遅ればせながら、メンディの契約について。
リヨンの左サイドバック、フェルラン・メンディについて、マドリーはリヨンと4800万ユーロプラス500万ユーロのインセンティブで合意。
マドリーとメンディは6年契約を結ぶこととなった。
メンディは、リヨンでの2シーズンで一気にフランス代表まで駆け上がった。攻撃面の魅力が大きいサイドバックとのことである。
マドリーはマルセロの後継者をこの数年探してきた経過がある。
ただ、テオはマルセロのポジションを奪うに至らず、今シーズン台頭したレギロンもこのメンディの加入により、何らかの形でマドリーを離れることになる。
ジダンが両サイドバックに望むのは、アタッキングサードのサイド攻撃に厚みを加えること。クロスの精度や、カットインしてのシュートなどがなければ使われない。
普通は、レギロンのように勤勉に上下動するサイドバックが重宝されるもの。だが、マドリーにおいては、守備はセルヒオ・ラモスとバランの個人能力で広いスペースをカバーできるから、それは評価対象ではあるもののポイントの一つでしかない。ディフェンダーでありながら攻撃面での貢献が強く求められるのだ。
こうしたことから、スピードはあっても最後のところで精度がなかったテオや、一般的なタイプとしては良質だが、攻撃面で特長のないレギロンのようなタイプは苦しむことになる。
まして、比較対象がマルセロとなると、ボールを持っての技術にかなりのものがないと色褪せて映ってしまう。
こうした特殊なサイドバック観を乗り越えて、メンディはマルセロの後継者の椅子を手に入れられるだろうか。
マルセロも長く守備能力の欠如を指摘されつつ今の立場を手にした。メンディも臆することなく自分の長所を発揮してほしい