レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第26節 vアトレティコ・マドリー

CLを控えてのマドリードダービー。大変な連戦の1戦目。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:ラス、セルヒオ・ラモスカンナバーロエインセ

MF:ガゴ;ロッベングティ、ラウール、マルセロ

FW:フンテラール

55分:エインセ→サルガド、グティイグアイン、84分:ラウール→ファン・デル・ファールト

ラスを右サイドバックに置いて、ガゴ1人をピボーテに置いた形。ラウールは中盤と前線の間で仕事。

アトレティコの先発メンバー

GK:レオ・フランコ

DF:ハイティンハ、パブロ、ウィファルシアントニオ・ロペス

MF:イグナシオ・カマーチョアスンソンマキシ・ロドリゲス、シモン

FW:アグエロフォルラン

61分:マキシ・ロドリゲス→シナマ・ポンゴル、68分:イグナシオ・カマーチョマニシェ、81分:ハイティンハペレア

こちらは4-4-2。前の4人は脅威。

■コンビの重要性

ペペの出場停止でガゴ・ラスのコンビはなくなったマドリー。ガゴの横に下がってくるのはグティだが、ラスと同じことを求められないので、ガゴが一人で中盤の底を担当する。

アグエロフォルランの裏への飛び出しを怖がってか、最終ラインが低く、スペースができてしまう。ガゴ一人では対応しきれず、ここに楔が楽に入っていた。アスンソンからアグエロフォルランへという形で基点を作られ、苦しい。

最後の仕事をさせていないのは、センターバック2人の力によるところが大きかった。

ガゴ・ラスコンビの不在は攻撃にも影響した。

パスを適度かつ安全に散らせるラスではなくグティが入ったことで、縦を一発で狙うパスが多くなった。ところがガゴとグティの位置から前線はちょっと距離がある。警戒してパスコースを消しているアトレティコ守備陣に引っかかってボールを失うばかりで、効果的なパスにならない。

ここで奪われてアグエロフォルランを狙う速攻へ移行されるパターンで危険な場面が随分と作られた。

今日はガゴとグティより低い位置での些細なパスミスも多発。リズムがまったくない攻撃になってしまった。

アトレティコロッベン対策は数的優位を作って対抗する定石。右サイドでは中へはいって行ってシュート、左ではえぐってクロス、という誰もがわかっている軌道を描き、それでも何回か決定機を作れるのが彼のすごさ。だが、パスを最後まで選択しないのもまた彼のキャラクター。

左のマルセロは、ロッベンが来るとちょっと中へ移動したりしていたが、基本はサイド。ブーイングを受けていた少し前が嘘のように、生き生きしている。

37分、マドリーのコーナーをカウンターにつなげたアトレティコアグエロが抜けた時点で勝負あり。フォルランが落ち着いて決めて0-1。

マドリーはガゴ・ラスのコンビの不在を攻守ともに払しょくできないままの前半。

■撃ち合いへ

後半の最初には交代はなかったが、ファンデ・ラモスは10分で諦め、交代を決断。サルガドを右サイドバック、マルセロを左サイドバックにし、マルセロの位置はイグアイン。さらにラスを中盤の底へ移していつもの形へ元に戻した。

やり慣れた形に戻って、随分とましになった。パスと出所、アスンソンイグナシオ・カマーチョへプレッシャーをかけ、中盤でフィルターをかける守備がちょっと復活。

57分、イグアインのパスがフンテラールに通り、フンテラールがターンしてシュート。これが決まって同点。オフサイドだったが、副審は見逃した。

この後の時間帯が今日のマドリーが一番良かった時間だと感じた。両サイドのスピードを活かして、エリアへどんどんと侵入していけたのは、この後の10数分だった。が、逆転の1点は生まれなかった。

バルセロナを追いかける立場で勝ちがほしいマドリーが、ガゴとラスも上がった状態で攻めにかかれば、アトレティコのチャンスは増える。スペースがあり余る状態でアトレティコの両サイドと2トップが好きなように仕掛ける。

最後は正確さを欠いたシュートに助けられたが、得点しそうなのはアトレティコ

87分にラウールに替えてファン・デル・ファールト。この時間で休ませる意図はないだろうから、セットプレーのキッカーにということだろうか。が、与えられた時間は短かった。

このまま1-1で終了。バルセロナが勝ったため、勝ち点差は6になった。

■CLへ向けて・・・

4-1-4-1が失敗したというより、ガゴ・ラスのコンビを解消したことによる問題が出た試合だった。補完しあうガゴとラスの組み合わせの良さを逆に感じさせることにもなった。次節はガゴが出場停止のため不在だが、こうした時のために有効な2つめの選択肢を早く作っておく必要がある。

CLを考えると、グティの使いどころをはっきりさせておかなければならないだろう。今日のような形では相手も守りやすい。スナイデルファン・デル・ファールトを使って出所を増やすのも一つの手段だが、そうなるとサイドの選手を削ることにもなり、形を崩すリスクも負う。

1点を追う状態が続いた場合、どこでリスクを追う選択をするのか。厳しい試合となるだろうが、ファンデ・ラモスの決断にも期待したい。

リーガの次節はアスレティックとアウェイで対戦。こちらも厳しい。