レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第20節 vセビージャ

セビージャを相手に勝利を掴んだ。ミッドウィークのコパでの省エネが正当なものに。

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 ■マドリーの先発メンバー

GK:クルトワ

DF:カルバハル、バラン、セルヒオ・ラモス、レギロン

MF:カゼミロ;モドリッチ、セバージョス

FW:ルーカス・バスケスベンゼマ、ビニシウス

 

77分:ルーカス・バスケス→イスコ、88分:セバージョス→バルベルデ

 

クルトワが間に合った。レギロンが続けて先発している。

 

■セビージャの先発メンバー

GK:バツリク

DF:カリッソ、ケアー、セルジ・ゴメス

MF:バネガ;ヘスス・ナバス、サラビア、フランコバスケスエスクデロ

FW:アンドレ・シルバ、ベン・イェデル

 

71分:ベン・イェデル→プロメス、75分:アンドレ・シルバ→ムニル、86分:エスクデロヒル

 

目下のところのマドリーのライバル。

 

■守備第一の発想

コパでは主力を休ませ、ピッチ上でも省エネ。3-0のアドバンテージを生かした、といえば聞こえは良いが、その試合だけを見れば何も残らないような内容。

結果としても0-1と、勝って自信になったともいえない、とにかく消化したといった90分であった。

 

そしてこの試合。

ミッドウィークをのらりくらり「やっつけた」効果は十分に見られた。

 

セビージャが3バックで、5人で最終ラインを作ることを厭わない形なので、基本的に押し込むことになるのだが、ボールを失ってからの切り替えが速く、セビージャにカウンターの機会を多く与えなかった。

良い時のマドリーはこの切り替えができている。点が入らない問題はあるにせよ、守備が機能していれば先に失点する可能性は低くなり、中心的な課題である攻撃に集中することで何とか解決に至っている、といった格好だ。

 

逆に言うと、この守備の強度が保てないプレーヤーは厳しい。

コンディションが戻ってこないマルセロが休みをもらっていて、レギロンが続けて先発しているのも、そうした事情なのではないだろうか。

 

そう考えると、攻撃面でのミスが目立つバスケスの継続起用、バルベルデやセバージョスの登用も納得がいく。

現有戦力を考えると、ロースコアでも結果をつないでいくという観点で、妥当な路線だと考える。

 

■ビニシウス

課題の攻撃面では、ビニシウスが出場するごとに成長をみせてくれている。

サイドで止まった状態でボールを受けてからでもアタッキングサードまで運んでくれるし、仕掛ける姿勢を見せて相手を複数引きつけてからパスを出すこともできている。

 

彼の年齢で、これだけドリブルで相手を動かせるのに、あっさりボールを手放す判断ができるのは素晴らしい。

彼に預ければボールを運んで、そこからリターンがあると思われるからこそ、味方からパスを出してくれるもの。現状においてはそうした良い循環があるように見受けられる。

 

シュートにせよパスにせよ、フィニッシュの精度が改善すべき点。

ファーの隅を狙うシュートなど、アイデアはある。あとはそれを実現する技術が備われば。

 

ミドルシュートで打開

この試合では、その課題にもかかわらず、序盤から果敢にシュートを狙っていた。

時間の経過とともに、ビニシウスに限らず中盤のプレーヤーもミドルレンジから積極的に狙っていったのが印象的。

 

崩しきるのも難しく、サイドからのクロスも中央の枚数不足、ということで、空いたらゴールを意識する、相手にもシュートを見せる、というのは考え方の1つ。

本来はエリアで勝負する形を作りたいが、駒不足でもあり、そうも言っていられない。守備側にとって一番楽なのは、ゴールを狙う姿勢が見られないポゼッションで、それは前半戦何度も見られてきた試合展開だ。

もちろん精度が低いとただボールを手放すだけになって、流れも悪くなるが、シュートがあると思わせることで、守備に対応を迫ることができるから、可能性がある位置なら今は狙って良い。

 

セバージョスのシュートなど、惜しいコースに飛んだ場面が何度か経て、79分、ようやく決めたのはカゼミロ。

彼はなぜかここ一番というところで決めてくれる。

セバージョスやモドリッチなどに比べれば可能性は低いが、ここまでミドルが良いところに飛んでいた中で、セビージャの寄せが甘かった。

先に2トップを入れ替えて、前線からの守備強度の改善と焦れたマドリーの背後を狙う形を作っていただけに、セビージャとしては悔やまれる対応。

 

バスケスを下げてイスコをいれ、攻撃に傾いていたマドリーはバルベルデを投入。1点での逃げ切りを図る。

最後にダメ押しをしたのはモドリッチアディショナルタイムに、カリッソがもたついたのを見逃さず奪ってそのままゴール。中盤を支えてきた献身が報われる得点となった。

 

■最後に

これで3位浮上。ベティス、セビージャと難しい相手に連勝できたのは大きい。

理想的ではないが、しぶとく戦って結果を得た点でも、チームに与えるものは大きいだろう。最初に書いた通り、コパを消化試合としたことがこの結果で正当性を得ることになった。ソラーリのやり繰りが当たっていると言えるだろう。

 

ミッドウィークにはコパ準々決勝。ジローナと対戦する。勝ち上がると、CL再開までコパでミッドウィークが埋まるので、スケジュールは厳しくなる。

もちろんタイトルは追いつつ、優先順位をつけてうまく立ち回っていってほしい。