レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第14節 vアトレティコ

ダービー、とはいえ、最近の成績からして良い印象しかないアトレティコ戦。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:ラス、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:ケディラシャビ・アロンソ;ディマリア、エジルロナウド

FW:ベンゼマ

61分:ディマリア→イグアイン、74分:ベンゼマカジェホン、78分:エジル→コエントラン

ディマリアとマルセロは早速先発。重用されている。ラスの右サイドバックは継続。セルヒオ・ラモスが現状ではセントラルの先発として計算しなければならないので、こういう選択が続くだろう。

アトレティコの先発メンバー

GK:クルトワ

DF:ペレア、ゴディン、ドミンゲス、フィリペ・ルイス

MF:ガビ、パウロアスンソン;サルビオ、ジエゴ、アルダ

FW:アドリアン

24分:ジエゴ→アセンホ、77分:アルダ→レジェス、83分:サルビオ→ミラン

強力な2トップを形成した2人はもういない。ジエゴなど、うまく補強してはいるが、13試合で18点、下位相手に固め取りが目立つ。上位対決で渡り合うまでになるにはまだまだこれからかもしれない。

アトレティコの失敗で

序盤のアトレティコは、ダービーということもあってか、かなり高いモチベーションで試合に入ったように見えた。特に前線の守備は頑張っていたし、マドリーは良い形でボールを前に運ぶことが出来ていなかった。

ジエゴシャビ・アロンソをケアして、センターバックの間に入るくらいの位置でも付いて行き、アドリアンと両サイドで最終ラインにプレスをかける。この形でうやむやなロングボールを蹴らされていて、両サイドに正確なボールが入ることは期待できそうになかった。

マドリーの対応策は、エジルが降りていくこと。

シャビ・アロンソがダメなら自分が組み立てに参加する、ということで、これは良い選択。こういうプレーができるとチームを助けてくれる。カカもエジルもこのあたりはきちんとしてくれるようになった。

ただ、リズムは良くなかった。右サイドのディマリアは選択肢が少なく、リズムを壊すプレーが多かったし、エジルが降りたことで、サイドへのフォローがどうしても遅くなる。

そんな中、アトレティコが先制。

うまく抜け出したアドリアンが、カシージャスの逆にきちんと決めて0-1。アドリアンのフリーランについていっていなかったのは残念。

15分の出来事。

久しぶりにリードを許したマドリー。結局シャビ・アロンソにどれだけ時間をつくってあげられるかにかかっている感があった。ジエゴは、その点において相当頑張っていた。多分、もっとクリエイティブな仕事をたくさんしたいはずだが、献身的だった。

マドリーの同点の場面は、シャビ・アロンソに高い位置で時間ができた最初の場面といっても良かった。これで試合が壊れてしまうのだから、本当に恐ろしい。

PKとクルトワにレッドカードという判定となり、ロナウドが替わって入ったアセンホの逆を楽々とって1-1。

ここでジエゴを下げたのは、アトレティコにとってどうだっただろうか。

シャビ・アロンソを見る役目が、誰に移ったのかわからなくなったように見えた。アドリアンが代わりにケアする形だったのだろうが、結果として単に4-4-1でリトリートする格好になってしまったことは否めない。

よって、シャビ・アロンソが低い位置でいつも通り楽々パスを通すようになり、マドリーの攻撃がいつものやり方を取り戻した。

アトレティコにとっては、頑張ってシャビ・アロンソを消す方法を取るか、サイドに出たところで数的優位を作って奪う(特にディマリアのサイドか)かの選択だったが、中途半端だったように思う。

この試合では、クルトワの退場とここのアトレティコの選択が全てだった。

前半、押し込んだけれども勝ち越し点が奪えなかったマドリーだが、後半カウンターで2点目を得る。

ロナウドがスピードを生かしたドリブルでディフェンダーの前に出て、逆サイドのディマリアへマイナスのクロス。キーパーが出たゴールへディマリアがしっかり決めた。

バレンシア戦ではリードしたのにドタバタしたが、この試合では手堅く試合を運んだ。

10人のアトレティコを相手に、ボールを失わない、失ってもすぐ取り返すプレーが徹底されており、ゴールが脅かされる場面はほとんどなかった。

61分から入ったイグアインが、ゴディンとアセンホの連携ミスからボールを奪い、アセンホと戻ったディフェンスをかわして3点目を決めた時点で勝負あり。

マルセロのフィードをあきらめずにおいかけた姿勢が素晴らしい。

この後はベンゼマエジルを下げる余裕があった。イグアインロナウドのワンツーで得たPKをロナウドが決めて4-1で勝利。

アロンソ以外の組み立てをどうするか

シャビ・アロンソが封じられた時にどうするか、というのが課題になりつつある。

シャヒンはこういう時のためのオプションになりうることを示す必要があるだろう。エジルやカカはプレーの幅を試合で見せて欲しい。この試合で、エジルは低い位置でチームを助けたが、アタッキングサードでも絡めるようになればと思う。

彼がいない状態では、サイドから単発の仕掛けばかりになってしまうおそれがある。

次節はシャビ・アロンソが累積警告で出場停止。

シャヒンにとっては、価値を示す機会になるだろう。バレンシア戦の布陣では攻撃が苦しくなるので、彼に期待したいところ。

その次節は、ヒホンとアウェイで対戦する。