アス紙に掲載されたロッベンのインタビューです。
長いですが、以下訳。
・最高のプレシーズンを送っていますね。
R:そこまでは思わないけれど、気分はいいよ。リーガが始まるまでにもっと強くなっておきたい。去年は怪我をして状態がすごく悪かったから、シーズン中プレーするのは難しかった。だから、今年は強くなって開幕を迎えたいね。必要だからハードワークをこなしてるよ、もう怪我はしたくないから。
・フランシスコ・ヘントはこのインタビューを読んだらあなたを誇りに思うでしょう!
R:(笑) いいウイングになりたいと思っている。彼は最高の選手だった。すごく楽しいから、ああいう一対一が好きなんだ。小さい頃からそんな風にプレーしてきたし、いつもディフェンスを抜こうとしていたよ。それが僕にとって楽しめるゲームなんだ。
・突破するのはフットボールで一番エキサイティングですよね!
R:そうだね。それが僕の特徴さ。大事なのは一対一をかわしてゴールにつながるパスを出すこと。最初の試合(ラスク・リンツ戦)で2アシストできたから、ハッピーだよ。今シーズンをとても楽しみにしてる。
・あなたはスペインで最高のレフティーですね。
R:それはわからないよ(笑)まだそうじゃないと思っているけれど、今年はリーグで最高のレフティーだと言われるようにしたいね。
・あなたにとっての最高のレフティーはどの選手ですか。
R:ロマーリオさ。彼が僕のアイドルだ。PSVに所属していた時はすごかった。ディフェンスの前でボールをコントロールして、魅力的なプレーで3,4人かわしてたくさんのゴールを決めてた。あれは本当にショーだったよ。
・どうしてそんなにコンディションがいいのでしょうか。
R:わからない。今年の夏はずっとリラックスして過ごしていたから練習はしていなかったんだ。自分に必要だと思うから練習するのは好きだし、ほかの選手より練習してるとは思っているんだ。今年は重要な一年なんだ。過去2年間よりいいプレーをしたい。
たくさん怪我をしたし、怪我をしていたら高いレベルでプレーできない。それじゃあ信頼も得られないし、試合のリズムもつかめないしね。
・繰り返し怪我をして引退につながってしまうようなことは怖くないですか。
R:全然怖くないよ。怖くなってしまったら、プレーするのがもっと難しくなってしまうからね。プレーしたくなくなってしまうし、すべてのことが難しくなってしまう。
・フィジカルテストだったとしても練習が好きなんですね。
R:そうだね。でもやっぱりボールを使うほうが好きだよ。結局は楽しむものだから。
・ディアラとあなたがフィジカルテストでチームメイトを上回ったようですね。
R:信じられないよ。調子はとてもいいし、体も強くなってる。僕は若いからたくさん走れるしね。実際合宿では、走らなきゃいけない時でも、ランニングは簡単なことだった。
・過去2シーズン、あなたは骨棘の負傷を抱えていたので、私たちは本来のロッベンを見ることができませんでした。
R:そうだね。新シーズンを楽しみにしているけれど、そういう時ほど困難も多い。今は調子がいいし、いろいろやりたいよ。今年は楽しくフットボールしたい。怪我をしないようにね。最初の目標はチームにとって重要な存在になることさ。
・あなたには「ガラスのフットボーラー」という批判が付いて回りますね。
R:そうだね。たくさん怪我をしてしまったから、そういう風に言う人がいるのは仕方ないことだよ。でも、怪我なく最初からプレーできれば強くなれると思う。僕はガラス製じゃないけど、どの怪我も同じところから来てる・・・背中にたくさん問題があったんだ。しっかりケアをしたから、今は問題なくて調子がいいけどね。ジムで練習するだけじゃなくて、クラブのセラピストの治療も受けたし。彼らの腕は素晴らしいよ。背中の調子は去年よりずっといい。
・怪我しやすい選手だと言われて傷つきましたか。
R:少しね。でもそれはそういう風に呼ばれるからじゃなくて、本当は違うのにみんながそういう言葉を読んでしまうからだよ。僕はガラス製じゃなくて、背中の問題が原因だったんだ。プレーしているのを見たら、みんなそんなことを言わなくなると思うよ。僕はすごく強くなったから。
・どうなるかわかりませんが、今シーズンセンセーションを起こして、ロッベンがマドリーにとって最高の契約だったと言われるでしょう。
R:そうなるようにしたい。最初の目標はたくさんの試合に出て勝ち、信頼を得てチームの中で重要な存在になることだから。僕にとってこのプレシーズンはとても大事なんだ。スペインのスーパーカップから4試合欠場するから4週間練習を減らしたんだと考えている。できるだけよくなっておきたいね。
・チーム内で一番仲がいいのは誰ですか。
R:チーム内の雰囲気がすごくいいから、みんな仲が良いよ。オランダ人同士仲が良いのは自然なことだけど、みんな同じ言葉を話すしね。スペインの選手ともブラジルの選手ともすごく良くしてもらってる。このチームがすごく好きなんだ。
・オランダの下部組織出身の選手はすごく練習するそうですね。
R:そう、オランダ人はよく練習するんだ。でもそれだけじゃなく、質も高い。僕たちはチームとしてとてもよくまとまっているし、マドリードの居心地もいいよ。家にいるみたいにね。
・クリスティアーノ・ロナウドに関しては依然不透明ですが。
R:そう?僕にとってはこの話題は複雑すぎるよ。2ヶ月間、みんながこのことについて話してるからね。マドリーにいる選手についてだけ話したいよ。みんなロナウドが世界で最高の選手のうちの一人だと知ってる。それはいいことだし明らかだよ。僕たちはしっかり練習してる、それだけだよ。重要なのは選手を獲得することより、今いる選手を手放さないようにすることだと思う。
・それはロビーニョが残るという話ですね。
R:そう信じてる。そうだろう?マドリーはそれぞれのポジションに素晴らしい選手を擁したとてもいいチームだ。去年はリーガでとてもいいプレーをして優勝したけど、CLではダメだった。ベルナベウでひどい試合をしてローマに1-4で負けてしまった。だから今年はCLを制さなきゃいけない。マドリーにいる限り、リーガを制して、ヨーロッパで勝てることも証明しなければならないよ。
・VDVが加入するようですね。
R:そうだね、でも今はまだ決まってないよ。彼はとてもいい選手だ。マドリーにとって良い契約になると思う。チェルシーにいた時もマドリーが好きだったのを思い出すよ。「明日こそは、明日こそは」と思ってるんだけど、移籍は決まらなかった。そんな風にして6週間も待ったんだ。そんな状況はとても困難だし、選手を悪い状態にしてしまう。チェルシーで毎日練習していながら、頭の中はマドリードのことだった。無事契約するまでとても辛かったよ。VDVには冷静にしているようにアドバイスするよ。彼はHSVで練習していて、とても調子が良いようだよ。
・今のマドリーはCLで優勝できるでしょうか。スナイデルはマンチェスターU.より強いと言っていますよ。
R:僕もそう思うよ。去年はホームで悪いプレーをして1-4で敗退してしまった。ローマに負けるわけにはいかなかったんだけれど。
・今のマドリーには選手獲得が必要でしょうか。
R:今のチームは素晴らしいけれど、もし誰かを獲得するなら、才能ある選手にするべきだと思う。マドリーみたいなクラブにとって、そういう選手と契約するのは当然だよ。
・自由な時間は何をしていますか。
R:あんまり自由な時間はないんだ。練習して、妻と話して、DVDで映画を見るくらいだよ。
・今何を見ていますか。
R:『24』だね。
・好きな映画は。
R:『タイタニック』が好きだよ。
・好きな俳優は。
R:エディー・マーフィーだね。
・好きな女優は。
R:ハル・ベリーだね。
・新シーズンのマドリーとロッベンにタイトルをつけるとしたら何になるでしょう。
R:『三冠』だね。
・ありがとう、11番。ヘントが助けてくれるといいね。
R:そうだね、どういたしまして。
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チームのことからプライベートのことまで語ったインタビューでした。
文中のフランシスコ・ヘントについては、このページを参照してください。
「今年はマドリーにとって最高の契約と言われるように」というタイトルに、去年の怪我の無念さや、今年にかける思いが伝わってくるよう。
ラスク・リンツ戦で上々のプレーを見せたので、プレー面では問題なさそう。
怪我さえなければ、ロビーニョとポジションを争えるのだから、シュスターを悩ませてほしい。