レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CL決勝トーナメント一回戦第一戦 vリバプール

ホームでのファースト・レグ。何としても勝っておきたい試合。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロエインセ

MF:ガゴ、ラス;ロッベン、マルセロ

FW:ラウール、イグアイン

46分:マルセロ→グティ

何とマルセロが先発。綺麗な4-4-2のためにはスナイデルなど、中央の選手をあえて使うよりも良いだろうと思われてはいたが、実現するとは思わなかった。

リバプールの先発メンバー

GK:レイナ

DF:アルベロアシュクルテル、キャラガー、アウレリオ

MF:マスチェラーノシャビ・アロンソベナユン、リエラ

FW:トーレス、カイト

62分:トーレス→バベル、88分:リエラ→ジェラード、89分:カイト→ルーカス

ジェラードは先発せず。こちらも4-4-2だが、トーレスを残してカイトが下がる形もある。

■我慢比べ

マドリーがボールを支配する展開。マドリーの最終ラインにプレッシャーはそれほどないが、ガゴとラスのところに出すのがやはり大変。リバプールはここに網を張っている感じ。下がったカイトやマスチェラーノシャビ・アロンソとガゴ・ラスのコンビがここで接する。

マドリーはここで、むやみと長いボールを蹴ったり、なんとなくで縦パスを入れることはあまりなく、我慢強くボールを持って打開を図っていた。

マドリーがボールを持つということで、リバプールの狙いはカウンター。こちらはロングボールが多かった。トーレスに対応するセンターバックがうまく処理していたのと、ボールが曖昧なものが多かったおかげで危険な場面は少なかった。

オフサイドと思ってプレーを止めてしまい、完全に抜け出された場面が一度あったが、これはカシージャスが救った。

ロッベンの対応はアウレリオ。ここで1対1は作らせないような対応がきちんとされていた。右サイドでは中に入る形が多いロッベンのプレーのパターンもかなり把握されている感じがした。1人ちょっとかわせても寄せが早く、ボールを取られる場面がかなりあった。

セルヒオ・ラモスの上りがあると数的優位を作り得るが、今日に限ってはなかなか簡単に上がってもらうわけにはいかないことも多い。

マドリーはカウンターの危険を避けるため、セットプレーなどではとにかくシュートで終わろうという意識があったように見えた。

攻撃時のボールの運びかたにしても、こういう点にしても、安全確実なプレーをしようという意識がチームで統一されている。

我慢比べといった様子で、0-0で前半終了。マドリーが確実なプレーをし続ければ、大きな失点のリスクはないかもしれないが、得点をどうやって取るか。そこが問題。

■意図は見えるも、セットプレーの一撃

後半の頭からマルセロに替えてグティ。多少リスクを負って点を取りに行こうという意図。これに伴って3センター、3トップ気味に。

前線がポジションにとらわれずに、自由に位置を入れ替え出したことと、攻撃的にボールを収められるグティが登場したことでマドリーは攻撃的になった。前へ出ていく機会も前半より増えたが、その分スペースができてリバプールに攻め手を与えることにもなる。

ガゴとラスが前後左右に走り回らなければならない回数が増えてきた。

トーレスは62分で交代。バベルはそのままトップへ。前半の負傷の影響もあるようだが、マドリーの最終ラインはトーレスに満足な仕事をさせなかった。

マドリーは前半に比べてかなり押し込んでいたが、最後のひと押し、アイデアが発揮されない。リバプールは人数をかけてがっちり。シュートに至らない。

82分、アウレリオのフリーキックベナユンが合わせてリバプールが先制。

守って守ってセットプレーの一刺しという、リバプールにとっては理想的な展開となった。

アウェイゴールを奪われて攻めたいマドリー。が、ここでドタバタして2失点目を喫すれば、一層厳しくなってしまう。気持ちが急いていると見えてキックやトラップがこれまで以上に粗くなるが、仕方ない。0-1でも致し方なし、という姿勢で残り時間。

リバプールは88分にリエラに替えてジェラード、さらにカイトに替えてルーカスを投入。

時間稼ぎと試運転、中央を少し守備的に替えるという意図か。

マドリーはビハインドを追いながらも無理は禁物なのを理解した終盤で、なかなかシュートに持ち込めないまま0-1で試合終了。

残念な結果となってしまった。

■互いの意図、交代の選択肢のなさ

ベナユンの先制点までは、どちらも0-0でもオッケー、という姿勢だった。

リバプールは当然急ぐ姿勢を見せなかったし、ロングボールでのカウンターを狙う意図を崩さなかった。

マドリーも、0-0というよりは1点ほしかっただろうが、そのために無用なリスクを負う必要はない、という試合運びがはっきりしていた。後半になって攻撃にシフトしはしたが、危険な位置で危険なプレーをするようなことはなかった。

それだけにセットプレーでの失点は悔やまれる。

今夜は、攻撃にシフトするための交代の方法がほとんどなかったのが問題ではあった。リスク回避という意図からすれば後ろの6人は替えがたく、使っていないサビオラしか控えにいないフォワードも替えづらい。

唯一替えてもよさそうなのがマルセロで、入れるのはスナイデルグティファン・デル・ファールトという、誰を入れても似たような形になってしまう選択肢しかなかった。

第2戦はアンフィールドでまず1点奪わなければならなくなった。

今夜の展開を逆にしたような流れになれば、ロッベンがより活きる場面もあるだろうが、リバプールも余計なリスクを負わない展開を用意してくるはず。

ゴール前でシュートに持ち込むアイデアが出せれば、もっと効果的にシュートを放てるので、そこは改善する必要があるだろう。

ファンデ・ラモスが指揮を執るようになってから、久しぶりに追いかけなければならない展開。第2戦までにどういうプランを作って、実現させられるか。

今夜はマドリーファンとしてがっかりの試合となってしまったけれど、第2戦を楽しみにしたい。

■お知らせ

最後にお知らせです。

実は、今日引越しの予定で、この記事を書いてからしばらくはネットが使えない状態になります。

来月5日前後に新居で開通する予定なので、それまで更新をお休みさせていただきます。

コメントを頂いても、それまでは返信ができません。ご了承ください。

それでは、またお会いしましょう。