レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ピボーテの現状

■交渉

華々しい前線の選手たちの獲得は一段落した。

これまで候補とされてきた選手たちも、それぞれの事情で交渉が見送られつつある。リベリについてはバルダーノが、移籍金の問題があり今オフは交渉不可能と発言し、ビジャはベンゼマ獲得の時点で必要がなくなり、シルバはバレンシアの財政状況が改善されそうとの報道がある。

そこで、懸案のラスの相方探しにシフトしつつあるのだが、随分長く交渉しているシャビ・アロンソの獲得は難しい状況になりつつある。

少し前までは3000万ユーロ、アルベロアと2人で3500万ユーロ程度と伝えられていたものが、アロンソ一人で4000万、4700万ユーロと高騰しており、なかなか手の出ない金額になってしまった。

マルカはローマのデ・ロッシ、そしてセスク・ファブレガスの名前を挙げているが、どちらも難しい交渉になることは間違いない。

セスクなら面白いが、若く、キャプテンを任されている選手をアーセナルが手放しても良いと考える金額はやはり大きなものになるだろう。

■現有戦力

今マドリーの契約下にあるピボーテはラス、M.ディアラ、ガゴ、デラレ、ハビ・ガルシアといったところだが、デラレは来シーズン登録を外れることが決定していて、ハビ・ガルシアにはもう少し経験が必要だ。

M.ディアラも負傷明けで最初からフル回転を期待することは酷だろうから、ラスとガゴがピボーテの1枠を争うことになると考えるのが自然だ。

そして、その相棒には、パスの能力が高く攻撃面での貢献が期待できる選手を置くというのがペジェグリーニの考え方のようだ(ラスとガゴを並べて攻撃は前線に任せるという昨シーズンの終盤の形は避けようとしている、ということだろう)。

こうした可能性がある選手は、グティスナイデルファン・デル・ファールト、パレホあたり。

一番良いのは、スナイデルがシュスター期の3センターでのパフォーマンスを取り戻すことだろう。

攻撃面での貢献をしつつ、守備の運動量を割いてくれるプレーが戻ってくれば、他のクラブから選手を獲得する必要はなくなると言ってもいい。

グティが入っても形にはなるだろう。守備に不安は残ってしまうが、彼のパスセンスは魅力的だ。この場合はラスの負担が増えることになるが、どうしても点がほしいときのオプションとしてなら効果は高いだろう。先発で組み合わせるなら、全体のバランスの調節が不可欠だが、その覚悟があればグティも十分にあり得る選択肢だ。

ファン・デル・ファールトはポジションが厳しい。4番手、5番手として残ってもらうのは難しいだろうし、レンタルか完全かはわからないが移籍の可能性が高い。

パレホは、将来に期待してよさそうなプレーの片鱗は見せてくれた。その可能性に賭けて、残すかどうか、といったところ。

このように、少なくともスナイデルグティがもう1枠に入る可能性はある。

プレシーズンのペジェグリーニの判断によっては、彼らに任せるという選択がなされるかもしれない(ペジェグリーニスナイデルを評価している、という報道もある)。

他のクラブとの交渉は進められるのだろうが、今の選手たちがポジションのためにプレシーズンから奮起してくれることを期待したい。

※コメントへの返信が遅れてごめんなさい。土曜日にお返事しますので、お待ちください。