先週は更新できず、ご覧頂いている皆さんには申し訳ありませんでした。CLローマ戦が迫っているので、この記事でレバンテ戦とセルタ戦をまとめておさらいしておきます。
まず、それぞれの試合のマドリーのメンバーを。
■レバンテ戦のメンバー
GK:ケイラー・ナバス
DF:ダニーロ、バラン、ペペ、ナチョ
MF:カゼミロ、クロース;ハメス・ロドリゲス
73分:カゼミロ→コバチッチ、80分:ハメス→イスコ、85分:マジョラル→ヘセ
■セルタ戦のメンバー
GK:ケイラー・ナバス
DF:カルバハル、セルヒオ・ラモス、ペペ、ダニーロ
MF:カゼミロ;コバチッチ、イスコ
65分:イスコ→ベイル、70分:マジョラル→ヘセ、77分:カルバハル→マルセロ
■感想
リーガの可能性を失ったこともあって、表向きは負傷との報道ながらモドリッチが離脱するなど、残されたタイトルであるCLに向けてコンディションを整えていくことにシフトした状況。
レバンテ戦ではカゼミロ、ルーカス・バスケス、カスティージャのマジョラルが先発することとなった。
最終ラインは相変わらず選択肢が少なく、これ以外にないといった状態で、控えメンバーが出てきて普段とは違う構成になったため、連携に問題が出るのはやむを得ないところ。だが、下位に沈むレバンテ相手であり、最低限クリアしてほしいレベルの内容ではあった。
カゼミロは守備面だけでなくパスの精度も問題ないことを示したし、ルーカス・バスケスは右サイドの本職として良い突破を見せた。
マジョラルはアトレティコ戦に続き積極的にプレーし、オウンゴールとなったものの良いシュートでゴールを脅かしていた。
マジョラルはまだまだこれからとしても、彼らが主力を下から突き上げないとチームとしての力は上がってこない。ジダン体制となって、やり方を浸透させるためにも先発を固定せざるを得ないこともあり、控え組のアピール機会は少なかったが、この程度は問題なくやれることを示したことは良かった。
逆に相手のレベルがそこそこに上がって苦労したのがセルタ戦の前半。
精神的にもチームとしてはモチベーションが上がらない試合で、レバンテ戦では良い突破と言えたルーカス・バスケスのプレーも球離れが悪いと言わざるを得ない効果的ではない動きになっていたし、カゼミロとコバチッチを中盤で引っ張って欲しいイスコは最後のプレー選択が悪く、決定機を作れる場面を何度も逃していた。
精神面の問題はあるにしても、このあたりの安定感、相手のレベルが上がっても同じことを同じようにやれるという点が欠けているところ。
相手に合わせるのではなく、自分たちがやれるプレーをどの試合でも発揮することができないと、リーガでは勝ち点を落としがちになるし、もちろんタイトルから遠ざかることになる。
そんな中、復帰してきたペペのパフォーマンスはさすがに安定していた。
セルタ戦では得点も挙げたが、それ以上に守備で落ち着いており、ブランクを感じさせなかった。しばらくプレーできていなくてもピッチに立てば相応のプレーをするという点において、周囲のプレーヤーが彼のようなベテランから得られるものは大きい。
試合に対する準備も含め、参考にできる見本となるだろうと感じた。
セルタ戦はハーフタイムにジダンの指導があったかもしれず、後半はフィエスタ。ロナウドが久々に1人で試合を決めるゴールを挙げた。
アトレティコ戦の記事ではこうして独力で決められる力の衰えについて指摘した。その考えは変わっていないが、それでも時折こういうゴールを決めてしまえるのがロナウド。久々にらしいゴールを見られた。
ベイル、マルセロも復帰し、CLに向けてはいい準備をできたといえる試合となった。