レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第36節 vセビージャ

招集リスト記事でも書いたとおり、現地時間で12時キックオフの今節。日本にいる身としてはありがたいが、現地の反応はどうなのか気になるところ。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:グラネロ、シャビ・アロンソ;ディマリア、エジルロナウド

FW:ベンゼマ

60分:ディマリア→カジェホン、グラネロ→ケディラ、75分:シャビ・アロンソアルビオル

グラネロが先発。それ以外はおなじみのメンバーが並ぶ。

■セビージャの先発メンバー

GK:ハビ・バラス

DF:コケ、カラ、ファシオ、フェルナンド・ナバーロ

MF:デイビッド、トロホウスキヘスス・ナバスラキティッチレジェス

FW:ネグレド

63分:ネグレド→ババ、レジェスルイス・アルベルト、71分:デイビッド→カンパーニャ

カップ戦に手が届くかもしれないセビージャ。ネグレドは頑張っている様子。

■立ち直るために

マドリーは序盤から前からのプレッシャーをかけるやり方を選択。

ロングボールを蹴らせてマイボールにする形が非常に多かった。ボールを持っている間は、シャビ・アロンソの前にグラネロが入る形でセビージャを押し込み、安定していた。

これには、CL敗退から立ち直るための意味もあったように思う。自分たちの良さを思い出そうというような考え方。また、CL,やバルセロナ戦では、相手に合わせることで頑張ってきたので、自分たちが主導権を握るやり方で切り替えようという狙いもあったように思う。

それにしても、前線の選手は疲れもあるだろうに、よく走っている。

特に、エジルがここまで長い時間出場し続けるとは思っていなかった。それだけ重要な試合が続いていたということでもあるのだが、ボールを持てば柔らかいプレーができるところに、走力もついたのだから素晴らしい。頼もしい存在になってきている。

サイドから攻撃を始めるマドリーに対し、セビージャの守備は後手に回ることが多かった。球際もそれほど厳しくなく、マドリーの攻撃陣が仕掛けられる場面が何度も。

先述のようにカップ戦出場を狙っている最中とは思えないセビージャの緩さで、マドリーは助けられた。

とはいえ、カウンターでは危ない場面を作られていたのも事実。

マドリーはボールを持つことを前提に、ピボーテサイドバックも高い位置を取っているので、スペースはあった。

ヘスス・ナバスレジェスがマルセロに対して仕掛けたり、ネグレドが裏を取ったり。マルセロ狙いは常套手段だが、この試合では、それほど大きな破綻はなかった。むしろネグレドがなかなか手ごわく、シュートミスで助けられたものの、そこまでのプロセスでやられていた。

ネグレドはユーロに向けてもゴールを決めたかったところだろうが。

先制は奪った後の速い攻めからロナウド。シュートフェイントでコケを滑らせて、冷静にゴール隅へ決めた。

バルセロナ戦でファインセーブを連発したハビ・バラスを波に乗せると危なかったかもしれないが、19分という時間帯でゴールを奪えたという点でも意味のある得点。

得点が動いた後も、押し込むマドリーとカウンターのセビージャという構図は変わらず。

こういう展開でグラネロは生きる。シャビ・アロンソの前にいて、サイドにボールが入った時に助けに行って展開させたり、前をうまく使ったりできていた。シャビ・アロンソがサイドにいれて、グラネロはフォローに入るという良い役割分担。地味ながら、サイドで手詰まりになって攻撃が単発にならないようにするために、大事なプレーをこなしてくれた。

■精神的に辛かったセビージャ

後半、ベンゼマが早い時間帯に試合を決めた。

48分、ディマリアの左への持ち替えからのクロスに合わせて2-0。

ディマリアのクロスは、いつものパターンで左に持ち替えてのもので、おなじみのプレーだが、クロスの質が良かった。一番外の右サイドから入り込んだベンゼマをずっと確認できていなかったコケの失敗。

51分には、ゴール前からの速攻で3点目。セビージャがフリーキックから繋ごうとしたところ、マルセロがカット、ベンゼマエジルと回し、一度カットされたが、シャビ・アロンソから再びエジルへ。エジルから駆け上がったセルヒオ・ラモスへとロングボール。最後は前線まで頑張って走ってきたベンゼマが頭で合わせた。

エジルのところでの接触はファールだと思うが、今日の主審ラオスは接触をとにかく流していて、セビージャにとっては不運。

今日のセビージャが3点差から巻き返せそうな雰囲気はなかった。

最初に書いたとおり守備は厳しくなく、攻撃も数度のカウンターの他は大きなチャンスなし。ネグレドが1つでも決めていれば雰囲気は変わっただろうが、勝利を目指すテンションがあまり感じられず、精神的な面で、失敗していたと言える。

マドリーは退場になっていてもおかしくなかったグラネロ、次節出場停止が決まったディマリアを下げ、ケディラカジェホン。ローテーションを重視した交代。

シャビ・アロンソまで下げてアルビオルを入れる余裕を持って試合を締めくくった。

■優勝まであと1つ

バルセロナがラージョに勝ったため、今節の優勝決定はなし。

マドリーはミッドウィーク開催となる20節延期分、アスレティック・ビルバオ戦に勝てば優勝が決まる。

アウェイではあるが、勝って早く優勝を決めてほしい。

シベーレス広場が待っている。