レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第29節 vアトレティコ

週末はアトレティコとの”本家”ダービー。サンチャゴ・ベルナベウもなかなかの盛り上がり。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロアアルビオルセルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:ガゴ、シャビ・アロンソ;グラネロ、ファン・デル・ファールト

FW:イグアインロナウド

76分:ファン・デル・ファールト→ラウール、82分:グラネロ→グティ、89分:イグアイン→ディアラ

ガライが招集外のため、セルヒオ・ラモスセンターバックに。その他は前節のヘタフェ戦と変更なし。

アトレティコの先発メンバー

GK:デ・ヘア

DF:バレーラウイファルシ、ドミンゲス、アントニオ・ロペス

MF:パウロアスンソン、チアゴレジェス、シモン

FW:アグエロフォルラン

41分:バレーラペレア、46分:レジェス→フラド、77分:シモン→サルビオ

ここまで8位と苦しんでいるアトレティコ。2トップの攻撃力を残しつつ、キケの下で守備を改善している。

■ヘタフェ戦との差

マドリーの4-2-2-2での攻め筋は前節のヘタフェ戦と同じ。だが、違っているところがいくつか。

まず、グラネロとファン・デル・ファールトが前節ほどサイドでボールを受けなかった。

ペナルティーエリアの幅より狭い範囲で攻めることの繰り返しで、スペースが狭い。アトレティコは2ラインの間隔を狭めて、ブロックを作ることで簡単に対応できていた。

それと、ドブレピボーテにかかるプレッシャーがヘタフェ戦とは違っていた。2トップが適宜加わるし、チアゴパウロアスンソンマドリーのピボーテを上手く見ていた。

また、それも影響してか、シャビ・アロンソがサイドに振るパスの精度がひどかった。

これによって、リズムを失い、前線でボールを持ててもごちゃごちゃとした中央で奪われる繰り返しとなってしまった。

アトレティコは10分に先制に成功。

スローインから繋ぎ、ボールに飛び込んだアルビオルと入れ替わって、アグエロレジェスと繋ぎ、ゴール。

アルビオルの判断がどうなのか、というところだが、仕方ないか。

マドリーのサイド攻撃はほぼ両サイドバックに丸投げ状態。これでは厳しい。

追いかける展開が久しぶりなことも影響しているだろうが、余裕がないプレーがちらほら。シャビ・アロンソとガゴからきちんとパスが出ないことで、フラストレーションのたまる展開となった。

セットプレーのチャンスもイグアインの切り返しにチアゴがきっちり足を出して守り、前半終了間際のロナウドのフリーでのヘディングも枠を外して、得点ならず。

全体として上手くいかず、数少ない機会を逃すという嫌な流れで前半を終えた。

アトレティコは41分にバレーラに替えてペレア。前回対戦でポカをやったペレアに皮肉の歓声が上がっていたように聞こえた。

■撃ち合いへ

アトレティコは後半開始時点から、得点を挙げたレジェスに替えてフラド。サイドを使えていないマドリーに対して、中央を厚くしておこうという意図。

が、アトレティコのもくろみは崩れ、49分、コーナーをロナウドが落とし、最後はシャビ・アロンソが詰めてゴール。

ポスト付近に詰めておく形でのゴールが最近いくつかあるが、それと同様の形でセットプレーで追いつく。

55分、裏を狙ったアルベロアシャビ・アロンソの狙い定めたロングボールがぴたりと合って、アルベロアがドミンゲスをかわし、冷静に決めて一気に逆転に成功。

どうもパスがおかしかったシャビ・アロンソが名誉挽回の素晴らしいパス。溜めて溜めて、一気に狙ったパスが完璧に合った。

追いかける展開となったアトレティコは中盤を空けて攻めに出る。後半になって攻勢に出たマドリーは良くも悪くもその姿勢をすぐには変更できず、撃ち合いに。

こうした展開は、マドリーにとって有利。アトレティコは、時間もまだあるし、もう少しじっくりやり方を変えていっても良かったが。

62分、ガゴが持ち込んだボールを奪ったチアゴが繋ごうとしてパスミスアスンソンに当たってこぼれたボールにイグアインが反応して抜け出し、簡単にゴール。

1点差の中で先に大きなミスをしたのがアトレティコアトレティコはダービーになるとこうしたことをしてしまうジンクスになってしまっている。

69分、シモンのコーナーにシャビ・アロンソが手を出し、PK。フォルランがきっちり決めて1点差に。

試合がもつれる気配があったので、マドリーは運動量を加えるべく、ファン・デル・ファールトに替えてラウールを入れ、3トップ気味にし、グティで相手に脅威となるパスの可能性を加えた。

アトレティコは77分にサルビオを入れるが、いまいちパッとせず。

展開が落ち着いたので、マドリーは89分に時間稼ぎも兼ねて守備固めのディアラを入れ、3-2で逃げ切った。

■もろもろ

久しぶりの追いかける展開でどうなるかと思ったが、流れは決して良くならなかった。セットプレーからの得点がなければどうなっていたかわからない。

その点、フリーキックやコーナーのバリエーションでゴールを狙える今シーズンは非常に助かっている。

ヘタフェ戦と合わせてみると、4-2-2-2の良い点悪い点がきちんと出ている。

あまり使っていないシステムでもあるし、カカが復帰すれば4-3-1-2となる可能性が高いが、ヘタフェ戦のようなプレーをプレッシャーがかかる試合の中でもできれば良いオプションになる。

次節はホームでラシンと対戦。シャビ・アロンソと、褒められたことではないが計画的にイエローを受けたセルヒオ・ラモスが出場停止。