てしまう。

ラス・パルマスのスタートは、マドリーにボールを持たせ、後方でのプレーは好きにさせるがエリア付近は固める形で、定石通り。どの程度守備ができるかはわからないが、これで時間を使われると面倒になりそうだった。こうした時に、マドリーの味方になるとは限らないのがベルナベウで、それも不安にさせる。

ところが、3分にバラスが致命的なパスミス

グラウンダーのパスがずれ、高い位置でマドリーがカット。そこからショートカウンターとなり、最後は右サイドを上がってきたイスコがエリア内に進入し、落ち着いて決めた。

こうしたミス自体はどういうタイミングであれやってはいけないものだが、早い時間ならなおのこと。こんな形で先制されてはゲームプランも何もない。

マドリーとしては労せずして大きなチャンスを得て、それをものにした。決めきったイスコはさすが。

13分にはロナウドがマルセロのクロスに合わせて2点目。リーガ通産得点記録でウーゴ・サンチェスに並ぶゴールを決めて、早々に2点リードを得て、余裕のムード。

37分にコーナーからエルナンに決められ、1点差とされるが、42分にヘセが左サイドからエリアに入り、ディフェンダーをずらしてシュートコースを作りファーに強いシュートを決め、再び2点差。

セルタ戦では2点リード、1人多い状況から1点返されて慌てる展開となったが、この試合ではその轍は踏まず、すぐに突き放したのは良かった。

前半のうちに2点差としたことで後半は流し。あまり試合を動かさず、淡々と45分を過ぎさせた。

■カシージャ、ヘセ

先発したカシージャは落ち着いていたようで何より。プレーの内容としても問題ないものだった。いくつか良いセーブがあり、慌てない様はさすがにエスパニョールでプレーしていただけのことはあるという印象。

ナバスの活躍によって、完全に第二GKとなっている現状では数少ないチャンスだったので、失点は残念。とはいえ、エルナンは完全にマークが外れていたので彼のミスによるものではない。記録上はもったいないが、あまり気にせず次のチャンスを生かして欲しい。

3点目のヘセは見事。このところ出場機会を得て良いプレーをしており、徐々にふてぶてしさが復活してきたようで、前線のプレーヤーとしては頼もしい。得点の場面以外でも、サイドから良い仕掛けがあった。ハメスやベイルが復帰してくるとポジション争いは厳しくなるが、今の調子であれば左サイドでヘセを使うメリットは大きい。

負傷のシーンを見、復帰後の厳しい出来も見てきたので、こうして負傷から完全に脱却しつつあるのは本当に嬉しい。

チームとしては、後半に流し気味になる試合が多いことが心配。先程触れたセルタ戦のように、そこから返されると建て直しが難しくなるし、強い相手に対し前半うまく行かなかった時に対処できるかどうか。

コンディションを考えれば後半に無理をしなくて済むのはありがたいし、チームの能力を信頼するならば想定より悪い展開となっても対応は出来るかもしれない。しかし、だらけた試合をしてしまって、その後に集中を取り戻せなくなることもあり得る。

早めに交代枠を使うなどして、出場時間の少ないプレーヤーを使い、試合の緊張感を保ちつつ主力のコンディションに気を配っていって欲しい。

■今後の試合

ミッドウィークにはパリとの再戦。今度はベルナベウに迎える。ここで勝てればグループステージの1位突破は大きく近づく。

リーガの次節はセビージャとアウェイで対戦。10節までで3勝3分4敗と苦しい序盤戦のセビージャだが、ホームでは5戦3勝とまずまず。今シーズンも苦労する試合となりそう。