レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第20節 vデポルティーボ

アウェイでは超がつくほど苦手にしているデポルティーボサンチャゴ・ベルナベウに迎えての第20節。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロエインセ

MF:スナイデル、ガゴ、ラス、ロッベン

FW:ラウール、イグアイン

62分:スナイデルファン・デル・ファールト、71分:ラウール→ドレンテイグアインフンテラール

19人招集していたので、最終的にはサルガドを外して18人に。カンナバーロは先発した。

デポルティーボの先発メンバー

GK:ムヌア

DF:マヌエル・パブロ、ロポ、ゼ・カストロ、フィリペ・ルイス

MF:アントニオ・トマス、デ・グスマン;ラフィータ、バレロン、ベルドゥ

FW:ボディポ

37分:ボディポ→リキ、81分:デ・グスマン→フアン・ロドリゲス、ラフィータ→ミスタ

グアルダードは負傷中。4-2-3-1で、バレロンが攻撃を司る。

■久々のポゼッション

デポルティーボで危険なのは、まず第一にバレロンのパス。バレロンが簡単に何回もボールを持つようだと問題がある。が、立ち上がりからマドリーが圧倒的にボールを支配して押し込む。デポルティーボはボディポを残して退き、スペースを消しにかかったので、危険な場面の数そのものは少なかった。

それでもカウンターで数回良いパスを供給したバレロンはさすが。

今日はロッベンが左にいた。以前に比べれば随分と上がるようになったエインセ、中央のガゴ、ラスも適宜サポートに入る形で左サイドを攻略しようとしていたが、どうもいまいち。6

0%近くボールを支配して押し込む形ではスペースは少なく、ドリブルの脅威がそれほどないせいか。この展開ならいつも通りスナイデルを左に移しても良かったと思う。そのスナイデルは右サイドというよりは中央に入ってきていた。そのためセルヒオ・ラモスが主に右サイドの攻撃を担当。一人で右にいる状態も多い。

そんなわけで、両サイドとも中途半端なことになってしまっていた印象。サイドを意識した攻撃をしようという意志統一はされているようだが・・・

高いボール支配率を保てたのは、ガゴとラスによるところが大きい。

この2人のマークする技術、ボールを奪う技術の高さは、相手にとっては嫌なもの。左右にボールを展開できることも良い。この2人を避けてロングボールを蹴っても、前にいるのがボディポ1人なので、マドリーのボール回収は楽。

久し振りに長くボールを持つ展開ながら、効果的にシュートまで行けない時間が長かったが、39分、コーナーからの流れで、左サイドのラスのクロスにラウールが少しだけ触って先制。ゴールの後ラウールは「耳にかすっただけだけ」という感じのジェスチャー。ラスのクロスが完璧だった。

これでマドリーの通算最多ゴール記録307まで、ラウールはあと1点。

■失速 ボールも主導権も失う

リードした上で前半同様に主導権を握れれば良かったのだが、後半はデポルティーボが攻める時間が長くなった。デ・グスマン、バレロンが中心となって、ラフィータ、フィリペ・ルイスがサイドで攻撃に絡めるようになった。

ロッベンが右に戻った後半だったが、ロングボールが増えてしまって攻撃が繋がらない。

ラウールはボールを受けようとするが、そこで何とか前線へ運べても、イグアインが独りで仕掛けなければならない状況は良くない。前半とは打って変わって、余りにも攻撃の人数が足りない。

スペースはあるが、ロッベンに良い形でボールが渡ることもあまりなかった。イライラしていたのか、低い位置でドリブルすることも。ちょっと怖い。

スナイデルからファン・デル・ファールトへの交代はいつも通りといった印象。その後、フンテラールドレンテを入れて、フンテラールのトップ、左からドレンテファン・デル・ファールトロッベンという並びの2列目へと変更。これもファンデ・ラモスになってからはよくある変化。

ブーイングを受けながらピッチに入ったドレンテ。パランカ、マルセロより長く使われているが、好印象を残せていないのは事実。今日もボールに乗ったような形で転んだり、中途半端なバックパスをしたり。

今日に限って言えばカウンターに入る場面を多く作れなかったチームの問題もあるが、スピードを活かすような場面はなし。パランカやマルセロが使われだしても不思議はない状態だと感じた。

チームが攻撃できなくなったことで何もできなくなってしまったのはフンテラールも同じ。

彼に当てて押し上げるような形も作れず、曖昧なロングボールが飛んでくるだけではいくらなんでも厳しい。ゴール前での場面ができれば必ず威力を発揮するはずだが、その場面をチームとしてほとんど作れない試合ではかわいそう。

終盤の15分ほどは、1点を追うデポルティーボフリーキックを得てゴール前へ上げ、跳ね返したマドリーがロッベンに預けて逆襲、という展開。

ロッベンは好きなようにドリブルで仕掛けられたが、追加点は遠く、ムヌアとの1対1もセーブされた。最後はフンテラール(今日彼の唯一といっていいチャンス)、ファン・デル・ファールトがシュートを放つもゴールはならず。

後半は主導権を失ったものの、勝ち点3はキープ。5連勝となった。

バルセロナは相変わらず負けないけれど、他の上位陣が勝ちを逃しているので大きな勝利。

■控えの選手たち

後半の失速がなければ、と思わずにいられない展開だった。相手が出てこざるを得ない状況でガゴ、ラスのコンビがボールを奪い、ロッベンへ・・・というのが理想だったけれど。

フンテラールは良いところで出番が必要。サビオラを使わない状況は続くと思うので、ラウール化イグアインを休ませる意味でも、機会はあるだろう。

一方、サイドの控え一番手争いは混沌としている。ドレンテもパランカもマルセロも招集しない、ということはないだろうから、毎試合誰かは出番がある。そこで誰が最初にファンデ・ラモスを納得させられるか。

次節はアウェイでヌマンシアと対戦。