レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ロナウドの代表招集にストップがかかる可能性

ロナウドは負傷中でも数分はプレーできるだろうと語り、彼を招集したポルトガル代表のケイロス監督。

数分間だけプレーすることにほとんど意味はないので、招集してしまって、何とか45分くらいはプレーさせようとするだろう。

クラブにとってはとても迷惑な話で、専門医の判断があるにもかかわらず招集されるのは避けたい。

FIFAの規約がマドリーの味方になってくれるのでは、という記事がマルカに載っていた。

FIFA規約である。「選手の身分と移籍に関する規約」の第9条29節附則1の4には以下のように書かれている。(日本語訳が見当たらなかったので筆者訳です。

「負傷または病気により、国籍に基づいて代表することができる協会からの招集に応じられない選手は、協会が希望した場合、協会が選択した医師による医療検査を受けることができる。また、当該選手が希望すれば、その医療検査は選手が登録されている協会の管轄区域で受けることができる。」

ということで、要するに今回の場合、ポルトガルの協会が必要と認めれば自ら選んだ医師にロナウドの状態を診断してもらえるということ。そしてロナウドが望めば、ポルトガルでその検査を受けられる。

これがマドリーにとってなぜ味方になり得るかというと、ポルトガルの協会が選んだ医師が、プレー不可能と診断して、ロナウドを招集する意味がなくなる可能性があるから。

もう一度検査してダメなら諦めてもらうしかない、という正当な方法で無理な招集をやめさせることができる可能性がある。

マドリーは協会側に、ロナウドの検査に関する情報全てを月曜に提供するし、それでも不足ならマドリーに来て検査しても良いよ、とバルダーノは語っているが、ここは選手の状況をはっきりさせておいた方がお互いにとって良いだろう。

ケイロスは見切り発車的に招集したが、怪我を長引かせることは長期的に見てクラブにも協会にも利益がない。

無理という判断が重ねて出れば、今回はやめればいいし、大丈夫という判断が出れば招集すればいい。

数分なら出られるだろうと言って、負傷中との判断がなされている選手を招集することは余りにも強引だ。