レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第8節 vベティス

まだ太陽の光が残るベルナベウでベティスと対戦。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:ラス、シャビ・アロンソエジル、カカ、ロナウド

FW:イグアイン

59分:カカ→ディマリア、73分:エジル→コエントラン、77分:ロナウドアルティントップ

センターバックが少ないためセルヒオ・ラモスが入り、アルベロアが右。シャビ・アロンソの相方は今日はラス。

エジルとカカの併用は継続中。

ベティスの先発メンバー

GK:カスト

DF:チカ、アマジャ、ドラド、ナチョ

MF:イリネイ;ベニャト、セビージャ

FW:カストロモリーナ、バディージョ

21分:バディージョ→セルヒオ、61分:セビージャ→サンタクルス、77分:ベニャト→モモ

表記上は3トップ。だが、一人残して下がる、そんな印象が強かった。

■雰囲気は良い

ベティスは若いメンバーが多い。バディージョはより大きなクラブに注目されているとも言われる選手だし、ベニャトの技術もなかなかだった。

マドリーのピボーテにラスが入ったことで、右サイドをつつくとラスが出てくる形になる。アルベロアと入れ替わるようになる場面が序盤何度かあり、ここのポジションチェンジが遅れると中央、さらにマドリー左サイドへの展開が待っている。

ラスが広い範囲を走る選手なのはマドリーに来た当初から変わっていない。これを生かすためには、アルベロアとチェンジするより、シャビ・アロンソが寄り、左のロナウドやカカが絞るか、エジルが頑張って戻ってくるか、要するに枚数を確保しなければならない。

4-2で守ってしまうことの問題が出ていた。

ベティスは、勇気のあるラインの位置を維持して、序盤はサイドを基点に良い攻めを見せていたが、22分のバディージョの負傷交代のあたりから、急に攻撃がしぼんでしまった。

一人最終ラインに入って5-2-2-1のような形になることもしばしばで、ゴール前から出られなくなった。

マドリーにとっては、守備では助かり、攻撃では苦労するいつもの状況に。

ただ、今節はいつもよりポゼッションの雰囲気が良かった。

幅広くサイドを使えており、悪い時の幅が狭く、ただ前へ突進するような攻めはほとんどなかった。この点でカカの貢献は大きいものがある。

カカが入ったことで、エジルが右サイドでプレーでき、時間を作れることと、左に流れがちなカカもサイドでためることができる。もちろんロナウドフォワードとのポジションチェンジは必須だが、ディマリアとの違いを見せてくれていたと思う。

カカ起用のもう一つのポイントは、彼が中央でも期待できること。

カカとロナウドが一番頻繁に入れ替わるが、前線の4人はある程度流動的で、流れによってポジションが変わっていることが多い。その時に、中央でのプレー精度がある選手が1枚なのと2枚なのとでは、相手が受ける脅威には大きな差がある。

エジルだけなら、彼を消せば周りの使われる選手たちの能力が生かされる場面はかなり少なくなるが、そこにカカも入ることでディフェンスの的はばらけることになる。

基本的なことだが、縦へ縦へが主流となっていた最近の攻撃と、ちょっと違いがでる可能性があったので触れておく。

実際にはそういう時間帯に得点はできず、まだこれからだが、良いクロスまで行く場面も何度かあったので、この形は多少期待が持てそう。

■裏をついて4得点

後半早々にマルセロの縦パスに追いついたロナウド、簡単なセンタリングをあわせたイグアインのゴールで先制。

カストは、出れば間に合っていたかもしれない。出かかって止めて、結果は失敗。ロナウドは冷静にアシスト。

2点目も左サイドのロナウドへの裏狙いのパスから。

サイドへのボールに追いついたロナウドからカカ、カカは巻いていくコースを狙う綺麗なシュートを決めた。コントロールからシュートまで、速く、正確なプレーだった。

そしてゴール前から準備していたディマリアと直後に交代。

このあたりから、さすがに運動量は落ち始めた。ラスはよく走っていたが、全体としてはドタバタに。

ベティスセルヒオ・ラモスのクリアミスからモリーナが押し込んで1点を返す。

が、ドタバタならマドリーの方が慣れている。直後にイグアインがディマリアのパスに抜け出し、キーパーをかわして上手くゴール。

中のロナウドはパスでなくて残念そうだったが、イグアインは冷静に決めた。

3分後の72分にも決めて2節連続、代表戦もあわせれば3試合連続のハットトリックでダメを押した。

最後はエジルロナウドを休ませることにも成功し、4-1で勝利。

前半の流れで点が取れれば良い。

後半はベティスの裏をついて4得点したが、これはいつもの形。求めるもう一歩は前半の形にあるように思う。

イグアインが復調したのも巣晴らしいニュース。

ゴールをきちんと決められているという点で、信頼ができる。守備面ではベンゼマのほうがコースの切り方が上手いかと感じるが、ゴール前でのプレーではイグアインが現状では上回っている印象。

大きな試合でもこの冷静さを保ってゴール前にいてくれればなお良い。

■リヨン戦へ

さて、ミッドウィークは昨シーズン壁を乗り越えたリヨン戦。

今シーズンも勝って、苦手意識をなくしたことを証明してもらいたい。