レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ベストのスナイデルはもうすぐ。

久しぶりのロングインタビュー。

今回はスナイデル。移籍一年目の彼がアヤックスについて、マドリーについて、そして自分自身について語っている。

これまでのスナイデルと彼の考え方が幅広いテーマでカバーされているように感じた。

言葉通り、ベストコンディションに早く戻ってリーガの優勝に貢献してほしい。

相変わらずですが、訳について問題がありましたら、優しくご指摘ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・キリトリ・・・・・・・・・・・・・・・・・

・(負傷していた)肋骨の具合はどうですか?完全に良くなりましたか?

とても良いよ。3週間プレーできなかった後だから、プレーできて気分が良いし、もう痛みも無い。完全な状態だよ。

エスパニョール戦では小さな問題も感じさせませんでしたね。素早く動き、ディフェンダーにとって危険な状況を生み出し、シュートもしました・・・

そうだね、実際何の違和感もなかった。3週間離脱した後の最初の試合だったから、自分の調子がどうかを知るために25分間プレーしたんだ。

完全に真ん中にいたわけではなかったけれど、フィールドの中央で、相手を倒すために完全な状態だということを示せたから、満足したよ。

大まかに言って、こんなに早く良い形で復帰できてとても幸せだよ。

・現在、マドリーは観客を魅了する試合ができていません。チームはあなたを必要としているように見えます。成功のカギはあなたなのでしょうか?

いや、このチームには他にも素晴らしい選手がいるからね。

自分がそういうプレーできないと、チームとしても良くなくなってしまうけれど、今後の11試合ではカギは僕じゃないし、他の選手でもない。成功のカギはチーム全体にあるんだ。

・カギはチーム全体ということですが、グティバティスタのそばでプレーする方がプレーしやすいのではありませんか?

繰り返すけれど、成功のカギはチーム全体にあるのだから、具体t系に一人の選手にあるわけじゃないんだ。今挙がったそういう選手と互いを理解するのは簡単なことだけどね。

・あなたは「トータルフットボール」が信条のアヤックス出身なので、観客を魅了するような試合をするために必要なことをよくご存知ですよね・・・

オランダとスペインでは使われるディフェンスのシステムが違うから、アヤックスとマドリーが試合に関して似ているかどうかを言うことはできないよ。

・その点について教えてください・・・

オランダでは中盤に3人いて、前線にも3人いる。

複雑だから違いを説明しよう。

両サイドに選手がいて、中盤では守備的な選手が2人いるわけだけど、この中盤の選手がオランダでは違ってくる。

確かに、どんな選手も素早くボールを動かしてプレーしたいから、サッカーの理解の仕方を比較することはできるけど、オランダでは選手は創造的なポジションでプレーしたいと望むんだ。

・シーズン序盤は試合で輝いていましたが、最近はなかなかうまくいっていませんね。以前のように戻れますか?

怪我のせいで多くの試合をプレーできずにいたし、今後の11試合に向けて自分の回復具合に敏感にならなきゃいけないね。このチームにいて幸せだし、街での生活も楽しんでいるよ。

・いつまたベストのスナイデルを見られるでしょうか?

もっといいプレーをできることはわかっているから、もうすぐだよ。最初の一年は、たくさんのものに適応していかなきゃいけない。街、クラブ、新しいリーグとかね。2年目はもっと良くなるさ。

レアルマドリードの重要さを感じますか?

ここではとても丁重に扱われるし、ベルナベウでプレーすると幻覚を起こしてしまうね。

ここに来るまでヨーロッパのたくさんのスタジアムでプレーしてきたけど、ベルナベウでプレーするのは初めてだったし、そういう時は確かに幻覚を起こしてしまうよ。

ファンに囲まれて、偉大な選手たちとホームでプレーするなんて驚くべきことだ。

ラウールは特に、みんなにとって最も素晴らしいお手本だよ。それは一緒にプレーする上で基本的なことだね。

・レオ・ベーンハッカーはアス紙で、あなたは素晴らしい選手で、適切な時期にアヤックスを離れ、マドリーに来たと言っていました・・・

そう、僕もちょうどいい時期にアヤックスから移籍したと思うよ。マドリーが自分のためにやってきたら、決断をするのは難しいことじゃないから、僕にとっては簡単な決断だった。

もちろんあやっくすのことは好きだし、思い出すよ。ずっとプレーしてきたところだからね。

でも、ヨーロッパで重要なクラブになるには、昨シーズンは組織としても、チームとしても良くなかったんだ。だから、確かに僕は適切な年に世界で一番素晴らしいクラブに来られたと思っているよ。

・フランス・フットボール誌があるレポートを出版しました。それによると、マドリーのカンテラは世界で一番優れているそうですが、アヤックスの育成機関について教えていただけますか?

アヤックスの育成機関は素晴らしいよ。僕は7カ月しかいなくて、深く知っているわけではないけれど、とても良いところだと言えるよ。

最高の場所を目指すユースのチームがたくさんあるという意味で、ふたつの育成機関を比べることはできるね。アヤックスは選手の育成でオランダを引っ張っているんだ。

・子供のころはどんな選手が好きでしたか?

子供のころはよくスタジアムに行ってトップチームを見たけれど、自分と同じポジションでプレーする選手を気に入っていたよ。だから、ダービツが好きなんだ。

小さい頃はミランで活躍していたファン・バステンも好きだったよ。

ファン・バステンが監督としてオランダを率いるようになってからは、彼と会いましたか?

彼はイタリアでプレーしていたから、守備的なシステムの良さを知っている。彼は効率性を失わずに、ディフェンスが良くなるように指導してくれるようになったよ。

それがうまくいった例が、3-0で勝ったクロアチアとの親善試合だ。

僕にとってファン・バステン監督の代表チームの一員になることは光栄なことなんだ。彼は素晴らしい選手だったし、今は素晴らしい監督だよ。

・あなたは、アヤックスの先輩であるダニー・ブリントのもとで下部組織から上がってきました。あなたにとってそれがどれほど大事なことなのか、教えてください。

彼は僕の下部組織時代最後の年の監督で、僕にチャンスを与えてくれた人なんだ。フットボールをよく理解していたし、僕たちは友情を保ち続けているよ。

彼はついにはトップチームの監督になった。良いタイプの素晴らしい監督だったよ。

・ブリントはロナルド・クーマンに、トップチームであなたに賭けるようコメントしました。現在そのクーマン監督とあなたは、リーガで違った運の下にいますね。

クーマンは僕のアヤックスでの最初のシーズンに指導してくれた。彼は僕が出会った中でもいい指導者の一人だよ。今は2人とももっと大きな舞台にいて、さらに経験を積んでいるけれど、バレンシアはもっと良くなれるはずだから、彼の状況は疑いなくいいものじゃないね。

・現在の監督であるベルント・シュスターのことに触れずにこのインタビューを終えることはできません。

僕は、彼が良い指導者だと思うと、本当に言えるし、彼の下で多くのことを学んでいるんだ。

シュスターはロッカールームで僕たちに語ってくれる。僕に対してと同じように、ドレンテイグアインに接し、特に若い選手をよく助けてくれるんだ。

そう、彼はとても良い指導者だよ。

・ロッカールームではいい感じなのですか?少なくとも、記者会見の席では別のポーズを取っていますね。

僕にそれはわからないよ。何も見たことがないからね(笑)ただ、記者に対して話すのが難しいことがあるのはわかるよ。

・チームは来シーズンを見つめていますが、同郷のフンテラールを推薦したりしますか?

彼は偉大な選手だね。28試合で26ゴールとか、それに近い結果を残せる。難しいことだけど、彼にはできると思っているんだ。

ただ、もうわかっていると思うけど、アヤックスとマドリーでは試合の形がいつも違うからね。

・みな彼がいい選手だと言いますね・・・

そう、彼は良いストライカーだよ。ヨーロッパで、最高のストライカーの一人だ。フンテラールアヤックスでもとても重要な選手だし、間違いなくビッグクラブに行ける選手だと思うよ。

・今のチームの話に戻りますが、ニステルローイとあなたがローマ戦に出場していたら、勝てていたでしょうか?

それはわからないよ。僕たちはそこにいなかったんだから、何も言うことはできない。ただ、2試合負けてしまったのは悔しいね。

・怪我が予選ラウンドでなかったことで、がっかりしましたか?

予選の相手とプレーできたのは素敵なことだったよ。論理的には避けられたはずの怪我だったから、チームを助けられなかったことで、がっかりしたよ。

・ロッカールームの雰囲気はどうですか?

CLはヨーロッパで一番重要な大会だし、僕たちは準決勝か決勝まで行けると思っていたから悲しかったよ。

ローマはイタリアでもスペインでもいいプレーをしていたし、イタリアのチームがどう守って、どう試合を作ってくるか知っていたから、彼らのゴールで随分と落ち込んでしまったね。

・リーガではバルセロナに勝ち点差8をつけ優位に立っていますし、バルセロナが調子を落としていますが、もうタイトルの行方は決まりでしょうか?

いや、そんなことはないよ。僕たちはあと11試合戦わなきゃならないし、それぞれの試合が決勝戦だと思って臨むべきだ。僕たちはコパデルレイとCLに敗退してしまったからね。

3月にリーガチャンピオンだなんて決して言うべきじゃないね。

バルセロナについてはどう思いますか?

彼らは偉大な選手が多くいる素晴らしいチームだね。

・例えばどのような・・・

僕はイニエスタのプレーが好きなんだ。素晴らしいと思ってる。

・どうしてそう思うのでしょうか?

この間のビジャレアル戦を見たんだ。とても良かったね、ファンタスティックだった。

・自分と似た選手だと言えるでしょうか?

(しばらく考えて)いや、そうじゃないと思うよ。

・ご存知のように、スペイン代表監督のアラゴネスはユーロに向けてラウールを招集していません。もしラウールをオランダ代表に呼べたらどうしますか?

彼を呼べたらだって?あぁ!もしそうなったらいいのにね。もし彼を連れてこられる機会が本当にあるのなら、もちろん招集するだろうけど、あり得ないことだからね。さっきも言ったけど、ラウールはお手本なんだ。

・あなたはCLで戦うためにマドリーと契約したわけですが、いつ10個目のタイトルを勝ち取れるでしょう?

スペインでの最初のシーズンに獲得できたら素晴らしかったけれど、落胆はしていないし、来シーズンに希望を抱いているよ。

でもCLのことを考える前にリーガを制さなきゃいけない。まだ11試合あるわけだからね。

何週間か前には9ポイント差だったのが、たった2ポイント差にまでなったこともあるのだから、簡単じゃない。

今は8ポイント離れているけど、リーガは世界最高のリーグの一つだし、そこでチャンピオンになるのは簡単なことじゃないね。

・最後になりますが、リアソールの呪いをご存知ですか?

あぁ、知っているよ。マドリーは17年もあそこで勝っていないんだよね。

とても長い時間勝利を手にしていないけど、いつかは勝てるものさ。

ことしか、また今度かもしれないけど、今週の土曜日はその呪いを断ち切るために、彼らに挑むよ。