レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第11節 vセビージャ

バルセロナ戦を控えた代表ウィーク前のリーガ。好調ではないが難敵セビージャとアウェイで対戦。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャ

DF:ダニーロ、ペペ、セルヒオ・ラモス、ナチョ

MF:カゼミロ;モドリッチ、クロース

FW:イスコ、ロナウド、ベイル

31分:セルヒオ・ラモス→バラン、62分:イスコ→ハメス・ロドリゲス、77分:クロース→ヘセ

ケイラー・ナバスはバルセロナ戦を見据えコンディションを考慮して招集されておらず、カシージャが先発。ベイルが先発復帰した。

■セビージャの先発メンバー

GK:リコ

DF:フェレイラ、ラミ、アンドレオッリ、トレムリナス

MF:クリホビアク、エンゾンジ;ビトーロ、バネガ、コノプリャンカ

FW:インモービレ

69分:インモービレジョレンテ、77分:バネガ→クローン・デリ、83分:アンドレオッリ→コロジェイチャク

上位にいないのが不思議なほど実力あるメンバーが揃っている。

■同じ轍を踏む

マドリーは21分にコーナーからセルヒオ・ラモスがバイシクルを決めて先制。肩を痛めて前半のうちに途中交代となったものの、難しいサンチェス・ピスファンで挙げた先制ゴールの価値は大きかった。

ところが、先制以後に勢いを持続できない悪い癖がこの試合でも出てしまう。

低い位置でブロックを作り、守備を固めることが悪いのではない。その守備から攻撃に転じる形がなく、結果として守るばかりになってしまい、相手の攻勢を受け止め続けなければならなくなることに問題がある。

PSG戦の記事でも触れたように、マドリーの能力ならば、多少流れを相手に明け渡しても、カウンターで追加点を挙げて試合を決めることは容易なはず。その2点目、3点目を取る形が見えてこないままに守勢に回っていては、いずれこうして敗戦を喫するということ。同じ轍を踏んで失敗したのだから、当然の敗北だった。

ナバスがいなかった、負傷者が多い、この試合に限ってはセルヒオ・ラモスも交代したといった留保は確かにある。

しかし、こと守備に限っては、ナバスの活躍がなければ、もっと失点は多かっただろうし、勝ち点をより多く落としていただろう。ナバスの活躍がクローズアップされ、彼の素晴らしいセービングが話題となっていたが、逆に言えばそれだけシュートを枠内に放たれていたということであるし、彼個人に頼っていたということ。

カシージャス後GKはどうなるのか」というテーマもあったシーズンなので、ナバスの活躍が明るいニュースであることはもちろんなのだが、その明るさが返って守備の不安定さ、追加点を取る形に繋がらない攻守の切り替えといった出来の悪い点を覆い隠してきたとも言える。

ここまで無敗で来たことが全て幸運の産物だったと言うつもりはないが、磐石なものでは少なくともなく、綱渡りで結果を繋いできたということを改めて認識すべきだ。その上でより強いチームへと進歩してほしい。

■ハメス、ベイルが復帰

マドリーにとって数少ない収穫の1つは、ハメスとベイルの復帰。

ハメスは61分からの出場で、まずは試運転という試合展開でなく辛いところだったが、いきなり厳しい展開の中でもさすがのプレー。

特にパスは今のマドリーにない視野をもたらしていた。彼が帰ってきてくれると遅攻ではかなり違いが出るだろう。

終盤のゴールも見事。エリア外でコースを作り、良いコースに蹴り込んだ。

ベンゼマを欠いている状況なので、彼がエリア付近で味方を使いながら自分も生きるプレーをしてくれれば、攻撃の流れはスムーズになっていくのではないだろうか。

ベイルは先発し、まずまずといったところ。

積極的にプレーし、ボールにも触っていたが、彼の問題はこれがいつまで続くかということ。

今シーズンは、昨シーズンに比べれば起用法も変わり、かなり良くなっているように見えるが、ちょっとしたきっかけでスランプに陥ってしまいそうな不安がある。また、負傷も続いており、離脱せずコンスタントにプレーしつつ高いレベルを維持できるかどうかが心配。

恐らくはペレス会長の意向もあって先発起用は続くだろう。少なくとも負傷は慢性化しないよう、うまく対処して欲しい。その上で、うまく周囲と合わせながらゴールに絡むプレーを増やしてくれれば。

バルセロナ戦へ

先制したものの、この試合ではリードを保てず3失点で敗戦。

コノプリャンカ、バネガにしてやられた。セビージャの2列目をうまく掴まえられなかったことも、堅守といいつつナバスに依存していたことを如実に示しているように思う。

代表戦を挟み、バルセロナとの試合となるが、負傷者が増えることなく大きな一戦に向かえることを祈っている。