レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第14節 vセビージャ

クラシコを控えて大事な一戦。この連戦でいい結果がないと、本当に早い段階で厳しくなってしまう。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:サルガド、セルヒオ・ラモスカンナバーロ、マルセロ

MF:ガゴ;グティファン・デル・ファールト

FW:イグアイン、ラウール、ロッベン

46分:ファン・デル・ファールトドレンテ、88分:マルセロ→ブエノ

怪我が治ったカンナバーロイグアインロッベンは揃って先発。

メッツェルダーを使えばセルヒオ・ラモスサイドバックに戻れるが、サルガドを使う方を選んでいる。

■セビージャの先発メンバー

GK:パロップ

DF:コンコ、スキラッチエスキュデ、フェルナンド・ナバーロ

MF:ドゥシェルロマリッチヘスス・ナバスレナトアドリアーノ

FW:カヌーテ

72分:アドリアーノ→カペル、76分:ロマリッチ→ファシオ、89分:フェルナンド・ナバーロ→ドラグティノビッチ

ルイス・ファビアーノは出場停止でカヌーテの1トップ。

■悪い意味でいつも通り

またも開始直後、2分に失点。

相手の最初のチャンスがいきなりゴールになることが珍しくない最近なので、またかよという気持ちになってしまう。

こうもやられるのは、技術以前に集中力とか、試合への入り方とかの問題であって、少し意識付けすれば全然違ってくると思うのだが。そろそろまともな立ち上がりをしてほしい。

失点が少ないセビージャの守備は堅く、その相手を追いかける苦労は並大抵でない。そのうえ、がっちり組織を作って守る相手を攻め崩すのがうまくいっていないマドリーなのだから。

ただロッベンがいるとやっぱりちょっと違う雰囲気があったのは確か。切り返しでどんどん相手を抜いていける。ここらへんはドレンテより一枚も二枚も上手という感じがした。

18分、グティフリーキックをラウールが合わせて同点。がっちり抱擁を交わす2人。

これで仕切り直しと思ったら21分、レナトフリーキックロマリッチが合わせて1-2。取った直後に取り返されるのも、今シーズン良く見る光景。

これからだと思っているところで、あっさり失点してしまったがっかり感は大きいもの。開始直後の失点といい、気力を削ぐような失点が多い。

ガゴとグティはいい感じでボールを持てていた。サイドには期待できるロッベンもいるので、左サイドで主に攻める。ロッベンのポジションが替わったのは前半1,2回ほど。

右サイドは効果的に崩せない。

ロッベンからラウール、というチャンスはあったがゴールにはならず。

攻撃に傾いていたところで、38分、ドタバタした守備をしてしまい、最後はカヌーテに落ち着いて決められ1-3。

最悪な流れで前半終了。

■劇的な2分があっても・・・

良いシュートは放っていたものの、中盤で存在感があまりなかったファン・デル・ファールトを後半開始時点で下げ、ドレンテを投入。

右サイドにロッベン、左サイドにドレンテという形。2点を追いかけるので、ほとんど4トップのよう。

両サイドから仕掛けていく形はできた。

一気に盛り上がったのは67分から。イグアインのロングシュートが決まって1点差。

68分にはグティフリーキックにガゴが合わせて2分で2点を取り同点に。ガゴはマドリーで初ゴール。

スーパーカップでのバレンシア戦を思い出させるような攻撃で一気に追いついた。

前半を見て、落ち込んでいたスタジアムの観客のボルテージも上がって、逆転を目指すマドリー。それを牽制するように、カペルを入れたヒメネス監督の判断は見事だったと思う。

マドリーの攻撃陣はかなりセビージャを押し込んで、きわどいシュートを何本も放ったが、パロップのセーブも素晴らしく、バーやポストに当たる場面もあって決めきれない。

そして78分、イグアインを引っ張ったパロップのファールをアピールしたロッベンに2枚目のイエローが出て退場となり、ムードが変わってしまった。

一人少なくなり、バランスの悪いマドリーはスペースだらけ。85分、素早くボールを運んだセビージャは、カヌーテのクロスをレナトが合わせてリードを奪い、万事休す。

最後にブエノが出たが、時間はあまりにも短すぎた。

これで5位に後退。退場したロッベンとイエローをもらったマルセロが次節のバルセロナ戦出場停止となってしまった。トーレスエインセもいなければ左サイドバックがいない。

ドレンテを入れるか、アントンにいきなりクラシコでデビューさせるか。

後半追いついて、盛り上がりを作れたせいか、ハンカチはそれほど振られなかった。それでも痛い敗戦には違いない。

67分からの攻撃は素晴らしかったけれど、立ち上がりの失点や、得点した後すぐに取り返されるような、安易な失点がなければよかっただけのこととも言える。

2点を追いついたこと自体は評価できるけれど、劇的な展開を必要としない、盤石な試合運びとその結果としての勝利がないと、多くの試合を勝っていくことは難しい。いつもこんな風に追いつけるわけではないのだから。

次節はとんでもなく大変な試合になるだろうけれど、何とか頑張ってもらいたい。