ドルトムント戦も出場機会がなかったロナウドだが、検査の結果は左足ハムストリングの負傷であると公式に発表された。
アスの記事によれば、ロナウドは2週間欠場したものの、コパ決勝の出場は不可能であり、CL準決勝第1戦に間に合うかどうか、というところのよう。
もともと膝に違和感があるとして欠場が続いていたので、いわば2つ目の負傷が明らかになったというところ。
膝については1年以上も違和感を抱えていたとの話もあり、慢性的なものである恐れがあったところに、今度はハムストリング。コンディションの管理はどうだったのかと思ってしまうが、外部からはわかりづらいところで難しい。
連戦の中で休ませる選択肢があったことは確かだが、数十分休ませたから今回の一連の負傷が回避できたという確証があるわけではもちろんなく、コンディションが今よりは維持されていただろうということしか言えない。
膝の違和感も考えれば本来なら現在のように数試合にわたって休養を与えるのが適切だろうが、三つ巴のリーガを毎週戦っている時期にそれが可能だったかというと、恐らく不可能だっただろう。
うまく控えも使っていたとは言え、4-3-3となって以降はかなり固定されたメンバーで戦った結果、今シーズンの成果を得る代償としてこうした負傷が出てきてしまうのは仕方のなかったこととも言える。
夏に十分な選手と契約できず(またはせず)、選手層が薄かったこと自体はクラブの方針として追及されるべきところだが、現場のアンチェロッティにその結果の責任を負わせるのは適切ではない。
ヘセの成長は素晴らしかったが、彼がここまでやれなかったらサイドはどうするつもりだったとフロント陣は言うのだろうか。
センターフォワードが実質的にベンゼマしかいない状況などほかのポジションにも層の問題がある中、ここまでアンチェロッティはうまく切り盛りしてきたと言うべきだろう。
とにかく、今はCL準決勝までに何とか間に合ってくれるよう祈るしかない。綻びがないわけではないマドリーが最も重要な選手を欠いていては、勝ち抜けは覚束ない。