平日開催となった第28節。ヘタフェとのダービー。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
MF:ガゴ、シャビ・アロンソ;グラネロ、ファン・デル・ファールト
67分:ファン・デル・ファールト→ラウール、81分:イグアイン→グティ、89分:シャビ・アロンソ→モスケラ
ガゴが先発し、ドブレピボーテ。
その他は変わらず。
■ヘタフェの先発メンバー
GK:ウスタリ
DF:コルテス、マリオ、ラファ、マネ
MF:ボアテング、カスケーロ;ペドロ・レオン、パレホ、ガビラン
FW:ミク
46分:パレホ→セレスティーニ、ガビラン→マヌ、79分:→カスケーロ→アルビン
カタ・ディアスとソルダードという攻守の要を欠いている。こちらは4-2-3-1。
■ピボーテの分担 前線の絡み
マドリーは4-2-2-2にシステムを変更。
攻撃的中盤の2がサイドプレーヤーではない、ペジェグリーニが好きな形になっている。
ドブレピボーテがきちんと機能するかが懸案。
1人で底をやらせた方が生き生きするガゴのドブレピボーテがどうなのか、というところと、役割がかぶってやりづらくなるのではないか、という点が気になった。
が、プレーを見ると、割とうまくやれていたと言っていいと思う。
どちらかが高い位置を取ったらもう一方がカバーに回ろうという意図はあったし、パス出しもスムーズにできていた。
ヘタフェのプレッシャーがあまりかからなかったことも幸いした。パレホ1人では無理な仕事なので、ミクが受け持ったりして何とかしようとしたが、かなり楽にプレーでき、前線にパスが出ていた。
攻撃的中盤の2がピッチを広く使えていたことも良かった。
特徴から言って、彼らだとどうしても中へ絞りがちになってしまうが、サイドで受けて相手の守備を広げさせていたし、パスコースを確保することでピボーテをフォローできていた。
また、ファン・デル・ファールトがロナウドとポジションチェンジする、ここ最近よく見られる動きでヘタフェ守備陣を落ち着かせない。ファン・デル・ファールトとグラネロもポジションを入れ替えるので、ロナウド、ファン・デル・ファールト、グラネロがぐるぐる入れ替わる状態に。グラネロがフォワード的に動くことはないが、それでも十分相手の守備陣を混乱させられる。
場所にとらわれず、うまく攻撃の展開に合わせてプレーできている。
そんなわけで、13分のロナウドのフリーキックで先制の後、19分、22分とイグアインが立て続けに得点することに成功。
さらに36分、右サイドから持ち込んだロナウドが4点目を決めて試合の行方を決めてしまった。
38分にカシージャスのミスでパレホに決められてしまうが、前半で4得点は大きすぎる。
■残念なペースダウン
後半に入ってマドリーはペースダウン。
ヘタフェがうまく対応したというより、自らダメになっていったという印象。
攻撃の迫力を失い、追うしかないヘタフェを勢いづかせた。
セレスティーニが中盤をカバーできていたことで、安定感を与えてしまった。ここで前半同様、ポジションを替えながらヘタフェの最終ラインに仕掛けていければよかったのだが、ぬるい攻撃に終わっていたのが残念。
ただ、両サイドがマヌとペドロ・レオンに仕事をさせなかったことで、傷は最小限で済んだ。
ここで仕事をされると面倒だし、ソルダードではないが、中央では、合わせられるミクが待ち構えている。サイドで決定的な仕事をさせず、後半は何とか凌いでいった。
失点は80分のペドロ・レオンのもののみと、遅い時間まで持ちこたえられたので、短い時間ながらカスティージャのモスケラがリーガデビューすることができた。
ロスタイムには右サイドでシュートチャンスがあったものの、撃つことができず。緊張のせいもあるだろう。次は思い切りよくいってもらいたい。
結局前半の4点がものを言って4-2で勝利。
■控えの実力
4-2-2-2でもうまく攻守に機能していたことが何より。ファン・デル・ファールトは、本当にうまく持ち味を出している。フォワードとの絡みが良いので、相手は守りづらい。
そしてガゴも久々の先発ながら良い仕事をできた。
ラスの出場が怪しくなった時点で、このシステムを想定して練習をしていたと思うので、その成果かもしれない。
控えが仕事をできる環境は素晴らしい。